携帯本体の分割払い審査に落ちたとき考えられる原因と次の一手

この記事でわかること

• 今回の申込内容と支払い条件からヒントを見つける方法
• 過去の携帯料金・端末代の支払い履歴をチェックする視点
• クレジットカードや消費者金融の状況が審査に与える影響
• 短期間に複数のスマホ審査を受けた場合の考え方
• 今すぐスマホが必要なときの代替策と注意点
• 借金や滞納が増えつつあるときの専門家への動き方
• まとめ

ドコモオンラインでの申込内容と支払い条件を書き出して手がかりを作る

まず、今回の申込み内容をメモにまとめると、どこが厳しく見られやすいかが見えてきます。端末価格、分割回数、支払い方法、名義がポイントです。

端末価格と分割回数で負担の大きさを具体的に見る

今回のケースではiPhoneを36回払いで申し込んでいます。月々の負担額が収入に対して重く見えると、携帯会社側は慎重になりやすくなります。手元の情報を次のような表にまとめてみてください。

項目	今回の例で書く内容
端末代総額	およそ15万円など、税込の本体価格
分割回数	36回、24回など
月々の端末代	端末代総額を分割回数で割った金額
毎月の手取り収入	アルバイト収入12万円など実際に使える額

月々の端末代が手取り収入の1割を大きく超えるような場合、他に借金が多いときは追加の分割契約が厳しく見られることがあります。逆に端末代が安く、分割回数が短いほど審査のハードルは下がりやすくなります。

支払い方法と名義が一致しているか確認する

支払い方法として登録したクレジットカードの名義と、スマホ契約者の名義が一致しているかも整理しておきます。今回の例では本人名義のクレジットカードでの支払いですが、家族名義カードを使おうとする場合は契約の組み方が複雑になり、落ちやすくなる場面もあります。

• 名義は本人か、親か、配偶者か
• 支払い方法はクレジットカードか、口座振替か
• クレジットカードなら、有効期限切れや利用停止がないか

名義や有効期限の不備は、借金の多さ以前に審査が進まない原因になり得ます。ここで不備がないかを先に潰しておくと、あとで原因候補を絞りやすくなります。

過去2年の携帯料金や端末代の支払い履歴を会社ごとに整理する

スマホ本体の分割審査では、同じ会社だけでなく、過去に利用していた他社の携帯料金や端末代の支払い履歴が影響していることがあります。特に2年以内の遅れや強制解約は要注意です。

同じ携帯会社での滞納や強制解約がなかったか思い出す

ドコモで過去に料金を何か月も滞納して回線を止められた、分割中の端末代を払えず強制解約になった、といった履歴があると、新たな分割払いはかなり通りにくくなる傾向があります。

• 過去2年で「支払期日を過ぎてしまった月」がないか
• 支払督促のSMSやハガキを何度も受け取った記憶がないか
• 利用停止や解約の通知を受けたことがないか

もし心当たりがあれば、そのときの携帯会社名と、おおよその未払い額、遅れた期間をメモに残しておきます。家族に見られたくない場合は、スマホのメモアプリにパスコードを付けるなどして記録しておくと安心です。

他社の携帯会社での未払いも含めて思い出す

直近3か月で他社のスマホ審査にも2回落ちているということは、どこかの会社で過去の遅れや解約履歴が参照されている可能性もあります。次のように会社ごとに整理してみてください。

携帯会社名	状況
ドコモ	現在申込中。過去の長期滞納の有無を思い出す
ソフトバンク	昔契約していたなら、料金の遅れや端末の残債がなかったか確認
au系・サブブランド	格安プランでも、料金の未払いがあれば情報が共有される場合がある

もし今もどこかの会社に携帯料金の未払いが残っているなら、審査を繰り返す前にいつまでにいくら支払うかを決めて動いた方が、先々の選択肢が広がります。

クレジットカードや消費者金融の利用状況がどこまで重なっているか整理する

今回の例では楽天カードの支払い遅れが1回あり、消費者金融2社から合計50万円を借りている状況です。これらが積み重なると、携帯本体の分割払いでも慎重に見られやすくなっていきます。

クレジットカードの遅れとリボ残高を一覧にする

まず、クレジットカードごとに遅れたことがあるか、今リボ払いなどで残高が残っていないかを書き出します。

• 楽天カードで2か月遅れたときの金額と時期
• 他のカードがあれば、それぞれの利用残高
• 毎月の最低支払額の合計

支払遅れが何度も続いていたり、リボ残高が多いと、携帯会社側からは今後も支払いが遅れるかもしれない相手と見られるおそれがあります。1回のうっかりなら時間とともに評価が回復していくため、今後遅れを増やさない工夫も大切になります。

消費者金融からの借入額と毎月の返済総額を把握する

消費者金融2社から合計50万円借りている場合、アルバイト収入月12万円とのバランスを具体的に見ていきます。

項目	今回の例
手取り月収	約12万円
消費者金融Aへの毎月の返済	例として1万5,000円
消費者金融Bへの毎月の返済	例として1万5,000円
クレジットカードの支払額	ショッピング分と合わせて2万円
合計返済額	およそ5万円

このように返済額が手取りの4割に近づいていると、新たな分割契約を増やすことに慎重な判断をされる可能性が高まります。携帯の分割審査はローンほど厳しくないと言われがちですが、借入が膨らんでいるサインとして表面化することもあります。

直近3か月で複数のスマホ審査を受けた履歴を時系列で並べる

短い期間に何社ものスマホ会社へ申し込みを行うと、携帯会社側から「支払いに不安があるため契約先を探している」と見られてしまうことがあります。今回のように3か月で2回以上落ちている場合は、申込履歴を整理しておくと今後の動き方を決めやすくなります。

いつ、どの会社に、どの条件で申し込んだかを書き出す

カレンダーやメモアプリを使い、次のような形で整理します。家族に見られたくないなら、スマホにロックをかけたメモを使うと安心です。

• ◯月◯日　A社オンラインで端末と回線を同時申し込み　分割24回　審査落ち
• ◯月◯日　B社ショップ店頭で端末のみ分割購入を申し込み　審査落ち
• ◯月◯日　今回のドコモオンライン　端末36回分割　審査落ち

このように並べると、「同じような条件で短期間に続けて申し込んでいる」かどうかが分かります。続けて落ちている状況でさらに申し込みを増やすと、ますます通りにくくなる流れに入りかねません。

次の申込みまでの期間をあけておく意味を理解する

状況にもよりますが、審査に落ちたあとすぐに別会社へ申し込むより、一定期間を置いてから条件を変えて申し込んだ方が結果が良くなることがあります。例えば、端末を少し安いモデルにする、分割回数を短くするなどです。

どうしても今月中にスマホが必要という場合でも、同じ条件で何度も申し込むのではなく、次の項目で触れる代替策を組み合わせることで、生活への影響を抑えつつ時間を稼ぐ方法も検討できます。

今すぐスマホが必要なときに取りやすい代替策を選ぶ

仕事の連絡やアルバイトのシフト管理でスマホが必須という人も多いため、「審査に落ちたからしばらく我慢」という選択が現実的でない場合があります。そのときは、分割ではない別の手段も候補に入れていきます。

端末代を抑える方法を組み合わせる

分割審査に通りにくいときは、そもそもの端末代を下げると選択肢が増えます。

• 中古ショップで数万円のAndroid端末を一括購入する
• 型落ちのiPhoneを狙い、現金一括か安めの分割回数にする
• 今使っている端末をそのまま使い、回線だけ格安SIMに切り替える

中古や型落ちの端末を使うのは抵抗があるかもしれませんが、当面の連絡手段を確保しつつ、借金の整理を優先しやすくなるというメリットがあります。

分割審査を避けるプランの特徴を理解する

どうしても分割審査でつまずく場合は、分割を使わないプランを選ぶ方法もあります。

方法	特徴と注意点
プリペイド式の携帯やSIM	事前にチャージした範囲でしか使えず、基本的に分割審査が不要。一方で、通話料やデータ単価が高めになりがち。
Wi-Fiルーター＋手持ち端末	自宅や職場のWi-Fiと組み合わせれば月額を抑えられるが、外出先でWi-Fiがない場所では不便。オンラインゲームなどには不向きな場合もある。
家族名義の契約にぶら下がる	家族の理解が得られれば利用できるが、借金や審査落ちが家族に伝わる可能性が高くなるため、内緒にしたい人には向きにくい。

「今すぐ連絡手段を確保すること」と「これ以上返済負担を増やさないこと」のバランスを考えながら、自分にとって許容できる案を選んでいくイメージです。

借金や滞納が増えつつあると感じたら専門家に状況を整理してもらう

携帯の分割審査落ち自体は珍しくありませんが、「消費者金融2社で50万円」「クレジットカードも時々遅れている」といった状況が重なっているなら、スマホの問題だけでなく借金全体を見直すタイミングに来ている可能性があります。

スマホ審査落ちが借金の赤信号になる場面

次のようなサインが複数当てはまる場合、返済のやりくりが限界に近づいているかもしれません。

• ここ1年でカードや携帯料金の引き落としが何度も遅れている
• 消費者金融からの借入が合計30万〜50万円を超えている
• 毎月の返済総額が手取り収入の3割以上になっている
• 今回のように短期間でスマホ審査に何度も落ちている

このような状態で新しい分割契約を増やすと、返済に追われる生活が長期化するおそれがあります。スマホをどうするかと同時に、借金全体を見直した方が、数年単位で見たときに楽になる可能性があります。

司法書士や弁護士に話す内容をスマホだけで準備する

家族に知られたくない人でも、司法書士や弁護士にはインターネットから問い合わせができます。連絡前に次のような情報をスマホのメモにまとめておくと、やり取りがスムーズです。

• クレジットカード会社名と、それぞれのおおよその残高
• 消費者金融2社の名前、借入残高、毎月の返済額
• 携帯会社ごとの料金未払いの有無と、あれば金額と時期
• アルバイト収入の手取り額と、毎月必ずかかる生活費

これらを伝えることで、今後も支払いを続けていけるか、利息を減らす手段や債務整理の利用を検討すべきかなど、今の状況に合った提案を受けやすくなります。スマホの分割審査に落ちたことも、借金の状況を整理するきっかけとして活用できます。

まとめ

スマホ本体の分割審査に落ちると、「自分はもう何も契約できないのでは」と不安になりがちです。しかし、今回のようにドコモオンラインで36回払いを申し込み、クレジットカードの遅れや消費者金融からの50万円の借入がある状況では、携帯料金の履歴や他社への申込回数など複数の要素が重なっている可能性があります。感情だけで落ち込むよりも、この記事の流れで状況を整理すると、次に取れる選択肢が具体的に見えてきます。

今すぐスマホが必要なときは、中古端末の一括購入やプリペイドなど、分割審査に頼らない方法も候補になります。その一方で、借金や滞納が増えつつあると感じるなら、スマホの問題だけに目を向けるのではなく、クレジットカードや消費者金融を含めた全体の返済計画を見直すことが、数年後の生活を軽くする近道になります。

借金の整理については、債務整理に強いおすすめ事務所ランキングでは、費用面や匿名相談の可否なども比較できます。スマホの分割審査でつまずいた今のタイミングで、自分の収入や家計に合った次の一歩を検討してみてください。