ブラックリスト期間中に家賃保証会社の入居審査を通す手順と信販系を避ける部屋探しのコツ
ブラックリストに載っていると賃貸の入居審査は通りませんか?過去の延滞があり家賃保証会社の審査に落ちないか不安です。
以前クレジットカードの支払いを数ヶ月滞滞納してしまい、現在はブラックリストの状態にあると思います。今の住まいを引っ越さなければならなくなったのですが、不動産屋で「最近は家賃保証会社の審査が必須の物件が多い」と言われました。
借金の滞納歴があると、保証会社の審査でバレて即落とされてしまうのでしょうか。審査に通るための具体的なコツや、ブラックでも借りられる物件の探し方を教えてください。現在の年収は350万円程度で、正社員として勤務しています。
信販系保証会社を避けて独立系やLICC加盟の会社を選ぶことで審査通過の可能性は十分にあります
過去に延滞歴があり信用情報に傷がついている、いわゆるブラックリストの状態であっても、すべての賃貸物件の審査に落ちるわけではありません。家賃保証会社にはいくつかの種類があり、ブラックリストの情報(信用情報)を直接参照できる会社と、そうでない会社に分かれているためです。
結論から申し上げますと、クレジットカード会社と提携している「信販系」の保証会社を避け、独自の基準で審査を行う「独立系」の保証会社が指定されている物件に絞り込めば、現在の収入状況に基づいた正当な判断を受けられます。正社員として安定した収入がある点は大きなプラス材料です。
この記事では、保証会社の種類を見分ける方法や、不動産屋への伝え方、審査に落ちた場合のリカバリ手順など、ブラックリスト期間中でも安全に新居を確保するための具体的な手順を詳しく解説します。
この記事でわかること
保証会社の3つの分類とブラックリストの影響範囲
家賃保証会社は、大きく分けて「信販系」「LICC加盟系」「独立系」の3つのグループに分類されます。あなたが不安に感じているブラックリスト(信用情報)が審査に直結するのは、このうちの「信販系」だけです。まずは、各グループがどのような情報を参照して審査を行っているのか、その仕組みを正確に把握しましょう。
信用情報を参照する会社としない会社の決定的な違い
信販系保証会社は、CICやJICCといった信用情報機関のデータを閲覧する権限を持っています。そのため、カードローンの延滞や債務整理の履歴があると、機械的に審査で落とされる可能性が極めて高くなります。一方で、独立系や一部のLICC加盟系は、個人の借金歴を調べる術を持っていません。
| 分類 | 参照する情報源 | ブラックリストの影響 |
|---|---|---|
| 信販系 | CIC・JICCなどの信用情報 | 極めて大きい(即否決のリスク) |
| LICC加盟系 | 協会内での家賃滞納履歴 | 借金の延滞は原則バレない |
| 独立系 | 自社独自の審査基準 | ほぼ影響なし(現在の収入重視) |
LICC(全国賃貸保証業協会)に加盟している会社同士では、過去の「家賃滞納」の情報は共有されますが、キャッシングやショッピングの延滞情報は共有されません。つまり、家賃を滞納したことがなければ、LICC加盟系や独立系の審査に通る見込みは十分にあります。あなたの現在の年収350万円という属性は、独立系の審査においては非常に有利な数値です。
信販系保証会社を回避するための物件選別手順
審査をスムーズに進めるための最重要事項は、最初から信販系保証会社が指定されている物件を候補から外すことです。多くの賃貸物件では「保証会社利用必須」となっており、どの会社を利用するかは大家さんや管理会社によってあらかじめ決められています。後から変更してもらうことは難しいため、入口での選別が欠かせません。
主な信販系保証会社の見分け方リスト
不動産ポータルサイト(SUUMOやHOME’Sなど)の備考欄や、店頭で渡されるマイソク(物件資料)を確認してください。以下のような会社名が記載されている場合は、ブラックリストの状態では審査が厳しくなる傾向にあります。
- オリコフォレントインシュア(オリコカード系)
- ジャックス(JACCS)
- エポスカード(ROOM iD)
- セディナ(現:三井住友カード)
- ライフカード
もし資料に「保証会社:オリコ」などと書かれていたら、その物件は避けるのが賢明です。逆に、会社名が載っていない場合は、不動産屋の担当者に「どこの保証会社を使うことになりますか?」と直接質問しましょう。ここで具体的な社名を聞き出し、それが信販系でないことを確認するのが第一歩となります。独立系の代表格としては、日本セーフティー、ジェイリース、カーサ(Casa)などが挙げられます。
最近では、クレジットカードでの家賃支払いが条件となっている物件も増えていますが、これも信販系審査がセットになっていることが多いため避けるべきです。口座振替や振込での支払いが可能な物件を中心に探すことで、審査のハードルを大幅に下げることが可能です。
不動産屋の担当者に伝えるべき内容とタイミング
ブラックリストであることを不動産屋に正直に話すべきか迷うかもしれませんが、審査の段階でいきなり露見するよりは、事前に伝えておいた方が効率的です。ただし、言い方には工夫が必要です。「借金でブラックです」とストレートに言うのではなく、審査に通る物件を効率よく提案してもらうための「相談」という形をとります。
不動産屋へのスマートな伝え方テンプレート
「以前、携帯電話の引き落としでうっかりミスをしてしまったことがあり、もしかしたら信販系の審査に少し不安があるかもしれません。念のため、独立系の保証会社で審査ができる物件を優先して紹介していただけますか?」といった伝え方がスムーズです。このように伝えれば、プロである担当者は「審査の緩い物件」を適切にピックアップしてくれます。
以下のタイミングで相談を切り出すのがベストです。
- 希望条件を伝えた直後の、具体的な物件紹介が始まる前
- 気に入った物件が見つかり、内見に行く前の段階
- 申し込みフォームに記入を始める直前
不動産屋の担当者は、契約が成立して初めて利益が出るため、基本的にはあなたの味方です。審査に落ちて時間の無駄になることは彼らも避けたいと考えています。早めに不安要素を共有することで、審査が通りやすい管理会社の物件や、大家さんと直接交渉ができる物件へ誘導してくれる可能性が高まります。隠し事をして審査に落ち続けると、その不動産屋から「紹介できる物件がない」と敬遠されるリスクがあるため注意してください。
審査通過率を上げるための書類準備と加点要素
独立系保証会社の審査では、過去の履歴よりも「今の支払い能力」と「本人の信頼性」が重視されます。年収350万円であれば、家賃8万円程度の物件までは十分に適正範囲内ですが、より確実に審査を通すために、プラスアルファの加点要素を用意しておきましょう。書類の不備や提出の遅れは、それだけで審査に悪影響を及ぼします。
審査時に用意しておくと有利な書類と情報
通常必要とされる本人確認書類(免許証など)以外に、以下のような「収入の安定性」を証明できるものをすぐ出せるようにしておきます。
| 必要書類・項目 | 具体的な準備物 | 審査へのプラス効果 |
|---|---|---|
| 最新の収入証明 | 源泉徴収票、直近3ヶ月の給与明細 | 安定した返済能力の証明 |
| 在職証明 | 健康保険証(社会保険)、社員証 | 勤務実態と身元の確かさ |
| 連帯保証人の情報 | 親族の年収や勤務先情報 | 保証会社の二重の安心感 |
最近の保証会社審査では、電話による本人確認がほぼ確実に行われます。この電話での対応態度も非常に重要です。受け答えが丁寧で社会性があると判断されれば、それだけで審査の承認が下りやすくなります。逆に、ぶっきらぼうな対応や、質問に対する曖昧な回答は「入居後のトラブルが多そうな人」というレッテルを貼られ、否決の原因になりかねません。
また、預貯金が一定額ある場合は、通帳のコピーを提示して「家賃の1年分以上の蓄えがある」ことをアピールする「預貯金審査」を併用できる場合もあります。これは無職の人やフリーランスがよく使う手法ですが、ブラックリストの状態にある正社員にとっても、物理的な安心材料として非常に有効です。
万が一審査に落ちてしまった当日のリカバリ対策
もし一つの保証会社で審査に落ちてしまっても、諦める必要はありません。審査落ちの理由は開示されませんが、その物件の管理会社が別の保証会社と提携していれば、「二番手の保証会社」で再審査を受けることができます。落ちた瞬間に次の動きができるよう、代替案をあらかじめ不動産屋と打ち合わせておくことが大切です。
審査否決後に打てる具体的な一手
否決連絡が来た当日に確認すべき項目は以下の通りです。パニックにならず、一つずつ状況を整理しましょう。
- 同じ物件で、別の(より審査の緩い)保証会社へ切り替えが可能か確認する
- 保証会社なし、代わりに親族を「連帯保証人」に立てることで契約できないか大家さんに交渉する
- 「アリバイ会社」などの不正利用を提案されても絶対に断る(詐欺罪や強制退去のリスクがあるため)
- 「保証会社不要」かつ「大家さんと直接契約」が可能な地元の個人経営不動産屋を回る
注意すべきは、信販系の審査で一度落ちると、その記録が同じ系列内で共有される場合があることです。そのため、別の物件であっても同じ信販系を指定しているところへ申し込むのは時間の無駄になります。否決された後は、必ず「独立系のみ」を扱う管理会社の物件へ大きく舵を切る必要があります。
また、もし現在の借金そのものが原因で生活が圧迫されているのであれば、引っ越しのタイミングで借金問題を根本から整理することも検討すべきです。債務整理を始めても、独立系の保証会社であれば審査に影響しないため、「まずは引っ越して、その後に債務整理で返済を楽にする」というステップを踏む人も多くいます。家賃という固定費を下げ、借金利息をカットすることが、生活再建への最短ルートとなります。
ブラックリスト明けを見据えた住居契約の注意点
無事に審査を通過して入居できた後も、ブラックリスト期間中(通常、完済から5〜7年程度)は家賃の支払い実績が非常に重要になります。なぜなら、多くの独立系保証会社は「家賃の滞納なく住み続けていること」を最大の信頼指標としているからです。ここで事故を起こすと、将来ブラックリストが明けた後でも、賃貸業界内での独自のブラックリスト(LICC情報など)に名前が残ってしまいます。
入居後の支払い方法と信用情報の関係
入居後の家賃支払いは、できるだけ「銀行振込」や「口座振替」を選びましょう。信販系保証会社の場合、家賃の支払いを専用のクレジットカードで行うよう強制されることがありますが、これに応じることはブラックリスト期間中は不可能です。契約前に「カードを作らずに支払えるか」を必ず確認してください。
また、ブラックリスト期間が終了した後、新しくクレジットカードを作ったり住宅ローンを組んだりする際には、賃貸での良好な支払い実績がポジティブに働くこともあります。逆に言えば、今のうちに家賃の遅れを一切出さないという実績を作っておくことが、将来の信用回復への布石となります。万が一支払いが遅れそうな時は、保証会社から連絡が来る前に、自分から管理会社へ連絡を入れる姿勢が信頼を繋ぎ止めます。
今のあなたが優先すべきは、まず審査に通る「土俵」を正しく選ぶことです。信販系という高い壁に正面衝突せず、独立系や大家さんとの直接交渉といった脇道を賢く利用してください。年収というベースがしっかりしているあなたなら、適切な物件選びさえ行えば、快適な新生活をスタートさせることは難しくありません。
まとめ
ブラックリスト期間中の賃貸審査は、信販系保証会社さえ回避すれば決して絶望的ではありません。独立系保証会社や大家さんとの直接交渉が可能な物件を選び、現在の安定した年収を証明することで、スムーズに入居を決めることが可能です。一人で悩んで審査落ちを繰り返す前に、まずは審査の仕組みを理解している専門家に相談してみるのも一つの手です。
借金の返済が引っ越しの初期費用や今後の家賃支払いに響いているのであれば、債務整理によって月々の返済額を軽減し、手元に残る現金を増やすという選択肢もあります。債務整理をしたからといって、独立系の賃貸審査に落ちるようになるわけではありません。むしろ、家計を健全化させることで、滞納リスクを下げることができます。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


