バイト先に借金の督促電話が来たときにクビを回避して事態を収束させる手順

アルバイト先に借金の督促電話がかかってきてしまいました。これが原因でクビになることはありますか?

消費者金融やカード会社からの支払いが遅れており、ついにバイト先にまで個人名で電話がかかってくるようになりました。同僚や店長に怪しまれており、居づらくて仕方がありません。借金が理由でアルバイトをクビになるのではないかと不安です。

今のアルバイトを辞めずに、この督促電話を今日中に止める具体的な方法を知りたいです。また、もし店長に聞かれた場合に、どのように言い訳をすれば波風が立たずに済むでしょうか。

借金のみを理由とした解雇は法律で制限されており適切な事後対応で職を守ることは可能です

借金の滞納や職場への督促電話があったことだけを理由に、即座にクビ(解雇)にされることは法律上認められにくいのが実情です。ただし、職場に迷惑をかけ続けている状態を放置すると、業務への支障を理由に不利な立場に置かれるリスクがあります。

まずは電話を物理的に止める手続きを最優先で行い、並行して「間違い電話」や「勧誘」といった自然な言い換えで職場内の疑念を解消しましょう。この記事では、バイト先への電話を即日止める連絡テンプレと言い訳の手順を解説します。

アルバイトを続けながら借金問題を根本解決するための具体的なステップを確認し、平穏なワークライフを取り戻しましょう。

この記事でわかること

借金を理由とした解雇の法的判断基準

多くのアルバイトスタッフが最も恐れる「借金が原因のクビ」ですが、結論から言えば私生活上の借金のみを理由とした解雇は公序良俗に反し無効とされる可能性が極めて高いです。日本の労働契約法では、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない解雇は権利の濫用として認められません。

解雇が認められないケース

単に「借金がある」「督促電話が1〜2回来た」というだけでは、解雇の理由には不十分です。会社側がスタッフを解雇するには、その人の借金によって「具体的にどれほど業務に重大な支障が出たか」を証明しなければなりません。例えば、電話が鳴り止まず営業が妨害された、会社の金を横領した、といった極端な事情がない限り、法的にクビにすることは困難です。

注意が必要な「事実上の退職勧奨」

法的にクビにできないからといって安心は禁物です。職場によっては「迷惑だから辞めてほしい」と遠回しに伝えられたり、シフトを極端に削られたりする嫌がらせを受けるケースがあります。これは「自己都合退職」へ追い込むための手法であり、これに応じる必要はありませんが、精神的な負担は大きくなります。そのため、問題が大きくなる前に「電話が来ない状態」を作ることが生存戦略として不可欠です。

バイト先への督促電話を今日中に止める手順

バイト先に電話がかかってきているのは、本人と連絡が取れないため債権者が「所在確認」や「緊急連絡」として行っている最終手段に近い行動です。これを止めるには、自分から連絡して意思表示を行う以外に道はありません。

  1. 自分のスマホの着信履歴を確認し、かかってきている金融機関を特定する。
  2. 特定した連絡先へ折り返し、「仕事中なので職場への連絡は控えてほしい」と伝える。
  3. 「〇月〇日の〇時までに折り返す」または「〇日に一部入金する」と具体的な約束をする。
  4. 約束した期日を厳守し、二度目の職場連絡の口実を与えない。

債権者側も、本人と確実に連絡が取れるのであれば、あえて手間のかかる職場連絡を続けるメリットはありません。電話口では「職場への連絡は業務の妨げになり、退職の恐れがあるため支払原資がなくなる」と明確に伝えましょう。これにより、正当な理由なく職場に連絡することを制限する心理的なブレーキを相手にかけることができます。

対応の緊急度 最優先。放置するほど職場での立場が悪化します。
伝えるべき内容 「現在、返済計画を立て直している。職場連絡は即刻停止してほしい。」
注意点 怒鳴ったり感情的になったりせず、事務的に交渉を行うこと。

店長や同僚に怪しまれたときの言い訳集

一度かかってきた電話をなかったことにはできませんが、その内容を「借金の督促」だと認めないことで、職場での信用低下を最小限に抑えることができます。怪しまれた際に使える、自然な言い換えパターンを準備しておきましょう。

パターン1:営業電話・勧誘を装う

「以前アンケートに答えた不動産会社から、しつこく営業が来ているみたいで……。個人名でかけてくるので困っています。着信拒否にするので次からは取り次がなくて大丈夫です」と伝えます。迷惑電話の被害者という立場を取ることで、周囲の同情を誘いつつ事態を流せます。

パターン2:親戚や知人とのトラブルを装う

「遠方の親戚が少し金銭トラブルに巻き込まれていて、なぜか私のバイト先まで電話してきたようです。本当にお恥ずかしい話で申し訳ありません」と、あくまで自分自身が主犯ではないトラブルを装います。これにより、「本人が借金まみれ」という印象を和らげることが可能です。

パターン3:間違い電話を強調する

「どうやら同姓同名の別人と間違えられているようです。さっき電話して厳重に注意しておきました」と突っぱねる方法です。毅然とした態度で話すことで、深追いされるのを防げます。

職場連絡が続くリスクと法的な停止要請

貸金業法第21条では、正当な理由なく勤務先などの居宅以外の場所に電話をかけたり訪問したりすることを禁止しています。特に、本人と連絡が取れているにもかかわらず嫌がらせ目的で職場に電話することは明確な違法行為にあたります。

しかし、現実には「本人と連絡がつかないから仕方なく職場へかけた」という言い分で、業者はギリギリのラインを攻めてきます。もし、あなたが「職場連絡はやめてほしい」と伝えたにもかかわらず電話が続く場合は、以下のような法的措置を検討する段階です。

  • 日本貸金業協会の「貸金業苦情・相談窓口」へ通報する。
  • 弁護士や司法書士に依頼し、受任通知を送付して即座に督促を停止させる。
  • 業者の電話録音や、職場での受電記録を証拠として保存する。

特に受任通知の効果は絶大で、法律家が介入した瞬間に職場への電話を含めた一切の直接連絡が法律で禁止されます。自力での交渉に限界を感じ、店長から「次電話があったら辞めてもらう」と警告されているような状況であれば、一刻も早い専門家の介入がバイト先を守る唯一の手段となります。

給与差し押さえを防ぎバイトを続けるための対策

督促電話を乗り切ったとしても、その先に待っている最大の関門が「給与の差し押さえ」です。裁判所から「債権差押命令」がバイト先に届くと、借金の事実が公的にバレるだけでなく、店長の手を煩わせる実務的な迷惑が発生します。

差し押さえが職場に与える実務的な負担

給与が差し押さえられると、バイト先の担当者はあなたの給料から差し押さえ分を計算して差し引き、それを債権者に振り込むという作業を毎月行わなければなりません。これは事務コストとして非常に嫌がられる行為であり、「面倒なスタッフ」というレッテルを貼られる原因となります。

差し押さえの範囲 原則として手取り給与の4分の1(例外あり)。
職場への影響 裁判所への書類提出、債権者への振込事務が発生。
回避方法 裁判になる前に任意整理などの債務整理を開始する。

差し押さえを回避するには、業者が裁判所に申し立てを行う前に手を打たなければなりません。具体的には「任意整理」などの手続きを通じて、利息をカットし、月々の支払額をアルバイトの収入の範囲内で無理のない金額へ再交渉することが有効です。専門家が仲介することで職場への接触を完全に断てるため、平穏に働き続ける環境を守れます。

もしクビを宣告された場合のリカバリ方法

万が一、店長から「借金がある人は雇えない」「迷惑だから今日限りで辞めてくれ」と言われた場合、その場ですぐに納得してはいけません。不当な解雇に対しては、以下のようなステップで自分を守る準備をしてください。

まず、解雇の理由を明確にするために「解雇理由証明書」の発行を依頼しましょう。そこに「借金のため」「督促電話のため」と書かれていれば、それは不当解雇の証拠となります。また、その場での退職届へのサインは絶対に拒否してください。一度サインをしてしまうと「合意退職」と見なされ、後からの争いが困難になります。

並行して、生活を立て直すために「生活困窮者自立支援制度」などの公的サポートの利用も検討しましょう。借金問題が原因で仕事を失うのは、負のスパイラルへの入り口です。まずは借金を法的に整理し、返済のプレッシャーを取り除いた状態で次の仕事探しに集中できる環境を整えることが、再生への最短ルートとなります。

まとめ

アルバイト先に督促電話が来たとしても、即座にクビになる法律的な根拠はありません。しかし、放置すれば職場での居心地が悪くなり、精神的に追い詰められて自分から辞めてしまうリスクが高まります。まずは今日中に業者へ連絡を入れ、職場への電話を止めるよう交渉してください。

もし自力での対応が難しく、電話が止まらない、あるいは差し押さえが目前に迫っているなら、専門家に間に入ってもらうのが最も確実な防衛策です。受任通知一通で職場への連絡は法的に止まり、あなたは仕事に専念できるようになります。

債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、職場に知られずに借金問題を解決する方法についての相談もできるので、今のアルバイトを失う前にあなたに合った次の一歩を検討してみてください。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

東京司法書士会所属 第8484号
簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

借金問題・債務整理に関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。

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