借金返済で生活費が足りないとき新たに借りる前に確認する「詰み」のサインと生存手順

借金返済をすると生活費が足りず、他社から借りて凌ごうか迷っています

毎月の返済額が大きく、給料が入っても右から左へ消えてしまい、手元に生活費がほとんど残りません。これまでは貯金を切り崩していましたが、それも底をつきました。

今月を乗り切るために、まだ枠が残っているカードローンやキャッシングで生活費を借りようと考えています。返済を遅らせると督促が怖いので、とりあえず借りて払うしかない状況ですが、この方法で続けても大丈夫でしょうか。

生活費のための借入は破綻の最終警告です。新たな借金は止めて収支の根幹を直してください

返済のために生活費が足りなくなり、それを補うために借入をする状態は、多重債務の末期症状である「自転車操業」そのものです。今月借りれば来月はさらに返済額が増え、数ヶ月以内に借入枠も限界を迎えて完全に行き詰まります。

今やるべきは、借金を増やすことではなく、勇気を持って「返済を止めてでも生活費を守る」という決断です。まずは現状がどれほど危険な水準かを確認し、借入に頼らずに生活を再建するための具体的な手順を進めてください。

この記事では、生活費を借りる前に確認すべき危険サインと、借金に頼らず当月を乗り切るための優先順位について解説します。

この記事でわかること

生活費を借りる行為が「経済的破綻」の最終警告である理由

借金返済のために生活費が不足し、それを補うために新たな借入を検討しているなら、あなたの家計はすでに実質的な破綻状態にあります。多くの人が「返済さえ遅れなければ破綻ではない」と考えがちですが、それは大きな誤解です。

自力で返済が可能かどうかの基準は、「返済後の残金だけで翌回の給料日まで生活できるか」という一点に尽きます。もし、生活費をカードローンやキャッシングで補填しなければ生活が回らないのであれば、それは自分の収入で借金を返せていない証拠です。借入枠を「自分の預金」のように錯覚して使い始めると、借金総額は雪だるま式に増え続け、遠くない未来に必ず限界が訪れます。

自転車操業が陥る負のループ

生活費を借りることで一時的に現金は手に入りますが、それは問題を解決したわけではなく、問題を翌月以降に先送りしただけに過ぎません。さらに悪いことに、先送りした問題には「利息」というコストが上乗せされます。

例えば、今月の生活費として5万円を借りたとします。来月には、通常の返済に加えて、今回借りた5万円分の返済と利息が新たにのしかかります。当然、来月の生活費はさらに不足することになり、また借りざるを得なくなります。このサイクルに入ると、借入残高は減るどころか増え続け、最終的にはどの業者からも借りられなくなった時点で、生活そのものが立ち行かなくなります。

借入で凌いだ場合の3ヶ月後シミュレーション

「今月だけ乗り切ればなんとかなる」という希望的観測がいかに危険か、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。ここでは、手取り20万円、毎月の返済8万円、最低生活費15万円(家賃含む)のケースを想定します。

収支の状況と借入残高の変化
現状(0ヶ月目) 収入20万 – 返済8万 = 残り12万。
生活費が15万必要なので、3万円不足
→ 3万円をキャッシングで補填。
1ヶ月後 先月の借入により、返済額が微増(約2,000円増)。
収入20万 – 返済8.2万 = 残り11.8万。
生活費15万に対し、3.2万円不足
→ さらに3.2万円を借入。
3ヶ月後 毎月の補填額が積み重なり、返済額は月9万円台へ。
借入枠が上限に達し、新たな借入ができなくなる。
手元には11万円しか残らず、家賃か返済のどちらかが払えない状態に陥る。

このように、生活費を借りて凌ぐ方法は、わずか数ヶ月で限界を迎えます。そして限界が来たときには、現在よりも借金総額が増えており、状況はより悪化しています。このシミュレーションから分かることは、「借りて凌ぐ」という選択肢は、破綻までの時間を縮めているだけという残酷な事実です。

心理的な麻痺に注意

さらに恐ろしいのは、借入を繰り返すことで「借りることへの抵抗感」が薄れていくことです。最初は「今回だけ」と思っていたはずが、次第にATMで現金を引き出すことが習慣化し、借金が増えている感覚が麻痺していきます。気づいたときには年収の3分の1を超える借入総額となり、法的な整理以外に道がなくなるケースが後を絶ちません。

あなたは大丈夫?隠れ赤字をあぶり出す計算手順

借入に頼る前に、まずはご自身の家計が「構造的な赤字」になっていないか、冷静に数字で確認する必要があります。頭の中だけで計算するのではなく、実際に紙やスマホのメモに書き出して、現実を直視してください。

手順1:確定している支出を書き出す

まずは、生きるために最低限必要な「固定費」と「借金返済額」を書き出します。食費や交際費などの変動費は含めず、毎月必ず出ていくお金だけを合計してください。

  • 家賃(管理費含む)
  • 水道光熱費(平均月額)
  • 通信費(スマホ・ネット)
  • 保険料・税金(給与天引き以外)
  • 借金の月次返済総額

手順2:可処分所得との差額を出す

次に、給与の手取り額から、手順1で出した「固定費+返済額」を引いてください。この残った金額が、食費や日用品、交通費などに使える本当の「可処分所得」です。

計算式:
手取り月収 - (固定費 + 借金返済額) = 今月使える現金

手順3:1日あたりの生活費に換算する

手順2で算出された金額を、次の給料日までの日数(通常は30日)で割ってください。もし、この金額が「1日あたり500円」や「マイナス」になるようであれば、どんなに節約を頑張っても自力での完済は不可能です。

残額がマイナスになっている場合、それはすでに経済的に破綻していることを意味します。節約やアルバイトで埋められるレベルを超えているため、借入で補填するのではなく、借金返済そのものを見直すフェーズにいます。

借りずに生き残るために守るべき支払いの優先順位

計算の結果、生活費が足りないことが明らかになった場合、絶対にやってはいけないのが「借金の返済を最優先にして、生活インフラの支払いを後回しにすること」です。借金返済は、生活の基盤があって初めて成り立つものです。

手元に現金がないときは、以下の優先順位に従って支払いを振り分けてください。

  1. 最優先:家賃・水道光熱費・通信費
    住む場所やライフラインを失うと、生活の再建自体が困難になります。特に家賃とスマホ代は、滞納すると立ち直るための活動(仕事探しや情報収集)すらできなくなるため、何よりも先に確保してください。
  2. 優先:税金・社会保険料
    税金は債務整理をしても免除されず、滞納すると給与や口座の差し押さえが他の借金よりも早く執行されます。役所に相談すれば分納に応じてもらえることが多いので、放置せずに連絡を入れましょう。
  3. 劣後:借金の返済(消費者金融・カードローン)
    生活費が足りない場合、最も後回しにすべきは借金の返済です。返済が遅れても、すぐに命を取られることはありません。督促の連絡は来ますが、生活費を借りてまで払う必要はありません。

真面目な人ほど「借りたものは返さなければ」という責任感から、食費を削り、家賃を滞納してまで借金を返そうとします。しかし、それは共倒れになる最悪の選択です。まずは自分と家族の生活を守ることを最優先に考えてください。

返済を一時的に止める緊急措置と督促への対処

優先順位を決めた結果、今月の借金返済ができないと判断した場合、どう動けばよいのでしょうか。無断で滞納すると、職場への電話連絡や一括請求のリスクが高まります。リスクを最小限に抑えるための動き方を確認しましょう。

まずは電話で「払えない」と伝える

返済日当日までに、カード会社や消費者金融のコールセンターに自分から連絡を入れます。「今月は生活費の出費が重なり、どうしても入金できません」と正直に伝えましょう。多くの会社では、初回や数回の相談であれば、返済期日を1ヶ月程度待ってくれたり、利息のみの支払いに応じてくれたりする場合があります。

ただし、これはあくまで一時的な時間稼ぎです。翌月には2ヶ月分の請求が来るか、利息負担が変わらないまま元金が減らない状態が続くだけです。根本的な解決にはなりません。

どうしても連絡できない場合の対処

電話をするのが怖くてどうしても連絡できない場合でも、絶対にやってはいけないのは「着信拒否」や「居留守」です。連絡が取れないと判断されると、督促は職場や実家へと拡大します。せめてメールや会員ページからのメッセージ機能を使って、「支払う意思はあるが、今は手持ちがない」という記録だけでも残してください。

新たな借入申込みは絶対にNG

このタイミングで、「審査が甘い」と噂される中小消費者金融や、クレジットカードのショッピング枠現金化に手を出すのは絶対にやめてください。これらは通常の金利よりも負担が重く、一度手を出すと抜け出せなくなります。また、闇金(ソフト闇金含む)に関わると、自分だけでなく家族や職場まで巻き込む深刻なトラブルに発展します。

根本解決に向けた軌道修正:生活費を守るための債務整理

「返済のために生活費を借りようとしている」時点で、自力での完済は極めて困難な状況です。このまま無理をして破綻を待つよりも、制度を使って借金の負担を減らし、生活を立て直すことが最も安全な選択肢となります。

任意整理で将来の利息をカットする

収入はある程度あるものの、利息の支払いが重くて元金が減らない場合は、「任意整理」が有効です。これは、弁護士や司法書士が代理人となってカード会社と交渉し、将来発生する利息をゼロにしてもらう手続きです。リボ払いやキャッシングの利息(年15〜18%)がなくなるだけで、毎月の返済額が半分以下になることも珍しくありません。

専門家に相談することで返済が一時停止する

弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、「受任通知」という書類が債権者に送られます。この通知が届くと、貸金業法に基づき、業者からの督促や取り立てが即日でストップします。さらに、手続き中の数ヶ月間は借金の返済を一時的に止めることができます。

この「返済がない期間」を利用して、生活費を確保し、弁護士費用を積み立てたり、家計を立て直したりすることが可能です。生活費を借りて借金の穴埋めをする毎日から解放され、精神的な平穏を取り戻すことができます。

どの手続きが合っているかを知る

借金の総額や資産の状況によって、選ぶべき手段は異なります。

  • 任意整理:家や車を残したい、家族に内緒にしたい、利息さえなくなれば返せる人向け。
  • 個人再生:住宅ローンを残したまま、その他の借金を大幅(最大90%)に減額したい人向け。
  • 自己破産:収入がない、または借金が多すぎてどうにもならない人向け。全ての借金が免除される。

いきなり依頼する必要はありません。まずは無料相談を利用して、「自分の収入と借入額なら、どの方法で月々の支払いがいくらになるか」をシミュレーションしてもらうだけでも、大きな前進となります。

まとめ

借金返済のために生活費を借りることは、経済的な破綻への入り口です。一時的に凌げたとしても、数ヶ月後には今より悪い状況で限界を迎えます。新たな借入に走る前に、まずは家賃や光熱費などの生活基盤の支払いを優先し、返済が困難な事実は正直に受け止める必要があります。

自力での返済が限界に達している場合、無理に続けることで状況は悪化する一方です。早めに専門家の力を借りて利息をカットしたり、返済計画を組み直したりすることで、今の収入の範囲内で生活を再建することが可能になります。

債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、生活費が足りない状況についての相談もできるので、今の家計収支に合った次の一歩を検討してみてください。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

東京司法書士会所属 第8484号
簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

借金問題・債務整理に関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。

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