海外旅行でクレジットカードが作れないとき審査なしで決済手段を確保する手順と現地での立ち回り

過去の延滞でクレジットカードが作れませんが、来月の海外旅行は現金だけで乗り切れますか?

数年前に債務整理をした影響で、クレジットカードの審査に通らない状態です。来月、友人と海外旅行に行くことになったのですが、現地での支払いやホテルのチェックインが不安です。

日本国内なら現金でなんとかなりますが、海外ではカードがないと不便だと聞きます。クレジットカードを持たずに渡航する場合、どのような準備をすれば現地で困らずに済みますか?また、審査なしで作れる海外用カードなどはあるのでしょうか。

現金のみはリスクが高いため、審査不要のデビットカードやプリペイドカードを2枚以上用意して渡航すべきです。

クレジットカードがなくても海外旅行は可能ですが、現金のみでの渡航は盗難リスクやホテルのデポジット(預かり金)対応で詰む可能性が高く、推奨できません。信用情報の審査が不要な「ブランドデビットカード」や「チャージ式プリペイドカード」であれば、過去の金融事故に関係なく発行可能です。

これらはVISAやMastercardの加盟店でクレジットカードと同じように決済に使えますが、即時引き落としである点や、ガソリンスタンドなど一部使えない場所がある点に注意が必要です。また、ホテルでは宿泊費とは別に保証金を求められることがあり、カードがないと高額な現金を預けることになります。

この記事では、クレジットカードが作れない状況でも安全に海外旅行を楽しむために、出発前に揃えるべき決済手段の組み合わせと、現地での具体的な立ち回り手順について詳しく解説します。

この記事でわかること

現金のみで渡航する場合のリスクと限界

クレジットカードを持たずに「現金(日本円と現地通貨)」だけで海外旅行に行こうとすると、国内旅行とは比較にならないほどのリスクと不便を強いられます。まずは、なぜ「カードなし」が危険なのか、その具体的な弊害を理解し、回避策を練るための前提知識を整理します。

多額の現金を持ち歩く盗難・紛失リスク

最も基本的なリスクは、全財産を物理的に持ち歩かなければならない点です。クレジットカードがあれば、現金の持ち合わせが少なくても支払いが可能ですが、カードがない場合は「食事代」「交通費」「買い物代」「予備費」のすべてを現金で持参する必要があります。

海外では、観光客を狙ったスリや置き引きが多発している地域も少なくありません。万が一、財布を盗まれたり紛失したりした場合、クレジットカードがあればカード会社に連絡して利用停止し、再発行や緊急キャッシングなどの救済措置を受けられますが、現金は一度失えば戻ってくる保証はゼロです。無一文になり、帰国のための移動さえままならなくなる事態は絶対に避けなければなりません。

ホテルやレンタカーでの信用証明(デポジット)問題

海外のホテルにチェックインする際やレンタカーを借りる際、支払能力を保証するための「デポジット(預かり金)」を求められるのが一般的です。クレジットカードがあればカードを提示するだけで「仮押さえ(オーソリ)」処理が行われ、実際に請求は発生しませんが、カードがない場合は高額な現金をカウンターに預ける必要があります。

たとえば、1泊1万円のホテルでも、デポジットとして数万円相当の現地通貨を要求されることがあります。この現金はチェックアウト時に返金されますが、旅行中に使える手持ちの現金がその分だけ減ることになります。ギリギリの予算で渡航している場合、デポジットで現金を拘束されると、最終日の食事代やお土産代が足りなくなるリスクが発生します。

両替手数料による目に見えない損失

日本円を現地通貨に両替する際には、必ず為替手数料が発生します。空港や現地の両替所を利用する場合、通貨によっては3%〜10%ほどの手数料が上乗せされたレートになることがあります。クレジットカード決済であれば、カード会社の基準レートに1.6%〜2.2%程度の手数料が加算されるだけで済むため、現金両替よりも割安になるケースが大半です。

また、現金の場合は「使い切れずに余った硬貨」が無駄になりがちです。紙幣は再両替できても、硬貨は日本円に戻せないことが多く、結果として数千円分の損失が出ることも珍しくありません。これらの経済的損失を防ぐためにも、キャッシュレス手段の確保は必須と言えます。

審査なしで確保できる海外決済手段の選び方

信用情報の履歴によりクレジットカードが作れない場合でも、決済機能を持つカードを持つことは可能です。ここでは、審査不要で発行でき、海外のVISAやMastercard加盟店で利用できる具体的なカードの種類と選び方を解説します。

銀行口座直結の「ブランドデビットカード」

最も確実な代替手段は、銀行口座の残高範囲内で利用できる「ブランドデビットカード」です。VISA、Mastercard、JCBなどの国際ブランドが付帯しており、決済の仕組みはクレジットカードとほぼ同じです。使った瞬間に口座から引き落とされるため、借金にはなりません。

  • 審査の有無:原則なし(銀行口座が開設できれば発行可能)
  • 発行スピード:スマホアプリで即時発行できるデジタルカードや、郵送で1週間程度
  • メリット:利用限度額=口座残高なので使いすぎない。海外ATMで現地通貨を引き出せる機能(海外事務手数料がかかる)が付いているものが多い。

特に、ネット銀行(楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行など)やメガバンクのデビットカードは海外利用に強く、アプリで利用停止や限度額変更が即座に行えるため、セキュリティ面でも安心です。すでに口座を持っている銀行があれば、デビット機能付きキャッシュカードへの切り替えや、デビットカードの追加発行を申し込みましょう。

チャージ式の「海外対応プリペイドカード」

銀行口座と紐付けたくない、あるいは旅行用に予算を分けて管理したい場合は、チャージ式のプリペイドカードが有効です。近年は「Wise(ワイズ)」や「Revolut(レボリュート)」、「Kyash(キャッシュ)」など、スマホアプリと連動した高機能なカードが登場しています。

  • Wiseデビットカード:実際の為替レート(ミッドマーケットレート)で両替でき、手数料が非常に安い。多通貨口座を持てるため、円安のタイミングで事前にドルやユーロに両替しておくことも可能。
  • Revolut:アプリ上で瞬時に外貨へ両替可能。タッチ決済に対応しており、ロンドンやニューヨークなどの地下鉄にそのまま乗れる場合がある。
  • Kyash:日本の銀行口座やコンビニATMからチャージして、VISA加盟店で利用可能。審査がなく、リアルカードを発行すれば海外の実店舗でも使える。

これらのカードは「与信審査」が存在しないため、ブラックリスト入りしていても発行可能です。ただし、リアルカード(プラスチックカード)が手元に届くまでに2週間程度かかる場合があるため、旅行が決まったらすぐに申し込む必要があります。

スマホのタッチ決済(Apple Pay / Google Pay)

上記のデビットカードやプリペイドカードを、スマートフォンのウォレットアプリ(Apple PayやGoogle Pay)に登録することで、カード本体を出さずに決済できる場所が増えます。海外では日本以上に「タッチ決済(コンタクトレス決済)」が普及しており、改札やコンビニ、カフェなどでスマホをかざすだけで支払いが完了します。

ただし、すべてのデビットカードがApple Pay等の海外利用に対応しているわけではありません。登録時に「iD」や「QUICPay」として認識される場合、これらは日本国内独自の規格であるため、海外の店舗では使えないことがあります。必ず「VISAのタッチ決済」や「Mastercardコンタクトレス」として利用できるカードかを確認してください。

出発1週間前までに済ませる準備と設定

カードを手に入れただけでは安心できません。現地で「使えない」「ロックがかかった」というトラブルを防ぐために、国内にいる間に済ませておくべき設定があります。

利用限度額の設定変更と海外利用のON

多くのデビットカードやプリペイドカードには、不正利用防止のために「初期設定で海外利用が制限されている」場合や、「1日の利用限度額が低く設定されている」場合があります。銀行のアプリや会員サイトにログインし、以下の項目を確認・変更してください。

海外利用設定 「海外ショッピング」「海外ATM引き出し」の項目がONになっているか確認する。
利用限度額 ホテル代やお土産代を含めた1日の支出予定額以上に引き上げておく。初期設定は3〜5万円程度になっていることが多い。
暗証番号(PIN) 4桁の暗証番号を再確認する。ICチップ付きカードでの決済時にはサインではなくPIN入力が必須となるケースが多い。

3Dセキュア(本人認証)の登録

海外の鉄道予約サイトやホテルの事前決済、現地の配車アプリ(UberやGrabなど)を利用する際、本人認証サービス「3Dセキュア」のパスワード入力を求められることがあります。これが未設定だと決済エラーになり、予約が完了しません。デビットカード発行会社のサイトで認証用パスワードやワンタイムパスワードの受信設定を済ませておきましょう。

特に、ワンタイムパスワードが「SMS(ショートメッセージ)」で届く設定になっている場合、海外で日本のSIMカードを使っていない(データ通信専用SIMや現地のWi-Fiのみ利用)と、認証コードが受け取れず詰む可能性があります。アプリ通知やメールアドレスで認証コードを受け取れる設定に変更しておくのが安全です。

予備の入金手段を確保する

現地で予想外の出費があり、口座残高やチャージ残高が不足した場合に備え、海外からでも残高を追加できるルートを確保します。

  • 銀行デビットの場合:インターネットバンキングのアプリをスマホに入れ、別の口座から振替ができるようにしておく。
  • プリペイドカードの場合:紐付けている銀行口座にお金を入れておくか、家族に依頼してチャージしてもらう手順を共有しておく。

万が一、スマホを盗難された場合に備えて、カード会社の緊急連絡先やカード番号、有効期限を紙に控えて別の場所に保管するか、信頼できる家族に共有しておくと安心です。

ホテルやレンタカー利用時のデポジット対策

クレジットカードがない旅行者が最も苦労するのが、ホテルやレンタカーでの「デポジット(保証金)」です。デビットカードやプリペイドカードを使う場合の特有の挙動と対策を解説します。

デビットカードでデポジットを払うと残高が拘束される

ホテルのチェックイン時にデビットカードを提示すると、ホテル側はデポジットとして宿泊費+αの金額の「承認(オーソリ)」を取ります。クレジットカードの場合は利用枠が確保されるだけですが、デビットカードやプリペイドカードの場合、その瞬間に口座から現金が引き落とされてしまいます。

この引き落とされたお金は、チェックアウト後に問題がなければ返金されますが、返金処理には数週間から最長で45日程度かかることがあります。つまり、旅行中にそのお金は使えなくなります。デビットカードでホテルに泊まる際は、宿泊費だけでなく、デポジット分として数万円以上の余裕資金を口座に入れておく必要があります。

現金デポジットを受け付けてくれるか事前に確認

残高拘束を避けたい場合は、デポジットを現金(キャッシュ)で支払う交渉が有効です。多くのホテルでは、クレジットカードがない旨を伝えれば、現地通貨での現金預かりに対応してくれます。

ただし、現金デポジットの金額はカード利用時よりも高額に設定されることがあります。また、一部の高級ホテルやキャッシュレス化が進んだホテルでは「現金不可、本人名義のクレジットカード必須」というルールの場合もあります。予約サイトの「支払い条件」や「デポジットに関する規定」を必ず確認し、不安であれば事前にメールで「I only have a debit card / cash. Is it acceptable for deposit?(デビットカードか現金しか持っていませんが、デポジットに使えますか?)」と問い合わせておきましょう。

レンタカーはクレカ必須の場合が多い

レンタカーに関しては、ホテルよりも条件が厳しく、デビットカードやプリペイドカードでは貸出を拒否されるケースが多々あります。盗難や事故のリスクが高いため、信用力の低い決済手段は敬遠される傾向にあります。どうしても車が必要な場合は、事前に「Debit card accepted(デビットカード可)」と明記されているレンタカー会社を探すか、日本から予約・決済を完了できるツアーや送迎サービスを利用する方が無難です。

現地での支払いフローと決済エラー時の対応

実際に現地に到着してからの支払い手順と、カードが使えなかった場合の切り替え手順を整理します。基本は「カード払い」を優先し、現金は最後の砦として温存します。

基本の支払いスタイル:タッチ決済を試す

スーパーやカフェ、コンビニでは、店員にカードを見せながら「Touch(タッチ)」や「Contactless(コンタクトレス)」と伝えれば、端末にかざすだけで決済できます。これならカードを店員に渡す必要がなく、スキミングのリスクも低減できます。金額によってはPIN(暗証番号)やサインを求められるので、スムーズに対応できるよう準備しておきましょう。

決済エラーが出たときの確認フロー

もし「Declined(拒否されました)」と表示されて決済できない場合は、焦らず以下の順に原因を特定します。

  1. 残高不足:アプリで即座に残高を確認し、不足していればその場でチャージする。
  2. 利用制限:アプリの設定で「一時停止」や「海外利用制限」がかかっていないか確認する。
  3. 店舗側の回線トラブル:別のカード(予備のデビットカードやプリペイドカード)を試す。
  4. カード種別の非対応:「Credit card only」の店で、プリペイドカードが弾かれている可能性がある。この場合は現金を出す。

特に、機内販売や高速道路の料金所、ガソリンスタンドの無人精算機など、オフライン決済(即時通信しない決済)を行う場所では、残高確認ができないデビットカードやプリペイドカードは利用不可となっていることが多いです。こうした場所では最初から現金を使うのが鉄則です。

現金の引き出し(海外キャッシング)

手持ちの現金が少なくなった場合、デビットカードを使って現地のATMから現地通貨を引き出すことができます。これは「キャッシング(借金)」ではなく、「自分の口座から現地通貨で引き出す」操作です。

ATM画面では「WITHDRAWAL(引き出し)」を選択し、「SAVINGS(預金)」または「CHECKING(当座)」を選びます。「CREDIT」を選ぶとエラーになることがあるので注意してください。なお、引き出しにはATM設置銀行の手数料とカード会社の手数料がかかります。

帰国後の精算と余った外貨の処理手順

無事に帰国したら、次回の旅行や生活費のために残高を整理します。デビットカードやプリペイドカードならではの後処理が必要です。

デポジット返金の確認

ホテルでデビットカードを使ってデポジットを支払った場合、帰国後すぐに返金されないことがよくあります。明細を確認し、チェックアウトから2週間〜1ヶ月経っても返金(キャンセルのマイナスデータ)が反映されない場合は、ホテルの領収書(レシート)を手元に用意してカード会社に問い合わせます。「オーソリ取り消しの処理がされていない」と伝えれば、カード会社側で調査して残高を戻してくれる場合があります。

プリペイド残高の使い切り

RevolutやWise、Kyashなどにチャージした残高は、日本国内の普段の買い物(コンビニやスーパー、Amazonなど)でも問題なく使えます。次回の旅行まで放置せず、日々の生活費として使い切ることで、死に金を防げます。端数が残って使いにくい場合は、Amazonギフト券のチャージタイプで1円単位指定して購入し、残高をゼロにするのが裏技として有効です。

まとめ

過去の債務整理や延滞などでクレジットカードが作れない場合でも、デビットカードや海外対応プリペイドカードを準備すれば、安全に海外旅行を楽しむことは十分に可能です。重要なのは「現金一本に頼らないこと」と「即時引き落としの特性(デポジットによる残高拘束など)を理解して資金に余裕を持たせること」です。

特に、RevolutやWiseなどの新しい金融サービスは、与信審査なしで発行でき、手数料もクレジットカードより有利な場合が多いため、旅行者にとって強力な武器になります。出発までの残り時間を確認し、まずはスマホから申し込めるカードの手配から始めてください。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

東京司法書士会所属 第8484号
簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

借金問題・債務整理に関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。

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