受任通知の発送後に業者から一括請求や契約違反の連絡が届いたときの正体と対処手順
司法書士に依頼して受任通知を送ったはずなのに、貸金業者から「契約違反だ」「一括返済しろ」という封書や電話が届いて不安です。
任意整理の手続きを始めて、事務所からは「もう支払いや連絡は止まる」と説明を受けていました。しかし、数日後に特定の業者から契約解除の通知が届き、残債務の一括支払いを求める厳しい文言が並んでいます。これは手続きに失敗したということでしょうか。
また、業者から直接電話がかかってくることもあり、法的な対抗策を取るという脅しのような内容にどう返答すればいいか分からず困っています。家族に内緒で進めているため、これ以上自宅に書類が届くのも避けたい状況です。今すぐやるべきことと、無視していい連絡の見分け方を教えてください。
業者の一括請求は受任通知に伴う事務的な手続きであり、弁護士や司法書士に状況を共有すれば問題ありません。
受任通知が届いた後に業者から連絡が来るのは、事務処理の行き違いや、貸金契約上の形式的な処理が原因であることがほとんどです。決して手続きが失敗したわけではなく、法的に強制執行がすぐに行われることもありませんので、まずは落ち着いて状況を整理しましょう。
結論から申し上げますと、業者から届いた書類は捨てずに保管し、すぐに依頼先の事務所へ連絡を入れてください。受任通知の到達後は、業者による直接の督促は法律で制限されています。あなたが直接交渉に応じる必要はなく、全ての手続きは専門家を通じて進めるのが正解です。
この記事では、受任通知発送後に届く一括請求の正体や、業者から電話が来た際の具体的な断り文句、二度と連絡をさせないための専門家への報告手順について詳しく解説します。
この記事でわかること
受任通知発送後に一括請求が届く3つの理由
専門家に債務整理を依頼し、受任通知が発送されると、基本的にはすべての督促が止まります。しかし、発送から数日の間は、行き違いで書類が届くケースが少なくありません。これは手続きのミスではなく、貸金業者のシステム上のタイムラグが主な原因です。
システムの自動送付と事務処理のズレ
多くの消費者金融やカード会社では、督促状の送付をコンピューターで自動管理しています。受任通知が業者の担当部署に届き、システムに入力されるまでの間に、あらかじめ予約されていた発送データが処理されてしまうことがあります。特に週末や祝日を挟んだ場合は、この情報の反映に3日から5日程度の遅れが生じることが珍しくありません。
期限の利益喪失による形式上の通知
任意整理を開始すると、契約者は「期限の利益」を失います。これは「分割で払っていい」という権利がなくなることを意味し、貸金契約上、業者は形式的に「一括請求」の通知を送らなければなりません。この通知は、将来の和解に向けた債務確定のためのプロセスの一環であり、今すぐ全額を支払えという最終通告とは性質が異なります。
| 書類の種類 | 主な内容とユーザーの受け止め方 |
|---|---|
| 催告書 | これまでの滞納分を支払うよう求めるもの。行き違いの可能性が高い。 |
| 契約解除通知 | 分割払いの契約を終了させるもの。和解に向けた準備段階。 |
| 債権回収委託通知 | 業者の子会社やサービサーに窓口が移ったことを知らせるもの。 |
業者から直接電話や連絡が来たときの回答テンプレ
受任通知が相手に届いているはずのタイミングで電話が来た場合、相手は「通知が届いていない」か「通知を無視して揺さぶりをかけている」かのどちらかです。貸金業法第21条では、受任通知を受け取った後の直接督促を禁止していますが、これに違反して連絡をしてくる業者もゼロではありません。
電話に出てしまった際の具体的な切り返し
電話に出てしまったときは、焦って支払い約束をしてはいけません。以下のフレーズを伝え、すぐに通話を終了させることが自分の権利を守る最善の策です。
- 「○月○日に○○法律事務所(または司法書士事務所)へ依頼し、受任通知を発送済みです。」
- 「今後の窓口はすべて事務所になりますので、そちらへ連絡をお願いします。」
- 「直接のお話は一切できません。失礼します。」
このように、「どこに依頼したか」と「窓口が誰か」だけを伝えれば十分です。相手が「契約違反だ」「裁判にする」と言ってきても、その場での反論は不要です。全ては依頼した専門家が対処すべき領域だからです。
手元に届いた「契約解除通知」から読み取るべき項目
自宅に届いた書類には、恐ろしい言葉が並んでいるかもしれませんが、内容を冷静に確認することで不安を軽減できます。特に重要なのは、その書類が「いつ作成されたか」と「誰が送ってきたか」の2点です。これらを把握しておけば、事務所への相談もスムーズに進みます。
確認すべき5つのチェックポイント
- 書類の発行日(受任通知の発送日よりも前であれば完全な行き違いです)
- 債務の総額(利息や遅延損害金がいくら加算されているか)
- 振込指定口座の有無(一括振込を求めているか)
- 法的手続きへの移行期限(「○日以内に連絡がない場合」などの記述)
- 担当部署や担当者名(後で事務所が連絡する際に必要です)
もし書類に「法的措置」や「差し押さえ」といった強い言葉が含まれていても、裁判所の印鑑がない私的な文書であれば、今日明日に財産が没収されることはありません。まずは書類の写真をスマホで撮り、事務所にメールやLINEで送信する準備を整えましょう。
一括請求に含まれる遅延損害金の扱い
一括請求の書類には、通常の残高に加えて多額の遅延損害金が計上されています。これを見て絶望する必要はありません。任意整理の交渉では、この遅延損害金のカットを求めることが一般的です。通知された金額をそのまま支払う義務が確定したわけではないことを理解しておきましょう。
家族バレを防ぐための書類管理と事務所への報告手順
多くの相談者が最も懸念するのは、業者からの通知が原因で家族に借金や債務整理がバレてしまうことです。受任通知後のイレギュラーな郵便物は、迅速に処理して証拠を隠滅する必要があります。しかし、勝手に捨ててしまうと、和解交渉の資料が不足するリスクがあるため注意が必要です。
郵便物を見られたときの説明方法
もし家族に封筒を見られてしまった場合は、「以前利用したサービスの会員情報の更新通知だった」「間違い電話があったのでその確認書類だ」など、借金とは直接結びつかない説明で一旦その場を凌ぐことも検討してください。その後、すぐに事務所へ「家族に見られた可能性があるため、至急業者へ連絡を止めるよう強く言ってほしい」と依頼してください。
| 報告すべき手段 | 具体的な報告内容の例 |
|---|---|
| 電話・LINE | 「○月○日に××社から一括請求の封書が届きました。発行日は○日です。至急止めてください。」 |
| 画像添付 | 届いた書類の全体がわかる写真を送り、特に「事件番号」や「顧客番号」を伝えます。 |
| 状況共有 | 「家族が郵便物を見て怪しんでいるので、対応の優先順位を上げてください」と伝えます。 |
専門家の事務所は、こうしたトラブルには慣れています。「内緒で進めたい」という希望を再認識させることで、業者に対してより厳格な抗議を行ってくれるようになります。
万が一の差し押さえリスクと安全な回避スケジュール
「一括請求を放置すると差し押さえになる」という不安は、あながち間違いではありませんが、そこに至るまでにはいくつもの法的なステップが必要です。受任通知を送った直後に、いきなり預金や給料が差し押さえられることは法律上不可能です。差し押さえには裁判所を通じた手続きが必要であり、それには最低でも1ヶ月以上の期間がかかるからです。
差し押さえまでの標準的なタイムライン
業者が法的措置に踏み切る場合、通常は「一括請求」→「支払督促または訴状の送付」→「仮執行宣言または判決」という段階を踏みます。受任通知が届いている状態でこれらを進めることは、業者にとってもリスクが大きいため、まずは交渉のテーブルにつくのが通例です。しかし、交渉が難航したり、あなたが事務所からの連絡を無視したりすると、業者が法的措置を強行する可能性があります。
事務所との連携が途切れないための注意点
最も危険なのは、業者からの連絡に怯えて、依頼している事務所との連絡まで断ってしまうことです。事務所はあなたが業者から連絡を受けていることを知りません。報告がないまま放置されると、事務所側も「順調に進んでいる」と誤認してしまい、結果的に業者の暴走を許すことになります。「嫌なことがあったらすぐに事務所へ」を合言葉に、連携を密にしてください。
業者による不当な督促を即座に停止させる方法
受任通知発送後も執拗に連絡をしてくる業者は、貸金業法違反の疑いがあります。これを放置せず、適切に対処することで、平穏な生活を確実に取り戻すことができます。自分の判断で業者と対決しようとせず、プロの力を最大限に活用しましょう。
専門家が行う「受任の重ねがけ」と抗議
連絡を受けた事務所は、該当の業者に対して電話で即座に抗議を行います。「受任通知は届いているはずだ」「不当な直接連絡は法規違反である」と強く申し入れることで、ほとんどの業者はその日のうちに連絡を停止させます。また、必要に応じて、日本貸金業協会や金融庁への通報を視野に入れた警告を行うこともあります。
あなたが今夜からできる精神的ケア
業者からの連絡は、あなたの不安を煽って「債務整理を諦めさせる」ことが目的の場合もあります。そんな時は、スマホの着信設定を見直し、知らない番号や業者からの番号を一時的に制限するのも一つの手です。ただし、依頼している事務所からの電話だけは必ず取れるように設定しておきましょう。物理的に連絡を遮断することで、心理的な余裕を取り戻すことができます。
まとめ
受任通知発送後に届く一括請求や業者からの連絡は、手続きの失敗を意味するものではありません。多くは事務的な行き違いや、和解に向けた形式上の通知に過ぎません。一人で悩んで業者に電話をかけ直したり、家族に白状してしまったりする前に、まずは手元の資料を整理して、依頼先の事務所へありのままを報告してください。
業者から見れば、あなたは「直接交渉できない相手」になっています。その立場を逆手に取り、不快な連絡はすべて専門家というフィルターを通して処理してもらうのが、任意整理を成功させるコツです。報告さえ欠かさなければ、専門家があなたの盾となって不当な要求をすべて跳ね返してくれます。
債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、受任通知発送後のトラブルや、業者からの強硬な姿勢への対処についても豊富なノウハウを持っています。今の不安な状況を率直に相談することで、あなたに合った最適な守り方と、迅速な督促停止に向けた次の一歩を検討してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


