携帯代滞納で強制解約された後に再契約できる会社と審査を通すための手順

携帯代を滞納して強制解約になりましたが再契約できる携帯会社はありますか

数ヶ月間携帯料金を滞納してしまい、ついに強制解約の通知が届きました。未払い金が残ったままですが、仕事や生活でスマホがないと困るため、すぐにでも新しい携帯を契約したいです。

ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアで再契約することは可能でしょうか。もし難しい場合、審査が緩い格安SIMや、今の私でも契約できる携帯会社があれば教えてください。

未払いがある状態では大手キャリアや主要な格安SIMの審査は通りません

携帯電話を強制解約されると、その事実は携帯電話会社間で共有されるブラックリストに登録されるため、他社であっても通常の審査には通りません。生活に必須のスマホを失い、焦る気持ちは痛いほど分かりますが、まずは現状の審査ハードルを正しく理解する必要があります。

未払い金がある状態でも契約できる可能性があるのは、審査基準が独自に設定されている一部の携帯会社やプリペイド携帯のみです。未払い情報を共有しない会社を選ぶか、あるいは先に滞納分を完済して情報の登録を消す手続きをとるかが、再契約への分かれ道となります。

この記事では、強制解約後に共有される不払い情報の仕組みと、その状況下でも契約できる可能性がある具体的な選択肢、そして端末を確保して生活を立て直すための手順を解説します。

この記事でわかること

強制解約によるブラックリストの仕組み

携帯電話の契約において「強制解約」は最も重い処分であり、単なる支払い遅れとは扱いが大きく異なります。再契約を目指す前に、現在あなたの情報がどのように管理され、なぜ審査に通らないのか、その裏側の仕組みを正確に把握しておく必要があります。

不払い者情報の交換システムとは

携帯電話会社各社は、料金の滞納により強制解約となった契約者の情報を相互に交換し、共有しています。これには主に「TCA(一般社団法人電気通信事業者協会)」と「TELESA(一般社団法人テレコムサービス協会)」という2つの機関が関わっています。ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった大手キャリアはもちろん、多くのMVNO(格安SIM事業者)もこれらの協会に加盟しており、不払い情報を参照できるようになっています。

共有される情報は、契約者の氏名、生年月日、住所、性別、電話番号、そして「不払いとなっている金額」や「契約解除日」などです。このシステムにより、A社で強制解約になり未払い金が残っている人が、B社へ新規契約を申し込んだとしても、B社の審査システムが即座に不払い情報を検知し、契約を拒否するという仕組みになっています。

共有される情報 氏名、住所、生年月日、性別、未払い金額、契約解除日など
登録される期間 契約解除後、完済するまで(完済すれば情報は削除される)
加盟している会社 大手キャリア全社、UQモバイル、Y!mobile、主要な格安SIM事業者など

信用情報機関(CIC)への異動情報登録

もう一つ重要なのが、信用情報機関(CIC)への登録です。これは、端末(スマートフォン本体)を分割払いで購入していた場合にのみ関係します。端末の分割払いは「ローン契約」の一種であるため、その支払いが遅れて強制解約になると、金融事故情報(いわゆるブラックリスト)としてCICに「異動」という記録が残ります。

TCAやTELESAの不払い情報は「携帯料金」に関するものですが、CICの情報は「クレジットカード」や「各種ローン」の審査全体に影響を及ぼします。つまり、端末代金を含む滞納で強制解約された場合、新しい携帯の契約だけでなく、クレジットカードの作成や更新、住宅ローンや車のローンの審査など、金融取引全般が5年間にわたって制限されることになります。

社内ブラックと携帯ブラックの違い

強制解約後の再契約を考える際、「社内ブラック」と「携帯ブラック」の違いを理解しておくことも重要です。携帯ブラックとは、先述したTCAやTELESAを通じて他社にも共有される状態を指し、未払い金を完済すれば情報は削除され、他社での契約は可能になります。

一方、社内ブラックとは、迷惑をかけた特定の携帯会社内部に半永久的に残る記録のことです。例えばドコモで強制解約になり、その後未払い金を全額返済したとします。これによりTCAのリストからは削除され、auやソフトバンクでの契約は可能になるかもしれません。しかし、ドコモ社内には「過去に強制解約になった要注意人物」という記録が残り続けるため、ドコモでの再契約は極めて困難になります。社内ブラックは時間が経過しても消えないケースが多く、その会社とは二度と契約できない覚悟が必要です。

強制解約された会社での再契約は可能か

長年使っていた愛着や、家族割引などの関係から、強制解約された元の会社で再契約したいと考える人は少なくありません。しかし、結論から言えば、そのハードルは非常に高く、現実的にはほぼ不可能です。

未払い金がある状態での再契約

未払い金が残っている状態で、同じ携帯会社と再契約することは100%不可能です。これはシステム上で自動的に弾かれるため、ショップでどれだけ事情を説明しても、コールセンターに懇願しても、例外は認められません。まずは滞納している料金、延滞利息、解約金などをすべて一括で支払うことが、交渉のテーブルに着くための最低条件となります。

完済後の再契約審査

では、借金をしてでも未払い金を完済すれば、元の会社で再契約できるのでしょうか。ここでも「社内ブラック」の壁が立ちはだかります。強制解約に至るまでには、数ヶ月にわたる督促や利用停止期間があったはずです。その間、支払いの約束を破ったり、連絡を無視したりといった実績が積み重なっています。企業として「再び滞納されるリスクが高い」と判断されるのは当然であり、完済直後の再契約申し込みは高い確率で否決されます。

特に大手キャリアはコンプライアンスやリスク管理が厳格であり、一度契約解除処分とした顧客をすぐに受け入れることは稀です。再契約を目指すとしても、完済から数年以上の期間を空ける必要があるなど、現実的な選択肢とは言えません。

他社なら契約できるか審査の壁

元の会社が無理なら、他社へ乗り換えればよいと考えるのが自然ですが、ここでも不払い者情報の共有システムが壁となります。どの会社なら契約できる可能性があるのか、審査の厳しさによる分類を見ていきましょう。

大手キャリアとサブブランドへの申し込み

ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4大キャリアと、そのサブブランドであるUQモバイル、Y!mobile、ahamo、povo、LINEMOなどは、すべて不払い情報の交換システムに加盟しています。そのため、A社で未払いがある状態でB社に申し込んでも、審査段階で確実に情報は照会され、契約は断られます。キャンペーンなどで「審査が甘い」という噂が流れることもありますが、未払い情報に関しては機械的にチェックされるため、審査が通ることはありません。

MVNO(格安SIM)への申し込み

mineo、IIJmio、OCNモバイルONEなどの主要な格安SIM事業者も、多くが不払い情報の交換システムに参加しています。したがって、大手キャリアと同様に、未払いがある状態での契約は困難です。ただし、事業者によっては情報の照会を行わないケースや、独自の審査基準を設けているケースも一部存在します。しかし、一般的に広く知られている格安SIMのほとんどは、大手キャリアと同等の厳しさで不払い情報をチェックしていると考えて間違いありません。

端末の分割購入という罠

仮にSIMカード単体の契約審査に通る可能性があったとしても、同時にスマートフォン本体を分割払いで購入しようとすると、審査は一気に厳しくなります。端末の分割払いにはCICの信用情報が参照されるため、過去の携帯代滞納でCICに傷がついている場合や、クレジットカードの支払いで遅れがある場合は、端末の分割審査に通りません。

SIMの審査と端末の審査は別物ですが、セットで申し込んで端末審査に落ちると、契約全体がキャンセルになることが一般的です。強制解約後の再契約を目指すなら、端末は分割で購入せず、手元にある古い端末を使うか、中古端末を一括で購入して用意するのが鉄則です。

審査に通る可能性がある携帯会社の選び方

大手や主要な格安SIMが全滅でも、諦める必要はありません。携帯電話市場には、事情により大手と契約できない人をターゲットにしたサービスや、審査の仕組みが全く異なる契約形態が存在します。生活再建のためにスマホを確保するには、以下の選択肢を検討してください。

審査なし・審査基準が独自な携帯会社

世の中には「携帯ブラックでも契約可能」を謳う通信事業者が存在します。これらは一般的なMVNOとは異なり、独自の審査基準を設けています。不払い情報の共有システムを参照しつつも、現在の支払い能力(銀行口座があるか等)を重視して契約を結んでくれる場合があります。

特徴としては、月額料金が大手キャリアや格安SIMよりやや割高に設定されていたり、初期費用が高かったり、前払い制を採用していたりすることが挙げられます。しかし、自分名義の電話番号を持てるというメリットは大きく、就職活動や住居契約のためにどうしても番号が必要な場合の命綱となります。「誰でもスマホ」「だれでもモバイル」のような名称でサービス展開している会社を探してみると良いでしょう。

プリペイド携帯という選択肢

審査を回避する確実な方法として、プリペイド(前払い)式の携帯電話があります。基本料金や通話料を事前にチャージして使うため、料金未回収のリスクがなく、審査がほぼ不要です。ソフトバンクの「シンプルスタイル」などが有名ですが、現在は取り扱い店舗が減少し、機種も限定的です。

また、データ通信専用のプリペイドSIMであれば、コンビニや家電量販店で審査なしで購入可能です。通話機能はありませんが、LINE通話やIP電話アプリを使えば連絡手段として機能します。まずはデータ通信環境だけでも確保したい場合に有効な手段です。

家族名義での契約

どうしても自分の名義で契約できない場合、親や配偶者、兄弟などの家族に契約してもらい、利用者として自分を登録する方法があります。これは携帯会社のルール上も認められている正当な方法です(名義貸しとは異なります)。

ただし、これには家族の協力と信頼が不可欠です。万が一、その料金も滞納してしまえば、今度は協力してくれた家族がブラックリスト入りし、家族全員が携帯契約やローン契約をできなくなるという最悪の事態を招きます。家族に頼む場合は、絶対に支払いを遅らせないという強い覚悟と、具体的な返済計画の提示が必要です。

再契約に向けた具体的なアクションプラン

では、実際に今日から再契約に向けて動くための手順を整理します。無駄な申し込みで履歴を汚さないよう、順序立てて行動してください。

1. 中古端末かSIMフリー端末の確保

前述の通り、分割払いの審査は通りません。まずは通信できる端末を自分で用意します。

  • 過去に使っていた古いスマホをWi-Fiで充電して動作確認する
  • 中古スマホショップやフリマアプリで、安価なSIMフリー端末を一括購入する
  • 家族や知人から余っている端末を譲り受ける

中古端末を購入する際は、「赤ロム(前の持ち主が分割代金を滞納してロックがかかった端末)」でないことを必ず確認してください。保証のある中古ショップで購入するのが安全です。

2. 本人確認書類と銀行口座の準備

審査が緩い会社であっても、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)と、料金引き落とし用の銀行口座(または本人名義のクレジットカード)は必須です。住所変更をしていない場合は、先に役所で手続きを済ませ、現住所記載の書類を用意してください。デビットカードに対応している会社であれば、クレジットカードがなくても契約の幅が広がります。

3. 未払い情報の共有がない会社への申し込み

準備が整ったら、申し込みを行います。大手キャリアや有名格安SIMへの無謀な申し込みは避け、以下の特徴を持つ会社を優先的に当たります。

  • 「審査なし」「ブラックOK」を公言している再建支援型の携帯会社
  • クレジットカード払いを必須としていない(口座振替対応の)MVNO
  • 預託金(デポジット)を預けることで契約できる会社

4. 滞納金の分割払い交渉(再契約とは別軸で)

他社で契約できたとしても、強制解約された会社の未払い金が消えるわけではありません。放置すれば、法律事務所や債権回収会社からの督促が続き、最悪の場合は裁判や給与差し押さえに発展します。一括返済が難しい場合は、強制解約後であっても債権回収の窓口に連絡し、分割払いの交渉を行ってください。支払う意思を見せ、少しずつでも返済を進めることで、将来的にブラックリストから脱出できる日が近づきます。

携帯代が払えない根本原因への対処

携帯電話は現代生活においてライフラインであり、電気やガスと同様、支払いの優先順位は極めて高いはずです。その携帯代が払えずに強制解約になったということは、家計が危機的な状況にあることを示しています。

携帯代以外の借金や滞納はありませんか

携帯代の滞納以外に、クレジットカードのリボ払いが積み重なっていたり、消費者金融からの借入があったり、家賃や税金の支払いが遅れていたりしないでしょうか。「携帯さえ繋がればなんとかなる」と考えてしまうのは危険です。携帯代が払えないのは結果であり、原因は収支のバランスが完全に崩れていることにあります。

もし複数の借金返済に追われて携帯代に手が回らなかったのであれば、携帯の再契約よりも先に、借金問題そのものを解決しなければ、新しい携帯もすぐにまた強制解約されてしまいます。

債務整理による解決の可能性

借金の返済が苦しい場合、「債務整理」という法的な手続きを検討すべき段階かもしれません。任意整理、個人再生、自己破産などの手続きを行うことで、借金を減額したり、支払いを免除してもらったりすることが可能です。

特に「任意整理」であれば、携帯電話会社を手続きの対象から外し、他のカードローンなどの借金だけを整理することも可能です(ただし、すでに強制解約された携帯会社の未払い金は整理対象に含めるのが一般的です)。専門家に相談し、月の返済額を減らすことで、携帯代を無理なく支払える家計状況を取り戻すことができます。

まとめ

携帯電話の強制解約は深刻な事態ですが、仕組みを理解し、正しい選択肢を選べば通信手段を確保することは可能です。大手キャリアへのこだわりを捨て、審査基準の異なる会社を探すこと、そして端末は一括で用意することが再契約への近道です。

しかし、携帯代を滞納せざるを得なかった経済状況を放置すれば、同じことの繰り返しになります。一時的な通信手段の確保と並行して、生活基盤を立て直すための根本的な解決策にも目を向けてください。

債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、携帯代を含む借金の悩みについての相談もできるので、あなたの状況に合った次の一歩を検討してみてください。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

東京司法書士会所属 第8484号
簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

借金問題・債務整理に関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。

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