おまとめローンの審査に通らないときは何を見る?否決理由の確認手順と借金を一本化する代替策
おまとめローンの審査に落ちてしまい、理由がわからず途方に暮れています
借入先が4社に増えて毎月の返済額が手取りの半分を超えてしまったため、金利を下げて負担を減らそうとおまとめローンに申し込みました。しかし、数日後に届いたのは「今回はご希望に添いかねます」という否決のメールでした。
滞納は一度もしておらず、勤続年数も5年あるので通ると思っていました。このままでは来月の支払いが間に合いません。なぜ審査に通らなかったのでしょうか。また、審査に落ちた履歴がある状態で、別の銀行や消費者金融に申し込み直しても良いものでしょうか。
年収に対する借入総額の比率が上限に達している可能性が高いため、他社への連続申し込みは控えてください
返済を一本化して生活を立て直そうと動いた矢先の審査落ちは、精神的にも大きなダメージを受けるものです。しかし、ここで焦って手当たり次第に申し込みを重ねると、「申し込みブラック」という状態になり、さらに状況が悪化してしまいます。
審査に通らなかった主な原因は、個別の属性よりも「総量規制」や「借入件数」の基準に抵触している可能性が高いと考えられます。おまとめローンは「新たな借金」であるため、すでに返済能力の限界に近いと判断されると審査は通過しません。借金を借金で返す構造から脱却しない限り、金利差だけの解決は困難です。
この記事では、おまとめローンの審査基準に引っかかる具体的なポイントを整理し、審査に落ちてしまった人が次に検討すべき「利息そのものをカットする」法的な一本化の手順について解説します。
この記事でわかること
おまとめローンの審査に落ちる理由を数字で切り分ける自己診断手順
金融機関は審査落ちの理由を具体的に教えてはくれませんが、否決されるケースには明確な共通点があります。「属性は悪くないはず」と思っていても、貸金業法や銀行独自の基準といった構造的な壁に阻まれていることがほとんどです。まずはご自身の状況を以下の基準に照らし合わせ、どこがネックになったのかを冷静に分析してください。
1. 借入総額が年収の3分の1を超えている(総量規制の壁)
貸金業法には「年収の3分の1を超える貸付をしてはならない」という総量規制があります。おまとめローンはこの規制の例外(顧客に一方的に有利となる借換え)として扱われる商品もありますが、審査の現場では年収に対する返済負担率が厳しく見られます。例外規定であっても、金融機関側が「返済不能になるリスクが高い」と判断すれば融資は実行されません。
特に銀行系のおまとめローンは独自の自主規制を設けており、消費者金融よりも審査基準が厳格です。すでに借入総額が年収の3分の1を超えている場合、返済能力の限界とみなされ、新規の大型融資であるおまとめローンの審査には通りにくくなります。
2. 借入件数が4社以上に達している
借入金額だけでなく、何社から借りているかという件数も重要な審査項目です。一般的に、借入先が3社を超えて4社以上になると、「多重債務者」としての警戒レベルが一気に上がります。多重債務の状態は、自転車操業(借金を返すために他社から借りる状態)を疑われる最大の要因です。
「おまとめローンで1社にするのだから関係ない」というのは利用者の理屈であり、審査側は「すでに4社から借りなければ回らない家計状況」を審査します。この件数の壁により、属性や年収にかかわらず機械的に弾かれるケースが後を絶ちません。
3. 直近6ヶ月以内の返済状況に「遅れ」がある
ご質問に「滞納はしていない」とありましたが、これは「数日の遅れ」も含めて完全にクリーンであると言い切れるでしょうか。引き落とし日に間に合わず、再引き落としや督促ハガキでの振り込みを行った履歴も、信用情報機関には記録されずとも、各金融機関の社内データや入金履歴としてマイナス評価になることがあります。
特に、おまとめローンの審査では直近の返済実績が最重要視されます。他社の返済に遅れが生じている人に、数百万円規模の融資を行うことは極めてリスクが高いからです。「うっかり入金忘れ」であっても、金融機関側は「資金繰りに困窮しているサイン」と受け取ります。
4. 属性スコアリングが基準に満たない
勤続年数が5年あっても、雇用形態や住居形態、家族構成などの組み合わせによる「スコアリング」で基準点に達しない場合があります。たとえば、以下のような要素はマイナス査定になりやすい傾向があります。
- 歩合給の割合が高く、毎月の収入に波がある
- 居住年数が短く、転居を繰り返している(連絡が取れなくなるリスク)
- 賃貸住宅で家賃負担が大きく、可処分所得が少ない
- 他社借入の中に、審査が通りやすいとされる中小消費者金融が含まれている
短期間の連続申し込みが招く「申し込みブラック」のリスク
審査に落ちた焦りから、「A社がダメならB社」「次は審査が甘そうなC社」と、立て続けに申し込みをしてはいけません。信用情報機関には、契約内容だけでなく「申し込みをした事実」も6ヶ月間記録されます。
審査担当者から見える「必死さ」の正体
短期間に複数の金融機関へ申し込み情報が登録されている状態を、通称「申し込みブラック」と呼びます。これを見た審査担当者は次のように推測します。
| 客観的な事実 | 今月に入って3社のローンに申し込んでいる |
|---|---|
| 審査側の心理 | 「よほどお金に困っているに違いない」「他社が断ったのには理由があるはずだ」「貸してもすぐに焦げ付くリスクが高い」 |
| 審査の結果 | 内容を精査する前に、申し込み件数だけで自動的に否決(門前払い) |
一度この状態になると、本来なら審査に通る可能性があった金融機関でも否決されるようになります。この記録が消えるまでの6ヶ月間は、新たなローン申し込みを控えるのが鉄則です。
金利を下げるか元金を減らすか?おまとめローンと債務整理の比較
おまとめローン審査に落ちたということは、金融機関から「これ以上の貸付は危険」と判断されたことを意味します。この段階で無理に別の借入先を探すよりも、視点を変えて「法的な手続きで負担を減らす」方法を検討すべきタイミングに来ています。
借金の負担を減らす手段は、おまとめローン(借り換え)だけではありません。弁護士や司法書士が仲介して利息をカットする「任意整理」という方法があります。両者の違いをシミュレーションで比較します。
【比較】200万円(平均年率15%)を返済する場合
おまとめローンで金利を下げられた場合と、任意整理で将来利息をゼロにした場合の総支払額の違いを見てみましょう。
| 比較項目 | おまとめローン (年率12%で一本化) |
任意整理 (将来利息カット) |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 約4.5万円(60回払い) | 約3.3万円(60回払い) |
| 利息の総額 | 約66万円 | 0円 |
| 総支払額 | 266万円 | 200万円(+専門家費用) |
| メリット | 信用情報に傷がつかない 返済期間を延ばせる |
総支払額が確実に減る ゴールが明確になる |
| デメリット | 審査が厳しい 利息負担は続く |
一定期間ローンが組めない (ブラックリスト) |
おまとめローンはあくまで「金利を下げる」だけであり、元金に上乗せされる利息は払い続けなければなりません。一方、任意整理は「これから発生する利息」を原則ゼロにして、元金だけを分割で返済していく手続きです。審査に落ちてしまった現状では、新たな借金を重ねるおまとめローンよりも、確実に借金総額を固定できる任意整理の方が、生活再建への近道となるケースが多くあります。
自分の信用情報を正確に把握するための開示手順
なぜ審査に落ちたのか、過去の何が影響しているのかを推測ではなく事実として確認するために、信用情報機関への開示請求を行うことをお勧めします。主な信用情報機関はJICC、CIC、KSCの3つですが、消費者金融やクレジットカードの利用履歴を確認するならCICとJICCのデータを見れば十分です。
スマートフォンの画面で確認すべき「記号」の意味
CICに情報開示請求を行うと、インターネット上ですぐに自身の信用情報を閲覧できます(手数料がかかります)。開示報告書の中で特に注目すべきは「入金状況」の欄です。ここには過去24ヶ月分の支払状況が記号で記録されています。
- 「$」マーク:請求通りに入金があった(正常)
- 「A」マーク:約束の日に入金がなかった(未入金)
- 「P」マーク:請求額の一部しか入金されなかった
もし、ご自身の記憶にない「A」や「P」が並んでいる場合、それが審査落ちの決定的な原因です。たった一つの「A」マークでも、おまとめローンのような大型融資の審査では致命的な傷となります。この記録が残っている間は、どこの金融機関に申し込んでも結果は同じになる可能性が高いでしょう。
おまとめローン審査落ちから生活を立て直す優先順位
審査に落ちたという事実は変えられませんが、来月の支払い日は待ってくれません。これ以上事態を悪化させず、安全に着地するための具体的なステップを解説します。
手順1:新規の申し込みを完全にストップする
まず最初に行うべきは「何もしないこと」です。これ以上、他社への申し込みを行わないでください。申し込みブラックの状態を悪化させると、将来的に本当に必要なときにどこからも借りられない状況を招きます。少なくとも6ヶ月間は、金融機関へのアプローチを凍結する必要があります。
手順2:毎月の収支と「本当に払える額」を算出する
おまとめローンを検討したということは、現状の返済額が生活を圧迫しているはずです。手取り収入から、家賃、光熱費、食費などの最低限の生活費を差し引いて、現実に返済に回せる金額はいくら残るでしょうか。その金額で、現在の借入元金を3年〜5年で割り切れるか計算してみてください。もし計算が合わない(利息を払うと元金が減らない)場合は、自力での完済は不可能な水準に達しています。
手順3:専門家に「利息カット」の交渉を依頼する
自力での返済が限界だと分かったら、法律の専門家である弁護士や司法書士に相談してください。おまとめローンの審査に通らなかった人でも、任意整理であれば手続きが可能です。
専門家に依頼すると、その日のうちに「受任通知」という書類が各債権者に発送されます。これには法的効力があり、債権者からの督促や返済が一時的にストップします。この期間を利用して、生活費を確保しながら無理のない返済計画(利息カット後の分割払い)を立て直すことができます。
パニックになったときにやってはいけないNG行動リスト
審査に落ちて支払いの目処が立たなくなると、冷静な判断ができずに危険な選択肢を選んでしまいがちです。以下の行動は、借金問題を解決するどころか、法的トラブルや犯罪に巻き込まれる入り口となります。
1. 「審査なし」「誰でも融資」などの甘い言葉に乗る
正規の金融機関で断られた人を狙うのが「闇金(ヤミキン)」や「給与ファクタリング」「個人間融資」などの違法業者です。「ブラックでもOK」という広告は、100%違法業者だと思って間違いありません。一度でも関わってしまうと、法外な金利と暴力的な取り立てにより、生活は完全に破綻します。
2. クレジットカードの現金化に手を出す
ショッピング枠を使って商品を購入し、それを売却して現金を作る「クレジットカード現金化」は、カード会社の利用規約で厳しく禁止されています。これが発覚すると、カードは強制解約され、残債の一括請求を求められます。また、自己破産などの手続きをとる際にも、免責(借金の帳消し)が認められない「免責不許可事由」に該当する可能性が高く、最後の逃げ道まで塞いでしまう行為です。
3. 嘘の年収や勤務先で再度申し込む
審査に通るために年収を多めに申告したり、在籍していない会社名を書いたりすることは、公文書偽造や詐欺未遂などの犯罪行為に問われる恐れがあります。金融機関は独自のデータベースや信用情報を照合するため、嘘はすぐに発覚します。虚偽申告での社内ブラック登録となれば、その金融グループとは一生取引ができなくなります。
まとめ
おまとめローンの審査に通らない理由は、年収に対する借入比率や件数が限界に達しているという、客観的な「警告サイン」です。ここから無理に新たな借入先を探すのは、傷口を広げる行為でしかありません。審査落ちを「借りて返す生活を終わらせるきっかけ」と捉え直すことが重要です。
新たなローンが組めなくても、今ある借金の利息をカットして、毎月の返済額を現実的な範囲に引き直すことは可能です。専門家による債務整理は、おまとめローンよりも確実性の高い生活再建の手段といえます。
債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、審査に落ちてしまった後の対処法や、具体的な返済減額のシミュレーションについての相談もできるので、ご自身の状況に合った次の一歩を検討してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


