過払い金請求すると住宅ローン・車のローンに影響する?審査への影響と注意点を解説

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過払い金請求すると住宅ローンや車のローンに影響する?審査への影響と注意点を解説

過払い金請求を検討している方の中には、「住宅ローンを組む予定がある」「車のローン審査に影響しないか不安」「過払い金請求をするとローンが組めなくなるのではないか」と心配している方も少なくありません。

過払い金請求が住宅ローンや自動車ローンに影響するかどうかは、完済後の請求か、返済中の請求かによって変わります。借金を完済した後に過払い金請求をする場合、信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。

一方で、返済中に過払い金請求をして、引き直し計算後も借金が残る場合は、任意整理として扱われ、信用情報に影響する可能性があります。この場合、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、スマホ分割払いなどの審査に影響することがあります。

また、住宅ローンや自動車ローン自体は、通常、過払い金請求の対象になりにくい取引です。過払い金が発生する可能性があるのは、主に2010年6月17日以前から利用していた消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどです。

この記事では、過払い金請求が住宅ローンや車のローンに与える影響、ローン審査前に確認すべきこと、過払い金請求とローン申込みのタイミング、信用情報への影響を避けるための注意点を司法書士の視点で解説します。

過払い金請求とローン審査のポイント
  1. 完済後に過払い金請求をする場合、信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。ただし、請求先の社内情報やカード利用には影響する可能性があります。

  2. 返済中に請求して、引き直し計算後も借金が残る場合は、任意整理として扱われ、住宅ローンや自動車ローンの審査に影響する可能性があります。

  3. ローン審査を予定している場合は、請求前に過払い金で借金がなくなるか、借金が残るかを確認してから判断しましょう。

監修司法書士 計良 宏之

監修:認定司法書士/計良 宏之

東京司法書士会所属 第8484号 / 簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

過払い金・債務整理に精通する日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士。過払い金請求と住宅ローン・自動車ローンの関係、信用情報への影響、司法書士が対応できる範囲について、法的な注意点をふまえてわかりやすく解説しています。

過払い金請求とローン審査の関係が不安な方は、まず完済後か返済中か、引き直し計算後に借金が残るかを確認しましょう。

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過払い金請求するとローン審査に影響する?

過払い金請求が住宅ローンや自動車ローンの審査に影響するかどうかは、請求時の状況によって変わります。

完済後に過払い金請求をする場合、信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。そのため、ローン審査へ直接影響する可能性は低いと考えられます。

一方で、返済中に過払い金請求を行い、引き直し計算後も借金が残る場合は、任意整理として扱われる可能性があります。この場合、信用情報に影響し、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、スマホ分割払いなどの審査に通りにくくなる可能性があります。

ローン審査で見られるのは信用情報だけではない

住宅ローンや自動車ローンの審査では、信用情報だけでなく、年収、勤続年数、雇用形態、他社借入、返済負担率、頭金、物件や車両の内容など、さまざまな要素が確認されます。

そのため、過払い金請求をしていない場合でも、他の借入れが多い、延滞がある、返済負担率が高いなどの理由で審査に通らないことがあります。

過払い金請求そのものより「借金が残るか」が重要

ローン審査への影響を考えるうえで重要なのは、過払い金請求そのものではなく、引き直し計算後に借金が残るかどうかです。

請求時の状況 ローン審査への影響
完済後に請求する 信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。
返済中で過払い金により借金がなくなる 影響が限定的になる可能性があります。ただし、手続き中の扱いは貸金業者やカード会社によって異なります。
返済中で借金が残る 任意整理として扱われ、ローン審査に影響する可能性があります。
すでに延滞している 過払い金請求の有無にかかわらず、延滞情報が審査に影響する可能性があります。

完済後の過払い金請求とローンへの影響

借金を完済した後に過払い金請求をする場合、信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。

CICでは、過払い金請求をしたというコメントの登録はありません。そのため、完済後の過払い金請求であれば、住宅ローンや自動車ローンの審査へ直接影響する可能性は低いと考えられます。

ただし審査結果を保証するものではない

完済後の過払い金請求であっても、住宅ローンや自動車ローンの審査に必ず通るわけではありません。ローン審査では、年収、勤続年数、他社借入、返済負担率、延滞履歴なども確認されます。

過払い金請求以外の要素で審査に通らないこともあるため、ローンを予定している場合は、借入状況や信用情報を事前に確認しておきましょう。

請求先の社内情報には残る可能性がある

信用情報に事故情報が登録されない場合でも、請求先の貸金業者やカード会社の社内情報には、過払い金請求をした履歴が残る可能性があります。

そのため、同じ会社や関連会社で新たにカードやローンを申し込む場合、審査に影響する可能性があります。

返済中の過払い金請求とローンへの影響

返済中に過払い金請求をする場合は、引き直し計算後に借金が残るかどうかが重要です。

過払い金で借金がなくなる場合

過払い金で借金がなくなる場合、信用情報への影響は限定的になる可能性があります。ただし、手続き中の扱いは貸金業者やカード会社によって異なるため、ローン審査を急いでいる場合は注意が必要です。

ローン審査を予定している場合は、過払い金請求の手続きが完了し、借金がなくなったことを確認してから申し込む方が安全です。

過払い金で借金が残る場合

過払い金を充当しても借金が残る場合は、任意整理として扱われる可能性があります。

任意整理として扱われると、信用情報に影響し、一定期間、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、スマホ分割払いなどの審査に通りにくくなる可能性があります。

ショッピング残高がある場合も注意する

クレジットカード会社に過払い金請求をする場合、キャッシングでは過払い金が発生していても、ショッピング利用分やショッピングリボの残高が残っていることがあります。

過払い金とショッピング残高が相殺され、相殺後も残高が残る場合は、債務整理として扱われる可能性があります。ローン審査を予定している場合は、ショッピング残高の有無も確認しましょう。

住宅ローンや車のローンは過払い金請求の対象になる?

住宅ローンや自動車ローンは、通常、過払い金請求の対象になりにくい取引です。

過払い金は、利息制限法の上限を超える金利で支払った利息がある場合に発生します。住宅ローンや自動車ローンは、通常、利息制限法の範囲内で契約されていることが多く、過払い金が発生しにくいと考えられます。

住宅ローンは通常、過払い金の対象になりにくい

住宅ローンは、金利が利息制限法の範囲内で設定されていることが一般的です。そのため、過払い金が発生するケースは通常想定しにくいと考えられます。

自動車ローンも通常、過払い金の対象になりにくい

自動車ローンは、販売店や信販会社との立替払い・割賦販売契約として扱われることがあります。この場合、クレジットカードのショッピング利用と同じように、通常、過払い金請求の対象になりません。

ただし、契約内容によっては貸金取引に近いものもあるため、気になる場合は契約書や明細を確認しましょう。

銀行カードローンも過払い金が発生しにくい

銀行カードローンは、通常、利息制限法の範囲内で契約されていることが多く、過払い金が発生しにくいと考えられます。

一方で、カードに銀行名が入っていても、実際にはカード会社や信販会社のキャッシングである場合があります。どの会社との取引だったのかを確認することが大切です。

過払い金が発生しやすい取引

過払い金が発生する可能性があるのは、主に2010年6月17日以前から利用していた消費者金融やクレジットカードのキャッシングです。

取引内容 過払い金の可能性
消費者金融 2010年6月17日以前から利用していた場合、過払い金が発生している可能性があります。
クレジットカードのキャッシング 古いキャッシング取引では、過払い金が発生している可能性があります。
クレジットカードのショッピング利用 通常は対象外です。商品代金の立替払いであり、現金を借りる取引とは異なります。
銀行カードローン 通常は利息制限法の範囲内で契約されていることが多く、過払い金が発生しにくい取引です。
住宅ローン・自動車ローン 通常は対象になりにくい取引です。

ローン審査前に過払い金請求を検討するときの注意点

近いうちに住宅ローンや自動車ローンを申し込む予定がある場合は、過払い金請求の前に、現在の借入状況や信用情報への影響を確認しておきましょう。

先に過払い金の有無と残債を確認する

ローン審査への影響を避けるには、先に取引履歴を取り寄せ、引き直し計算を行い、過払い金で借金がなくなるかどうかを確認することが重要です。

過払い金で借金がなくなる場合と、借金が残る場合では、信用情報への影響が変わる可能性があります。

ローン審査を急ぐ場合はタイミングを慎重に判断する

住宅購入や車の購入を急いでいる場合、過払い金請求とローン申込みの順番を慎重に判断する必要があります。

返済中で借金が残る可能性がある場合は、ローン審査への影響が出ることがあります。反対に、過払い金請求を先延ばしにすると、時効により請求できなくなる可能性があります。

どちらを優先すべきかは、過払い金の見込み額、現在の借入残高、ローン申込み予定時期、時効の可能性によって変わります。

住宅ローンを組んだ後に過払い金請求する場合

すでに住宅ローンを組んでいる場合、過払い金請求をしただけで、直ちに契約済みの住宅ローンが一括請求されるものではありません。

ただし、住宅ローンの返済に延滞がある場合や、過払い金請求とあわせて債務整理を行う場合などは、個別に確認が必要です。

ローン審査前に信用情報を確認する

ローン審査が不安な場合は、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターなどに信用情報の開示請求をして、自分の登録情報を確認する方法があります。

現在の借入状況、延滞情報、債務整理に関する情報などを確認してから、ローン申込みや過払い金請求のタイミングを検討しましょう。

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ローン審査に通らなかった場合の確認方法

住宅ローンや自動車ローンの審査に通らなかった場合、過払い金請求だけが原因とは限りません。まずは、審査に影響しそうな要素を確認しましょう。

信用情報を開示して確認する

ローン審査に通らなかった場合は、信用情報機関に開示請求をして、自分の信用情報を確認できます。

信用情報機関 主な加盟会員
CIC クレジットカード会社、信販会社、携帯電話会社など
JICC 消費者金融、クレジット会社、保証会社など
全国銀行個人信用情報センター 銀行、信用金庫、信用組合、保証会社など

信用情報に誤った情報がある場合は、登録元の金融機関や信用情報機関に確認しましょう。

他の審査落ち要因も確認する

ローン審査では、信用情報だけでなく、年収、勤続年数、雇用形態、返済負担率、他社借入、頭金、物件や車両の条件なども確認されます。

過払い金請求が直接の原因でなくても、他の借入れが多い、延滞がある、返済負担率が高い、勤続年数が短いなどの理由で審査に通らないことがあります。

短期間に複数のローンへ申し込まない

ローン審査に通らなかったからといって、短期間に複数の金融機関へ申し込むと、申込情報が信用情報に残り、審査で不利に見られる可能性があります。

審査に通らなかった場合は、原因を確認し、借入状況や家計を整理してから次の申込みを検討しましょう。

過払い金請求とローンを両立させるために確認すること

過払い金請求と住宅ローン・自動車ローンを両立させたい場合は、請求前に次の点を確認しましょう。

確認すること 確認する理由
完済後か返済中か 信用情報への影響が変わる可能性があるためです。
引き直し計算後に借金が残るか 借金が残る場合、任意整理として扱われる可能性があるためです。
ショッピング残高の有無 過払い金と相殺される可能性があるためです。
ローン申込み予定時期 過払い金請求とローン審査の順番を判断するためです。
完済日・最終取引日 時効により請求できるかを確認するためです。
信用情報の登録内容 延滞や債務整理など、ローン審査に影響する情報がないか確認するためです。
現在の他社借入 ローン審査では返済負担率や他社借入も見られるためです。

司法書士が相談時に確認するポイント

過払い金請求とローン審査の相談では、過払い金の有無だけでなく、ローン審査への影響や現在の借入状況も確認します。

確認する内容 確認する理由
借入先の種類 過払い金の対象になりやすい取引か確認するためです。
完済後か返済中か 信用情報への影響を確認するためです。
現在の借入残高 過払い金で借金がなくなるか、借金が残るかを確認するためです。
ローン申込み予定 過払い金請求とローン申込みの順番を検討するためです。
完済日・最終取引日 時効により請求できるかを確認するためです。
1社あたりの請求見込み額 認定司法書士が代理できる範囲に関係するためです。

過払い金請求とローンに関するよくある質問

過払い金請求をすると住宅ローンは組めなくなりますか?

完済後に過払い金請求をする場合、信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。ただし、返済中に請求して借金が残る場合は、信用情報に影響し、住宅ローン審査に通りにくくなる可能性があります。

過払い金請求をすると車のローンに影響しますか?

完済後の過払い金請求であれば、自動車ローンへの直接的な影響は限定的と考えられます。ただし、返済中に請求して借金が残る場合は、信用情報に影響する可能性があります。

すでに組んでいる住宅ローンは一括請求されますか?

過払い金請求をしただけで、契約済みの住宅ローンが直ちに一括請求されるものではありません。ただし、住宅ローンの返済に延滞がある場合や、他の債務整理を行う場合は個別に確認が必要です。

住宅ローンや自動車ローンでも過払い金は発生しますか?

住宅ローンや自動車ローンは、通常、利息制限法の範囲内で契約されていることが多く、過払い金が発生しにくい取引です。過払い金が発生しやすいのは、主に2010年6月17日以前から利用していた消費者金融やクレジットカードのキャッシングです。

銀行カードローンでも過払い金はありますか?

銀行カードローンは、通常、利息制限法の範囲内で契約されていることが多く、過払い金は発生しにくいと考えられます。ただし、銀行名が入っているカードでも、実際にはカード会社や信販会社のキャッシングである場合があります。

ローン審査前に過払い金があるか調べても大丈夫ですか?

通常、取引履歴を取り寄せたり、過払い金の有無を確認したりするだけで事故情報が登録されるものではありません。ただし、実際に返済中の借金について請求し、借金が残る場合は信用情報に影響する可能性があります。

司法書士に過払い金請求とローンへの影響を相談できますか?

認定司法書士であれば、一定の範囲で過払い金請求の相談や代理業務に対応できます。ただし、1社あたりの請求額が140万円を超える場合や地方裁判所での訴訟対応が必要になる場合は、弁護士への相談が必要になることがあります。

まとめ:ローン審査前は借金が残るか確認しましょう

過払い金請求が住宅ローンや自動車ローンに影響するかどうかは、完済後の請求か、返済中の請求かによって変わります。

完済後に過払い金請求をする場合、信用情報に事故情報が登録される可能性は低いと考えられます。一方で、返済中に請求して引き直し計算後も借金が残る場合は、任意整理として扱われ、住宅ローンや自動車ローンの審査に影響する可能性があります。

また、住宅ローンや自動車ローン、銀行カードローンは、通常、過払い金が発生しにくい取引です。過払い金が発生しやすいのは、主に2010年6月17日以前から利用していた消費者金融やクレジットカードのキャッシングです。

ローン審査を予定している場合は、過払い金請求をする前に、取引履歴を取り寄せ、引き直し計算後に借金が残るかどうかを確認しましょう。あわせて、現在の他社借入や信用情報の登録内容も確認しておくと安心です。

過払い金請求とローン審査で確認したほうがよいこと

  • 完済後か返済中か
  • 引き直し計算後に借金が残るか
  • ローン申込み予定時期
  • ショッピング残高があるか
  • 現在の他社借入がいくらあるか
  • 信用情報に延滞や債務整理の情報がないか
  • 完済日・最終取引日がいつか

過払い金請求とローン審査の関係は、個別の取引状況によって変わります。自己判断で請求を諦めたり、反対に影響を確認せずに請求したりせず、まずは取引内容と現在の借入状況を整理しましょう。

過払い金請求を依頼する事務所を比較したい方は、費用、対応範囲、相談方法、実績などを確認して、自分に合う相談先を選びましょう。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

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簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり結果を保証するものではありません。地域の運用や事案の内容により結論は異なります。最終判断は必ず専門家への相談により行ってください。

※日本リーガル司法書士事務所では現在、債務整理・過払い金請求の新規受任は行っていません。本記事では借金問題の相談先や借金減額調査サービスを紹介しています。(PR含む)

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