ペアローン審査は妻の借金で落ちる?夫に内緒のまま通すための返済比率計算と完済条件のクリア手順
ペアローンでマイホームを買いたいが妻の私に内緒の借金がある
夫と収入合算してペアローンで住宅購入を計画しています。しかし、妻である私には独身時代から続いているリボ払いやカードローンの借金が合計150万円ほどあります。夫には借金のことを一切話しておらず、貯金はあると伝えてしまっています。
ペアローンの審査では、妻側の借金もすべて銀行に知られてしまうのでしょうか。また、借金があることで審査に落ちたり、減額承認になったりした場合、理由を夫に聞かれたらバレずに切り抜けることはできるでしょうか。審査申し込みの直前ですが、今からできる対策や確認しておくべき手順を教えてください。
借金があっても審査は可能だが「返済比率」と「完済条件」でバレるリスクが高い
ペアローンの審査において、銀行は申込者双方の信用情報(借入状況)を個別に詳細にチェックするため、奥様の借金を隠し通すことは非常に困難なのが現実です。借金があること自体で即審査落ちになるわけではありませんが、借入額が住宅ローンの借入可能額を圧迫し、希望額が通らない「減額回答」となる可能性が高いでしょう。
銀行から「既存借入の完済」を融資実行の条件とされるケースも多く、その場合は完済証明書の提出が必要となり、ご主人に説明がつかなくなります。最優先すべきは、申し込み前にご自身の「返済負担率」を計算し、審査通過のボーダーラインを超えていないか確認することです。そして、バレるリスクが高いと判断した場合は、ペアローンではなくご主人単独ローンへ誘導する等の回避策をとる必要があります。
この記事では、ペアローン審査で借金がバレる具体的なタイミング、審査に影響する返済比率の計算方法、そして夫に内緒で借金を処理するための現実的な手順について解説します。
この記事でわかること
ペアローン審査で借金がバレる3つの瞬間
住宅ローンの審査プロセスは、事前審査(仮審査)と本審査の2段階に分かれています。銀行員は守秘義務があるため、ご主人の目の前で「奥様に借金がありますね」と直接的にバラすことは基本的にありません。しかし、審査結果や手続きの流れの中で、ご主人が「何かおかしい」と気づくきっかけが主に3つあります。
1. 減額回答の理由を追及されたとき
最もバレる可能性が高いのが、審査結果が「満額承認」ではなく「減額承認(希望額より低い金額での融資可)」となった場合です。例えば、5000万円のペアローンを申し込んだのに、「4000万円までなら融資可能です」という回答が来た場合、ご主人は当然「なぜ満額通らなかったのか?」と疑問を持ちます。
銀行の担当者は「総合的な判断により」と濁しますが、不動産会社の担当者が同席している場合、「どちらかに他のお借り入れや、クレジットカードの分割払いなどはありませんか?」と助け船のつもりで聞いてくることがあります。このとき、ご主人が「自分はない。君はどう?」と聞いてきた場合、その場で嘘をつき通すのは精神的に非常に苦しい状況になります。
2. 「条件付き承認」の内容通知が届いたとき
借金の額がそれほど多くない場合、銀行は「融資実行までに既存の借入(カードローンやリボ払い)を全額返済し、解約すること」を条件に審査を通すことがあります。これを「完済条件」と呼びます。
この条件が付いた場合、銀行からの通知書や契約条件の説明時に、ご主人と一緒に話を聞くことになります。担当者が「奥様の○○カードのお借入を完済していただくことが条件となります」と説明してしまえば、その瞬間に借金の存在が露見します。事前に銀行担当者に「夫には内緒にしたい」と伝えていても、ペアローンは連帯保証人となる契約の性質上、重要事項の説明を省くことが難しいため、配慮してもらえないケースが多いのが現実です。
3. 本審査での通帳提出で引き落としが見つかるとき
事前審査に通った後、本審査では給与振込口座の通帳コピーなどを提出するよう求められることがあります。ここで、消費者金融やカード会社への毎月の引き落とし履歴が記帳されていると、提出書類をご主人がチェックした際や、銀行担当者が書類を確認する過程で質問された際に発覚します。
特に、「AG」「SMBC」「RP」などの見慣れない引き落とし名義について「これは何の引き落とし?」と聞かれた際、説得力のある回答を用意できていないと、不信感を抱かれる原因となります。
借金ありでも審査に通る「返済比率」の計算
借金があること自体は罪ではありませんが、住宅ローン審査においては「返済比率(返済負担率)」という数字がすべてを左右します。この比率が基準内に収まっていれば、借金があっても審査に通る可能性は残されています。まずはご自身の状況を計算してみましょう。
返済比率の安全圏は30%〜35%以下
返済比率とは、「年収に占める年間返済額の割合」のことです。多くの銀行では、年収400万円以上の場合で35%以下、400万円未満で30%以下を基準としています。重要なのは、この「年間返済額」には、これから借りる住宅ローンだけでなく、現在ある借金(カードローン、リボ払い、スマホ分割払い、車のローンなど)の年間返済額も含まれるという点です。
| 年収 | 400万円(妻単独) |
|---|---|
| 返済比率基準 | 35%以下(年間140万円まで) |
| 既存借金の返済 | 月5万円(リボ払い等)× 12ヶ月 = 年間60万円 |
| 住宅ローン余力 | 140万円 − 60万円 = 残り80万円/年(月額約6.6万円) |
上記の例では、借金がない状態なら年間140万円(月額約11.6万円)まで住宅ローンに充てられますが、月5万円の借金返済があることで、住宅ローンに充てられる枠が月6.6万円まで減ってしまいます。その結果、借入可能額が大幅に減り、ペアローンとしての役割を果たせなくなります。
リボ払いの「枠」だけで計算されるリスク
注意が必要なのは、実際に毎月払っている金額ではなく、「極度額(利用限度額)」や「リボ払いの定額返済額」をもとに厳しめに計算される銀行もあることです。また、カードローンで「限度額50万円」の枠を持っている場合、実際には10万円しか借りていなくても、いつでも50万円借りられるとみなされ、限度額いっぱいで返済比率を計算されることもあります。
ご自身の借入状況を正確に把握し、今の借金を抱えたまま住宅ローンの希望額を足して35%を超えるようなら、審査申し込みは非常に危険です。減額回答となり、ご主人にバレる可能性が高まります。
申し込み前にスマホで信用情報を確認する手順
「自分の借金が正確にいくらあるか分からない」「過去に延滞した記録が残っているか不安」という場合は、ペアローンを申し込む前に必ず「信用情報(CIC)」を開示してください。ご主人がいない時間帯にスマホだけで確認できます。
CICのインターネット開示手順
信用情報機関CICは、クレジットカード会社や信販会社の利用履歴を管理しています。以下の手順で開示報告書を入手しましょう。
- スマホでCIC公式サイトにアクセスし、「インターネットで開示する」を選択する。
- 利用規約に同意し、サービス利用時間内(8:00〜21:45)に手続きを行う。
- 手数料(500円〜1000円程度)をクレジットカードまたはキャリア決済で支払う。※ご主人に見られるカードは使わないよう注意してください。
- 開示報告書(PDF)をダウンロードし、パスワードを入力して閲覧する。
開示報告書で見るべき「異動」と「入金状況」
ダウンロードした報告書の中で、特にチェックすべき箇所は以下の2点です。
- 「返済状況」欄に「異動」の文字があるか
これがある場合、いわゆるブラックリスト状態です。過去に3ヶ月以上の長期延滞や債務整理をした記録であり、この文字がある限りペアローンの審査は99%通りません。申し込み自体を避けるべきです。 - 「入金状況」欄の記号($、A、Pなど)
直近24ヶ月の支払い履歴です。「$」や「-」なら問題ありませんが、「A(入金なし)」「P(一部入金)」が並んでいると、審査担当者に「返済にルーズな人」と判断され、否決の原因になります。
もし「異動」があったり、「A」マークが頻発していたりする場合は、借金を完済してもすぐには履歴が消えません。この事実をご主人に隠してペアローンを通すことは不可能です。
銀行からの「完済条件」を内緒でクリアする方法
返済比率計算や信用情報チェックの結果、ギリギリ審査に通りそうだが「条件付き承認」になりそうな場合、先回りして対策を打つことで、ご主人にバレずに切り抜けられる可能性があります。
単独で銀行担当者に相談する
ペアローンの相談に行く際、可能であればご主人が席を外したタイミングや、後日電話で銀行の担当者に連絡を取り、「夫には借金のことを内緒にしています。もし完済条件が付く場合、私個人の連絡先にだけ通知をもらうことは可能ですか?」と相談してみてください。
大手銀行など厳格な金融機関では「契約者双方への説明義務」を理由に断られることもありますが、担当者によっては配慮して連絡の順序を工夫してくれることもあります。「審査結果が出る前に自分で完済証明書を用意するので、それを提出すれば条件なしの承認になりますか?」と確認するのも有効です。
完済資金の調達と証明書発行のタイムラグ
完済条件をクリアするには、当然ながら借金を全額返す現金が必要です。独身時代の貯金があればそれを充てますが、ない場合は親に頭を下げて借りるか、不用品売却などで資金を作るしかありません。絶対にやってはいけないのは、「完済するために別のカードローンで借りてくる」ことです。これは自転車操業となり、審査上さらに不利になります。
また、ATMで完済しても「完済証明書」が郵送されるまでに1週間〜10日かかる場合があります。この郵送物が自宅に届くとご主人に見られるリスクがあるため、カード会社のコールセンターに連絡し、「郵送ではなく店頭受け取りにしたい」または「局留めにしてほしい」と交渉するか、実家など別の住所へ送れないか確認しておく準備も必要です。
夫に怪しまれず単独ローンへ誘導する代替策
ここまでの確認で「審査に通らない可能性が高い」、あるいは「完済条件が出たら隠しきれない」と判断した場合、ペアローンを取りやめ、ご主人の単独ローンに切り替えるのが最も安全な策です。しかし、突然「ペアローンはやめたい」と言えば怪しまれます。自然な理由付けで誘導するためのシナリオを用意しましょう。
1. 「将来の働き方の変化」を理由にする
最も納得感があるのは、妊娠・出産・育児や、親の介護、あるいは転職や独立などを理由に、「将来的に私の収入が安定しなくなるかもしれない」「今の仕事を辞めるかもしれない」と伝える方法です。
「ペアローンを組むと、私が仕事を辞めたくても辞められなくなるのがプレッシャーだ」「もし私が働けなくなったら家計が破綻するから、あなたの収入だけで返せる範囲の物件に抑えて、私の収入は教育費や貯蓄に回したい」と提案することで、借金の存在を隠しつつ、堅実な家計管理を理由に単独ローンへ誘導できます。
2. 住宅ローン控除のメリット・デメリットで煙に巻く
少し専門的な話題になりますが、「ペアローンにすると事務手数料や登記費用が2倍かかるから、トータルで損かもしれない」という話を切り出すのも手です。実際にペアローンでは契約書が2通必要になり、印紙代や司法書士への報酬が増えるケースがあります。
「諸費用を節約して、その分を家具代に回したい」と提案し、ご主人の収入だけで借りられる額に予算を修正する方向へ話を持っていきましょう。
どうしても解決できない借金の整理と再出発
もし、借金の総額が年収の3分の1を超えていたり、すでに返済が遅れがちで「異動」情報がついてしまっていたりする場合、小手先のテクニックでペアローンを通すことは不可能です。無理に進めれば、審査落ちの履歴が残り、さらに状況が悪化します。
マイホーム購入を5年〜10年延期する覚悟
この場合、まずは現在の借金問題を解決することが先決です。マイホーム計画はいったん白紙に戻し、「頭金を貯めてから買いたい」「今はまだ時期じゃない気がする」とご主人を説得して時間を稼ぎましょう。
その間に、自力返済が難しいなら「任意整理」などの債務整理を行い、借金の利息をカットして元金を着実に減らす道を選ぶべきです。債務整理をすると信用情報に事故情報(ブラックリスト)が載りますが、完済から約5年が経過すれば情報は消え、再び住宅ローンの審査に挑戦できるようになります。
バレて離婚になるより、先に解決して信頼を取り戻す
借金があること自体よりも、「借金を隠してペアローンを組み、後から発覚して家計に迷惑をかけた」という嘘の方が、夫婦関係においては致命的になり得ます。ご主人に打ち明けるのがどうしても怖い場合でも、まずは専門家に相談し、自分一人で完済できる道筋を立てることが、将来的にマイホームを手に入れるための最短ルートです。
まとめ
ペアローン審査で妻の借金を隠し通すのは、返済比率の計算や銀行とのやり取りなど、非常に高いハードルがあります。まずはCICで信用情報を確認し、自力で完済できる範囲か、審査に通る見込みがあるかを冷静に判断してください。
もし返済比率オーバーや信用情報の傷が見つかった場合は、無理に申し込まず、ご主人の単独ローンへ誘導するか、借金整理を優先させましょう。専門家に相談することで、家族にバレずに借金を減額したり、完済への計画を立て直したりすることが可能です。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


