支払督促が届いた 収入がないけど分割で払いたいとき異議申立書の書き方
支払督促の異議申立書に分割希望って書いていいの?
東京簡裁から特別送達で支払督促が届きました。クレジットカードの遅れで、請求額は約38万円です。封筒の中に「督促異議申立書」が入っていて、2週間以内と書かれていて焦っています。
今は失業中で収入がほぼなく、すぐに全額は無理です。分割なら毎月1万円からなら何とかできそうなのですが、異議申立書に「分割希望」とか「収入がない」と書くと不利になりますか。書き方と、提出した後にどう動けばいいか知りたいです。
異議申立書は期限内に出しつつ分割の話は別ルートで具体案を出す
特別送達で裁判所の書類が届くと、見慣れない用語と期限の圧で頭が真っ白になりがちです。収入がない状態で金額も大きいと、なおさら動けなくなりますよね。
いま優先したいのは、送達日から2週間の期限を落とさないことです。そのうえで、分割の希望は異議申立書の「備考」などに長文で書き込むより、相手方へ別紙の提案として出す形にすると整理しやすく、不利な書き方も避けられます。
この記事では、支払督促の書類セットで見る場所、異議申立書の空欄を作らない記入手順、収入がないときに通る可能性を上げる分割案の作り方、提出後に相手へ伝える短い台本までを時系列でまとめます。
この記事でわかること
送達日から2週間を落とさないため今日やる順番
まず作るのは締切日メモと提出ルート
支払督促は「受け取った日」ではなく、原則として裁判所からの送達として扱われた日を基準に期限が動きます。封筒や同封紙にある送達日付を起点に、2週間以内に異議申立てが裁判所へ届く必要があります。
| 今日中に決めること | 締切日、提出方法(窓口持参か郵送か)、控えの保管方法(スマホ撮影かコピーか) |
|---|---|
| 締切の数え方 | 書類に書かれた送達日から起算して2週間。郵送の場合は到着日で判断されるため、投函は早めに切る |
| 迷ったら優先 | 異議申立書を先に出す。分割の相談は出した後でも進められる |
当日から提出までのミニ時系列
- 封筒と同封書類一式をまとめ、送達日と事件番号(または事件符号)をメモする
- 督促異議申立書をボールペンで記入し、署名押印の有無を用紙の指示で確認する
- スマホで全ページを撮影し、特に支払督促の表紙と異議申立書の完成形を保存する
- 郵送する場合は「簡易書留」など配達記録が残る方法にし、控えとして差出票の写真も残す
「分割の相談を先にしたい」と思って電話やメールを探しているうちに、期限だけが削れていく展開が一番危険です。先に異議申立ての形を作ってから、分割提案の材料を揃える流れに切り替えると焦りが減ります。
支払督促の書類セットで見る場所を5分で確定させる
書類のどこに重要情報が固まっているか
支払督促の一式は情報が散って見えますが、実際に必要なのは限られます。収入がない状態で分割希望を立てるためにも、まず事実関係を固定します。
| 見る場所 | 拾う情報 |
|---|---|
| 支払督促の1枚目 | 裁判所名(例 東京簡裁など)、事件番号、債権者名、請求額、利息や遅延損害金の記載 |
| 「督促異議申立書」 | 提出先、記入欄の有無、押印欄、提出部数の指示 |
| 同封の案内紙 | 異議申立て期限、提出方法、郵送先住所、受付時間(窓口持参の場合) |
| 請求の内訳 | 元金、利息、遅延損害金、手数料など。分割案の根拠になる |
この時点でやらないことも決めておく
- 書類を読みながら債権者へ勢いで電話して、口頭で「払います」と連呼しない
- 分割希望を通したくて、異議申立書に長文の事情説明を書き散らさない
- 焦って支払督促を捨てたり、写真を撮らずに提出して手元に何も残さない
分割を狙うなら、交渉材料は「数字」と「支払える根拠」です。感情的な説明より、生活費を崩さない範囲での金額設定が通りやすくなります。
督促異議申立書の書き方と絶対に避けたい書き込み
空欄を作らないための記入ガイド
異議申立書は、基本的に「異議を出す意思」を裁判所に伝える用紙です。理由を書く欄がない書式も多く、あっても短く収める方が事故が少なくなります。
| 欄 | 書き方の目安 |
|---|---|
| 提出先 | 支払督促に記載の簡易裁判所名をそのまま転記 |
| 事件番号 | 支払督促の事件番号を同じ表記で書く。数字や記号の抜けに注意 |
| 当事者 | 債権者名は省略しない。債務者(自分)の住所氏名は住民票どおりの表記に寄せる |
| 申立ての趣旨 | 「支払督促に対し督促異議を申し立てる」など、用紙に印字された定型がある場合はそのまま |
| 日付 | 記入日。郵送なら投函日と同日で問題になりにくい |
| 署名押印 | 押印欄があるなら押す。指示がなければ無理に訂正印を多用せず、書き直しが安全 |
分割希望や収入事情を書くなら短く分けて置く
「分割希望」「収入がない」を異議申立書に書くこと自体が直ちに不利になるわけではありません。ただ、詳しく書こうとして、債務の認め方が強くなったり、誤解を生む表現が混ざると損になりやすいです。
用紙に備考欄がある場合は、1行から2行に留め、分割提案は別紙にします。別紙は裁判所宛ではなく、相手方(債権者)へ送る「提案書」として作ると整理できます。
- 備考の例「分割での解決を希望し、相手方へ別途提案を行う予定です」
- 書かない例「必ず払うので待ってください」「今月中に全額払います」など根拠のない約束
この3つは書かないほうが安全
- 支払能力がないので払えませんだけで終わる文章。解決の道筋が消える
- 借入の経緯を細かく書いて、不要な争点を増やす文章
- 相手の担当者名や電話のやり取りを断片的に書く文章。誤記があると不利に働くことがある
ここでは「争うかどうか」よりも、期限内に異議申立てを成立させて、分割交渉に移れる状態を作るのが目的です。
収入がない状態で分割希望を通しやすくする数字の作り方
分割案は月額の根拠が9割を決める
失業中だと「毎月いくら払えるか」を説明できないまま、気持ちだけで金額を置きがちです。相手が知りたいのは、生活が破綻せずに継続できるかです。
| 先に固定する数字 | 家賃、光熱費、通信費、食費、交通費、医療費など最低生活費。ここを削りすぎる案は続かない |
|---|---|
| 収入の見込み | 失業給付、短期バイト、家族からの一時援助、退職金、各種給付金など確実性が高い順に並べる |
| 分割に回す原資 | 最低生活費を引いた残り。毎月1万円なら、1万円が出る根拠を言語化する |
手元に通帳がなくても作れる簡易家計メモ
家族に内緒で動いていて通帳や明細を出しにくい場合でも、スマホで作れる最低限のメモがあります。分割提案書の添付資料として出すと説得力が上がります。
- スマホのメモに「固定費」「変動費」「臨時費」を分ける
- 固定費は請求画面や契約メールを見て金額を書き写す(家賃、通信、保険など)
- 変動費は直近7日から14日のレシート合計を出し、1か月換算する
- 残せる金額が月1万円なら、その1万円が出る仕組みを1文で書く(例 失業給付の範囲内で固定費を抑える)
分割提案書に入れる文の形
提案書は長くするより、相手が社内で回覧しやすい形に寄せる方が通りやすいです。A4 1枚を目安に、次の3点だけ入れます。
- 現状の説明は短く「現在失業中で収入が限られている」程度に留める
- 提案金額と開始月を具体化する(例 翌月から毎月1万円を口座振込で支払う)
- 連絡手段と連絡可能時間帯を指定する(例 平日18時以降は電話に出られないのでメール希望)
毎月1万円が限界なら、その数字を守ることを優先します。無理な金額で合意して遅れると、一括請求や強い回収に戻りやすくなります。
異議申立てを出した後の流れと相手への伝え方テンプレ
提出後に起きやすい展開を先に想定する
異議申立てを出すと、そのまま支払督促で確定する流れは止まります。その後は、相手が通常の訴訟に進めるか、話し合い(和解や分割合意)で着地させるかを選ぶ形になりがちです。
| よくある次の連絡 | 債権者や代理人からの連絡、和解案の郵送、裁判所からの書面(期日や書類提出の案内) |
|---|---|
| こちらが取る行動 | 分割提案書を送る、連絡方法を固定する、支払方法を振込に寄せて履歴を残す |
| 家族バレ回避 | 郵送が来る可能性を見越し、受取方法や同居人の受領ルールを決める |
相手へ最初に送る短文テンプレ
電話が苦手なら、先にメールや問い合わせフォームで「要点だけ」送って、返信の窓口を作ります。送る内容は交渉の入口なので、言い切りを避けて事務的にします。
- テンプレ「支払督促を受領し、期限内に督促異議申立てを提出しました。現在失業中で一括は困難なため、分割での解決を希望します。毎月1万円からの支払い提案書を本日送付します。連絡はメールを希望します。」
- テンプレ「連絡可能時間は平日10時から12時、または18時以降です。勤務先への連絡は避けてください。」
電話になったときの一言スクリプト
突然の電話で焦ると、相手のペースで金額が決まることがあります。最初に枠を置くと会話が崩れにくくなります。
- 名乗り「本人です。今は3分だけ話せます」
- 現状「失業中で一括はできません。分割での提案書を送っています」
- 結論「毎月1万円が上限です。増額の回答は今日この場では出せません」
- 連絡手段「細かい条件はメールでやり取りしたいです」
その場で増額を迫られても、生活費を削って成立しない約束をすると後で詰みます。上限が1万円なら、その上限は崩さない方が結果的に傷が浅くなります。
分割でも厳しいときに当日から組める現実的な逃げ道
生活が先に崩れる分割案は採用しない
収入がほぼゼロの時期は、分割で払うこと自体が生活破綻を招く場合があります。家賃や光熱費が止まると立て直しに時間がかかり、結果的に返済能力がさらに落ちます。
| 危険サイン | 家賃が遅れる、携帯料金が止まりそう、食費が不足、医療費を先延ばししている |
|---|---|
| 先にやる手当て | 役所の相談窓口で制度の対象確認、家計の固定費を即日削る(サブスク解約など)、収入の発生予定日を確定する |
| 分割の再設計 | 開始月をずらす、初回だけ少額、就職後に増額する段階案にする |
相手に出す段階案の例
毎月1万円も今は厳しいなら、最初から背伸びせず、段階案にします。相手が受けるかは別として、こちらの現実が伝わりやすい形です。
- 例「1か月目から2か月目は各5000円、3か月目以降は毎月1万円。就職が決まり収入が増えたら増額協議」
- 例「失業給付の振込日翌週に支払う。毎月の支払日を固定して遅れを防ぐ」
法的手続きが進む前に専門家へ渡すと早い材料
支払督促が来ている段階は、書類が揃っているぶん相談が進みやすいタイミングでもあります。家族に見られたくない、電話に出られないなど制約が強いほど、最初に条件を伝えるとミスが減ります。
- 支払督促の写真一式(事件番号と送達日が読めるもの)
- 請求額の内訳が分かるページの写真
- 現時点で出せる分割上限額と、その根拠メモ
- 連絡可能な時間帯と、郵送物を避けたい事情
分割交渉でまとまらない場合や、支払い原資が作れない場合は、状況に合った手続き選択が必要になります。自分の条件に合う相談先を探すなら、同じ状況の相談実績があるところを軸にすると話が早く進みます。
まとめ
支払督促が届いて収入がないと、分割の話に気持ちが向きますが、最初に落とせないのは2週間の異議申立て期限です。異議申立書は空欄を作らずに提出し、分割希望は別紙の提案として数字で示すと、余計な書き込み事故を避けやすくなります。
毎月いくら払えるかは、根性ではなく家計の構造で決まります。家賃や通信が崩れる金額は採用せず、開始月や段階案も含めて「続くプラン」を作ったうえで、相手への連絡手段と時間帯まで決めてから交渉に入ると、押し切られにくくなります。
債務整理に強いおすすめ事務所ランキングの事務所では、支払督促が届いた状況での異議申立て後の進め方や、収入がないときの分割案の作り直しについての相談もできるので、今の条件に合った次の一歩を検討してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


