借金の無料相談をした日にその場で契約しないといけないのか
相談した日に必ず契約しないといけないのでしょうか
消費者金融3社とクレジットカード2枚で合計300万円ほどの借金があり、そろそろ限界なので債務整理の無料相談を受けてみようかと考えています。平日夜に仕事帰りで行ける司法書士事務所をネットのフォームから予約しました。
ただ、無料相談を申し込むとその日のうちに契約を迫られるのではないか、即決を求められて断りづらくなるのではないかと不安です。家族には内緒で進めたいので、いったん説明だけ聞いて持ち帰ることはできるのか、当日に契約しない場合どんな言い方をすればよいのか知りたいです。
借金の相談当日に契約は必須ではなく持ち帰って検討してかまいません
借金や債務整理の無料相談に行ったからといって、その日のうちに必ず契約しなければいけない決まりはありません。契約せず、説明だけ聞いて見積もりを持ち帰り、自宅で落ち着いて考える形でも問題ありません。
一方で、支払いを長く滞納している場合などは、契約を待つあいだも督促や遅延損害金が続く可能性があります。そのため「今日は説明だけ」「契約するなら何日までに連絡するか」の線を自分の中で決めたうえで、事務所にははっきり伝えておくと動きやすくなります。
初めて借金の相談をするときは、無料相談と書いてあっても「その場で契約しないと悪いのでは」「強く勧誘されたら断れないかも」と構えてしまうものです。特に家族に内緒で、仕事帰りの短い時間で相談する場合はなおさら不安が大きくなります。
この記事では、無料相談を受けた当日に契約するかどうか迷っている人向けに、当日はどこまで話してどのタイミングで決めればよいか、逆に当日契約した方がよい場面はどんな状況かを整理します。今日これから相談に行く人でも、そのまま真似できる伝え方やチェック項目をまとめました。
この記事でわかること
無料相談では最初に「今日は説明だけ」と意思をはっきり伝える
多くの事務所では、1回目の面談で契約まで進めることもあれば、説明と見積もりだけで終わることもあります。こちらから最初に「今日は契約ではなく、説明と見積もりだけお願いしたいです」と伝えておくと、その前提で話が進みます。
予約時や受付で伝えておくと当日がラクになる
相談フォームや電話で予約するときに、次のような一文を入れておくと、当日いきなり契約の話になりにくくなります。
- 今日は仕事帰りで時間が限られているので、制度の説明と費用の目安だけ伺いたいです
- 家で家計簿を見ながら検討したいので、その場では契約せず持ち帰り前提でお願いしたいです
- 他の事務所とも比較したいので、今日は内容と見積もりの説明だけ希望します
面談の冒頭でも、「今日は契約はせずに説明を聞いて考えたいです」ともう1回口に出しておくと、その後の説明も「検討用」という前提で進みます。
説明だけで終わる場合に確認しておきたい書類
当日に契約しない前提でも、次のものを持っていくと、より具体的な見積もりや方針を出してもらいやすくなります。
- 消費者金融やカード会社ごとの利用明細やWeb明細のスクリーンショット
- 最近届いた督促状やハガキ、SMSの画面
- 現在の手取り給与が分かる給与明細
- 家賃や生活費が分かる家計簿、メモ
これらはコピーやスマホ画面でもかまわないので、原本を預けるのが不安な場合は写真やプリントアウトだけ持っていくと安心です。
当日契約しないときの具体的な断り方と言い方
説明を聞いたあとに契約の話が出ることもあります。その場で決めるか迷うときは、台本を決めておくとスムーズに断れます。
その場で決めないときに使えるフレーズ集
たとえば次のような言い方なら、印象を悪くせずに当日契約を断れます。
- 今日は内容がよく分かったので、家に帰って明細を見ながら整理してから決めたいです
- 家族には内緒で進めたいのですが、生活費とのバランスを自分の中で整理してからお返事したいです
- 他で既に1件相談していて、比較してから決めるつもりなので、〇日までにお返事してもよいでしょうか
このとき「〇日までに」「来週の金曜日までに」など、自分から連絡する期限を具体的に伝えると、事務所側も予定を立てやすくなります。
断った後に気まずくならないための注意点
一度「持ち帰って検討します」と言ったのに、その後まったく連絡しないと、次に別の事務所に行ったときも同じことを繰り返しがちです。気持ち的にも負担が残ります。
迷っている場合でも、期限を決めたらその日までに「契約するか」「見送るか」をはっきり連絡すると、自分の中でも区切りがつきます。
その日のうちに契約した方がよいケースと判断材料
原則として当日契約は必須ではありませんが、状況によっては早めの契約がプラスになる場合もあります。
当日契約を検討したい具体的な場面
| 当日契約も検討したい状況 | 給料差押えの予告書が届いている、裁判所からの通知を放置している、すでに数か月滞納しており一括請求の文書が来ているなど |
|---|---|
| 当日契約のメリット | 受任通知の発送が早くなり、督促や取立てがストップするタイミングが早まる |
| 見極めのポイント | 説明内容が納得できているか、費用の総額や支払方法が自分の収入で無理なく払えそうか |
ただし、焦って契約すると、後から「やはり別の方法が良かった」「費用が重くて続かなかった」と後悔するおそれもあります。差押えなどの緊急性がないのに、その場の雰囲気だけで即決することは避けた方が無難です。
クーリングオフが基本的に使えないことも踏まえて判断する
弁護士や司法書士との委任契約には、一般的な訪問販売のようなクーリングオフ制度は原則としてありません。契約書に記載された解約条件に従うことになるため、解約時にすでに着手金が戻らないケースも多いです。
そのため、「よく分からないけど専門家が言うなら」といった理由だけでその場でサインしてしまうのは避ける方が安心です。
契約前に必ず見ておきたい費用と見積もりのポイント
当日契約するかどうかに関係なく、費用に関する説明はできるだけ詳しく聞いておきたいところです。費用の内訳があいまいなまま契約すると、あとから思わぬ支出が発生することがあります。
見積もりでチェックしたい項目を整理する
| 着手金 | 1社あたりいくらか、何社分が必要か、支払いのタイミング |
|---|---|
| 成功報酬 | 減額できた金額の〇パーセントなどの計算方法、最低額や上限額の有無 |
| その他の費用 | 実費、事務手数料、書類作成費用など、別途かかるものがあるか |
| 支払方法 | 分割払いの可否、分割回数、口座振替か振込か、初回の支払日 |
説明を受けるときは「合計で毎月いくらになるのか」「いつから支払いが始まるのか」をメモしておくと、自宅で家計簿と照らし合わせやすくなります。費用の総額や支払開始日がはっきりしないまま契約書にサインするのは避けた方がよい場面です。
見積もりの控えを必ずもらって持ち帰る
当日契約しない場合でも、口頭だけの説明だと細かい数字を忘れてしまいがちです。「見積もりを紙かメールでいただけますか」と伝え、費用の控えを手元に残しておくと、別の事務所と比べるときにも役立ちます。
家族に内緒で相談するとき当日やっておく準備
家族に借金や債務整理の相談を知られたくない場合、当日どのような連絡方法や書類の扱いにしてもらうかを決めておくと安心です。
連絡方法と郵送物の扱いを具体的に指定する
面談の最後に、次のようなことを伝えておくと、自宅への電話や郵送物から家族に気づかれるリスクを減らせます。
- 連絡はスマホのメールかLINEを希望し、自宅の固定電話や勤務先への電話は避けてほしいこと
- 郵送物が必要な場合は、差出人名を個人名にするか事務所名にするか、封筒の色やサイズを目立たないものにしてほしいこと
- どうしても電話連絡が必要な場合は、平日19時以降など時間帯を指定すること
家族に内緒にしたい理由も簡単に伝えておくと、事務所側も配慮しやすくなります。最初の無料相談の場で遠慮せず伝えておくことで、その後のやりとりもスムーズになります。
持ち帰った資料の保管場所も当日から決めておく
契約書類や見積もりを持ち帰る場合、リビングや共有の引き出しに置いておくと、家族に見つかる可能性があります。
通勤バッグの奥や、自分しか開けない引き出しなど、家族が日常的に触れない場所をあらかじめ決めておき、当日から一貫して同じ場所に保管すると管理しやすくなります。
複数の事務所を比べたいとき翌日以降の動き方
1件だけで決めるのが不安な場合、2〜3件の事務所で無料相談を受けてから決める人も少なくありません。比較するときのポイントを押さえておくと、ただ回数だけ増えて疲れてしまう事態を防げます。
比較の軸をあらかじめ3項目に絞っておく
たとえば次のような項目をメモしておくと、事務所同士を比べやすくなります。
- 毎月の返済額がいくらになりそうか
- 費用の総額と支払方法が自分の収入に合っているか
- 説明の分かりやすさや、質問への答え方に安心感があるか
この3つを基準に、面談ごとに感じたことをスマホのメモに残しておくと、翌日以降に冷静な目で比較しやすくなります。
比較期間を伸ばし過ぎるときのリスクも意識する
一方で、事務所選びに時間をかけ過ぎると、そのあいだも借金の返済や遅延損害金は進みます。特にすでに滞納している場合は、放置する期間が長いほど一括請求や法的手続きに進むリスクが高まります。
複数の事務所を回る場合でも、「今週中に2件だけ行く」「〇日までにどこか1件に決める」など、自分なりの期限を決めて動くと、いつまでも決められない状況を避けやすくなります。
まとめ
借金の無料相談に行ったからといって、その日のうちに必ず契約しなければならないわけではありません。消費者金融3社やクレジットカード2枚を抱えていても、まずは説明と見積もりだけ聞き、自宅で家計簿や給与明細と照らし合わせながら検討する形で問題ありません。
一方で、督促が激しくなっている場合や、一括請求・差押えの予告が届いている場合は、受任通知を急ぐために当日契約を選ぶ場面もあります。そのときも、費用の内訳や支払方法、家族に内緒にするための連絡方法など、気になる点をその場で具体的に質問しておくと、後悔しにくくなります。
債務整理に強いおすすめ事務所ランキングでは、費用の目安や無料相談の対応、家族に知られにくい配慮なども比較できるため、自分の状況や性格に合った事務所選びと次の一歩を検討してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


