リボ払いの地獄から脱出するシミュレーション手順|返済増額と利息カットで完済日を比較する

リボ払いの残高が全然減らなくて地獄です。あと何年かかるかシミュレーションして、一番早く終わる方法を知りたいです。

毎月リボ払いの引き落としはされているのに、明細を見ると元金がほとんど減っていません。このままだと完済まで何年かかるのか不安で、リボ地獄から抜け出せる気がしません。

ネットのシミュレーターを使おうとしても入力項目がよく分からなかったり、現実的な返済プランが見えなかったりします。自分の状況で「今のまま払い続ける」「無理して繰り上げ返済する」「債務整理で利息をカットする」のどれが最適なのか、具体的な計算と比較の手順を教えてください。

現状の返済ペースと利息カット後の期間を数字で比較すれば最短ルートが見えます

リボ払いが終わらない不安は、ゴールが見えない暗闇の中にいる状態と同じです。まずは現在の返済額のうち「手数料(利息)」に消えている金額を正確に把握し、完済までの期間を可視化することから始めましょう。

脱出ルートは大きく分けて「支払い額を増やす」か「将来の利息をゼロにする」かの二択です。精神論ではなく数字でシミュレーションを行うことで、あなたの生活水準を維持しながら確実に完済できるプランが選べるようになります。

この記事では、スマホと明細書だけで完済時期を計算する手順と、自力返済と債務整理を比較して脱出方法を決めるための判断基準について解説します。

この記事でわかること

リボ払いが減らない仕組みを数字で確認

リボ払いが「地獄」と呼ばれる最大の理由は、毎月の支払額が一定であるために、借入残高が増えても支払額が変わらず、その中身の比率だけが悪化していく点にあります。シミュレーションを始める前に、なぜあなたの借金が減らないのか、その構造を明細書から読み解く必要があります。多くの人が陥っているのは、毎月の返済額の半分以上が「手数料」として消えている状態です。

毎月の返済額における「元金」と「手数料」の比率

クレジットカードの明細書を手元に用意し、リボ払いの請求欄を見てください。そこには「弁済金(支払額)」という項目のほかに、「手数料(利息)」と「元金充当額」という数字があるはずです。ここが最も重要なチェックポイントです。

例えば、リボ残高が50万円で金利(実質年率)が15.0%、毎月の支払額を1万円(元利定額方式)に設定している場合、最初の月の内訳は以下のようになります。

支払総額 10,000円
うち手数料(利息) 6,164円
うち元金充当額 3,836円

このように、支払った1万円のうち、実際に借金を減らすために使われたのは4,000円弱しかありません。残りの6,000円以上はカード会社への手数料として消えています。これが「毎月払っているのに減らない」の正体です。この比率を知らずに返済を続けても、完済までの道のりは果てしなく遠くなります。

残高スライド方式の罠

さらに状況を悪化させるのが「残高スライド方式」という返済ルールです。これは、利用残高に応じて毎月の支払額が自動的に増減する仕組みです。一見便利そうに見えますが、ここには大きな落とし穴があります。

借金が減ってくると、それに応じて毎月の支払額も自動的に引き下げられてしまうのです。例えば、これまで毎月2万円払っていたのが、残高が減ったことで毎月1万円のコースに切り替わると、返済ペースがガクンと落ちます。結果として、「楽になった」と錯覚させられながら、利息を支払う期間だけが延々と引き伸ばされることになります。

この仕組みから脱出するためには、カード会社が決めた「最低返済額」に従うのではなく、自分で決めた「意志ある返済額」を設定し直す必要があります。

現状維持コースの完済年数を計算する

まずは「今のままの返済額を続けた場合」のシミュレーションを行います。これは最も悲観的なシナリオですが、現実を直視するために必要なステップです。ここでは、一般的な金利である年利15.0%を前提に、残高と月々の返済額から完済までの期間を割り出します。

残高別・現状維持での完済シミュレーション表

以下の表は、リボ残高に対して「よくある最低返済額設定」で払い続けた場合に、完済まで何年かかるか、そして総額でいくら払うことになるかを試算したものです。(金利15.0%、元利定額方式の場合)

リボ残高 毎月の返済額 完済期間 利息総額 支払総額
30万円 10,000円 3年0ヶ月 73,639円 373,639円
50万円 15,000円 3年6ヶ月 138,429円 638,429円
100万円 20,000円 6年6ヶ月 573,124円 1,573,124円
200万円 40,000円 6年6ヶ月 1,146,193円 3,146,193円

表を見て分かる通り、残高が100万円を超えると、利息だけで50万円以上、つまり元金の1.5倍以上を支払うことになります。しかも期間は6年以上かかります。これはこの6年間、一度も追加でカードを使わず、ひたすら返し続けた場合の数字です。途中で一度でも追加利用すれば、この期間はさらに伸び、まさに「終わりのない地獄」となります。

スマホ電卓での簡易計算手順

自分の正確な残高で計算したい場合は、各カード会社の公式サイトにあるシミュレーションツールを使うのが確実ですが、手元の電卓で簡易的に「終わらな度」をチェックする計算式もあります。

  • 【計算式】現在の残高 × 1.5 ÷ 毎月の返済額 = およその返済回数

例えば残高80万円で毎月2万円返済の場合、「80万 × 1.5 ÷ 2万 = 60回(約5年)」となります。この「×1.5」は将来支払う利息分を見込んだ概算係数です。もし計算結果が「60回(5年)」を超えるようであれば、その返済計画は破綻している可能性が高いと言えます。5年以上先の生活環境の変化を予測することは難しく、その間に病気や減収があれば一気に滞納へ転落するからです。

繰り上げ返済コースの短縮効果を試算

次に検討するのは「自力での脱出」、つまり繰り上げ返済(増額返済)を行うパターンです。リボ払いの地獄から抜けるための最も王道的な方法は、毎月の返済額を少しでも増やして、その全額を元金返済に充てることです。

毎月数千円プラスするだけで期間は激減する

リボ払いの特徴として、「最低返済額を超えて支払った分は、すべて元金返済に充当される」というルールがあります。これが繰り上げ返済の最大のメリットです。毎月の固定費を見直し、返済額を少し増やすだけで、完済までの期間と利息総額は劇的に改善します。

以下は、残高50万円(年利15%)の場合に、毎月の返済額を増やしていくとどう変化するかのシミュレーションです。

毎月の返済額 完済までの期間 利息総額 1万円返済との差
10,000円 6年7ヶ月 289,619円
15,000円 3年6ヶ月 138,429円 約15万円の節約
20,000円 2年5ヶ月 94,625円 約19万円の節約
30,000円 1年6ヶ月 59,481円 約23万円の節約

毎月5,000円上乗せするだけで、期間は3年も短縮され、利息も15万円浮くことが分かります。これは「飲み会を一回我慢する」や「格安SIMに変える」といった節約で捻出できる金額かもしれません。リボ地獄からの脱出において、少額でもいいから毎月の支払額を増やすことの効果は絶大なのです。

ボーナス一括返済の活用タイミング

毎月の増額が難しい場合、ボーナス時などの臨時収入で「まとめ払い」をするのも有効です。特に返済初期の残高が多い時期にまとまった金額を入れると、その後の利息負担が軽くなります。

ただし、手元の現金をすべて返済に回してしまうのは危険です。急な出費に対応できなくなり、再びクレジットカードでキャッシングをしてしまっては本末転倒です。「生活防衛資金として給料の1〜3ヶ月分は手元に残し、それを超える分だけを繰り上げ返済に回す」というルールを徹底してください。

任意整理コースで利息カットした場合

自力での増額返済が難しい場合、あるいはすでに複数のカードでリボ残高が積み上がってしまっている場合に検討すべきなのが「任意整理」です。これは弁護士や司法書士に依頼してカード会社と交渉し、「将来発生するはずの利息をゼロにして、元金だけを分割で払っていく」という和解を結ぶ手続きです。

利息カットによる支払総額の変化

任意整理の最大の特徴は「ゴールが固定される」ことです。リボ払いのように終わりの見えない返済ではなく、「元金をきっちり分割して払えば確実に終わる」状態を作ります。一般的には3年(36回)から5年(60回)での分割払いになります。

以下は、残高100万円(年利15%)の場合に、現状維持で払い続けるのと、任意整理をして利息をカットした場合の比較です。(※任意整理には専門家への費用がかかりますが、ここでは返済総額の減少効果に焦点を当てます)

比較項目 現状のままリボ払い
(毎月2万返済)
任意整理で利息カット
(60回払いの場合)
完済期間 6年6ヶ月(78回) 5年0ヶ月(60回)
利息総額 573,124円 0円
支払総額 1,573,124円 1,000,000円
(+専門家費用)
毎月の負担 20,000円(変動なし) 約16,600円

このシミュレーションから分かることは、任意整理を行うことで利息の約57万円が丸ごとなくなるという事実です。専門家への依頼費用(1社あたり数万円程度)を支払ったとしても、トータルでの支出は数十万円単位で安くなるケースがほとんどです。

月々の返済額を下げる効果

また、任意整理は総額を減らすだけでなく、毎月の返済額を無理のない範囲に設定し直す効果もあります。上記の例では、毎月2万円払っていたものが、利息カット後の60回払いになれば月々約16,600円になります。

「毎月の支払いが苦しくて生活費が足りない」という場合、繰り上げ返済をする余力はありません。そのような状況では、この任意整理による「利息カット+長期分割」の組み合わせが、現実的に生活を立て直すための唯一のシミュレーション解となることが多いです。

3つの脱出プランを比較して決定する

ここまで見てきた3つのパターン(現状維持、繰り上げ返済、任意整理)のうち、どれを選ぶべきか。それはあなたの現在の「余力」と「残高」によって決まります。感情で判断せず、以下の基準に照らし合わせて冷静に選択してください。

プラン選択の判断チャート

  • プランA:繰り上げ返済(自力完済)を選ぶべき人

    ・残高が年収の3分の1以下である

    ・毎月の生活費を切り詰めれば、今の返済額に「+5,000円以上」上乗せできる

    ・現在の返済ペースでも3年以内に完済できる計算になる
  • プランB:任意整理(利息カット)を選ぶべき人

    ・毎月の返済額を用意するのが精一杯で、上乗せする余裕がない

    ・すでに複数のカードでリボ枠がいっぱいになっている

    ・計算してみると完済まで5年以上かかる、または利息総額が数十万円に達する

    ・一時的にブラックリストになっても、借金地獄から抜け出すことを優先したい
  • プランC:個人再生・自己破産を検討すべき人

    ・借金総額が年収を超えている、または年収の半分以上ある

    ・任意整理(利息カット)をしても、月々の返済額が手取り収入から捻出できない

    ・すでに滞納が始まっており、一括請求の通知が来ている

重要なのは「今のまま現状維持」という選択肢を捨てることです。リボ払いの仕組み上、現状維持は問題の先送りにしかならず、時間が経つほど支払う利息が増え、解決が難しくなります。プランAで頑張れるなら今日から増額設定を。プランAが無理なら、迷わずプランBの検討に入ってください。

シミュレーションに必要な情報の集め方

正確なシミュレーションを行うためには、正確なデータが必要です。「だいたいこれくらい」で計算すると、判断を誤る原因になります。最後に、今すぐ集めるべき情報とその確認方法を整理します。

1. 全カードの利用明細(最新版)

まず、財布に入っているクレジットカードすべての会員ページ(アプリやWeb)にログインし、最新の利用明細を確認します。以下の3つの数字をメモしてください。

  • リボ払い利用残高(元金):利用可能額ではなく、現在借りている総額です。
  • 実質年率(金利):多くのカードは15.0%か18.0%ですが、必ず確認してください。
  • 毎月の設定返済額:現在引き落とされている金額です。

2. ショッピングとキャッシングの区別

リボ払いには「ショッピングリボ」と「キャッシングリボ」があります。これらは金利が異なる場合があり、また債務整理をする際の扱いも変わってくることがあります。シミュレーションをする際は、これらを合算した総額で計算する必要があります。

3. 家計の収支における「本当の余力」

「頑張れば月3万払える」という感覚値ではなく、通帳の履歴から「確実に毎月残るお金」を算出してください。給料の手取り額から、家賃、光熱費、食費、通信費などの固定費を引いた金額です。この「本当の余力」が、現在の返済額を下回っている場合、自力での完済は物理的に不可能です。その場合は、シミュレーションをするまでもなく、法的な手続きによる解決が必須となります。

リボ払いのシミュレーションは、現実を直視する作業なので精神的に辛いかもしれません。しかし、数字を見ることで「漠然とした不安」は「具体的な課題」に変わります。課題になれば、あとは解決策を実行するだけです。

自力で返すにせよ、専門家に頼るにせよ、一日も早くアクションを起こすことが、支払う利息を最小限に抑える唯一の方法です。

まとめ

リボ払いの地獄から脱出するためには、まず現状の「手数料比率」と「完済予定日」を把握することがスタートラインです。その上で、毎月の返済額を数千円でも増やして期間を短縮するか、増額が無理なら任意整理で利息をカットするか、二つの道から現実的な方を選びましょう。

もし計算の結果、自力での完済に5年以上かかる、あるいは利息総額が許容できない金額になっている場合は、専門家の力を借りて返済計画を根本から作り直すタイミングかもしれません。

債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、リボ払いの減額シミュレーションや、任意整理をした場合の具体的な返済額についての相談もできるので、あなたの状況に合った次の一歩を検討してみてください。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

東京司法書士会所属 第8484号
簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

借金問題・債務整理に関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。

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