督促っぽいSMSのリンクを開いてしまったときの対応方法
カード会社名乗るSMSのリンクを開いてしまい不安です
楽天カードの支払いが2日遅れているのですが、昨夜22時ごろに「至急お支払いください」と書かれたSMSが知らない番号から届き、短縮URLのリンクをうっかりタップしてしまいました。スマホのブラウザでサイトが開き、カード番号や生年月日を入力する画面が出ましたが、怖くなって途中で閉じています。
公式の督促か詐欺か分からず、このまま放置していいのか、今すぐ何か手続きが必要なのか混乱しています。スマホは夫と共用で履歴などを見られたくないのですが、今どの順番で何をすれば良いか具体的に知りたいです。
リンクを開いた直後は入力内容を整理しID変更と公式窓口で真偽を確かめる
SMSのリンクを開いてしまった場合でも、まず落ち着いて「何を入力したか」「どこまで操作したか」を整理し、その日のうちにカードや銀行のログイン情報を変更したうえで、カード会社の公式窓口にSMSの真偽を問い合わせていく流れを取れば、被害の可能性をかなり減らせます。
支払いが遅れていると本物の督促SMSの場合もあるため、支払い自体を放置するのは避けつつ、怪しいサイトに再度アクセスしたりSMSに返信したりはせず、公式サイトやカード裏面の電話番号から支払い金額や期日を確認する方が安心です。
知らない番号から来たSMSのリンクをタップしてしまうと、「ウイルスに感染したのでは」「カード情報を抜かれたかも」「本物なら支払いをしないと」と不安が一気に押し寄せてきます。とくに支払いが遅れているタイミングだと、本物と詐欺のどちらもあり得るので、頭の中が真っ白になりがちです。
この記事では、督促SMSのリンクを開いてしまった直後から、その日のうちにやっておきたいスマホと支払いの対応を時系列で整理します。
この記事でわかること
開いてしまったSMSリンクで何をしたか5分で整理する
最初にやることは、リンクを開いてから閉じるまでに自分が何をしたかを思い出して、後から説明できる形にすることです。ここでのメモが、カード会社や専門家に状況を伝えるときの土台になります。
入力してしまった項目をスマホと別の紙に書き出す
開いたサイトで、どこまで入力したかを具体的に思い出します。氏名だけなのか、カード番号や有効期限までなのか、ワンタイムパスワードやSMS認証コードまで入れたのかで、取るべき対策が変わります。
- 紙かメモ帳アプリに「入力した項目」と「入力していない項目」を分けて書く
- カード番号を入れたなら下4桁だけ控え、実際のカード番号全桁はメモに残さない
- ワンタイムパスワードや暗証番号を入れていない場合は、そのこともはっきり記録する
あとから不安になっても、このメモを見れば「ここまではやっていない」と自分で確認できますし、カード会社に電話するときも説明が短時間で済みます。
ブラウザ履歴とSMS画面をスクリーンショットに残す
次に、スマホのブラウザ履歴から開いたサイトのURLやタイトルを確認し、SMS本文と一緒にスクリーンショットを取っておきます。
- ブラウザの履歴画面を開き、問題のサイト名とURLの一部が見えるように撮影する
- SMSの本文と送信元番号、受信時刻が分かるように画面を保存する
- 夫や家族に見られたくない場合は、画像フォルダの非表示機能やアルバム分けを使って別のフォルダに移す
スクリーンショットは、カード会社に「このSMSは御社のものか」と確認するときに役立ちますし、万が一トラブルが起きたときの証拠にもなります。
その日のうちに変えるべきIDとパスワードの順番を決める
次は、流出している可能性がある情報に応じて、どのIDやパスワードから変えていくかを決めます。とくにカードや銀行の会員ページのログイン情報は、その日中に変更しておいた方が安心です。
カードや銀行のログイン情報から先に変更する
クレジットカードやカードローン会社、引き落としに使っている銀行の会員ページに同じIDやパスワードを使っている場合は、最優先で変えます。
- 普段使っているパスワードの中で、問題のサイトに入れてしまった可能性があるものをリストにする
- そのパスワードを使っているカード会社や銀行の会員ページに、公式アプリや公式サイトからアクセスする
- ログイン後、パスワード変更画面から全く別の文字列に変え、他のサービスと使い回さない
このとき、SMSやメールに書かれたリンクからではなく、検索やブックマークから公式サイトを開くことで、偽サイトへの再アクセスを避けられます。
スマホのロックとメールのパスワードも見直す
カードだけでなく、スマホ本体やメールの情報が突破されると、パスワードリセットのメールを悪用されるおそれがあります。
- スマホのロック解除方法を数字のみから指紋認証や長めのパスコードに変更する
- カード会社からのお知らせを受け取るメールアドレスのパスワードも別の文字列に変える
- 使っていない古いメールアドレスがカードに登録されていないか、会員ページで登録情報を確認する
一度に全てを変えるのは大変なので、まずはカードと銀行、その次にメールとスマホというように、優先順位をつけて順番に対応していくと負担が軽くなります。
カード会社の公式窓口からSMSが本物か後から確かめる
IDやパスワードを押さえたら、「そもそもそのSMSが本物かどうか」を公式窓口を通して確かめます。SMSに載っている電話番号やURLは使わず、カード裏面や公式サイトに載っている連絡先だけを使うのが安全です。
公式アプリや会員ページのメッセージを確認する
多くのカード会社や消費者金融は、延滞時のお知らせをSMSだけでなく会員ページのメッセージにも残しています。
- 公式アプリや会員ページにログインし、お知らせやメッセージボックスに同じ内容が届いていないか見る
- 支払いが遅れているカードについて、現在の遅延日数と請求金額、支払期日がどう表示されているかを確認する
- 会員ページに「本日SMSをお送りしました」などの履歴があるかどうかをチェックする
会員ページに同じ文面が残っていれば本物の可能性が高くなりますし、何も残っていない場合は詐欺SMSの疑いが強くなります。
カード裏面の番号に電話して届いたSMSの文面を伝える
会員ページだけでは判断がつかないときは、カード裏面や公式サイトに載っている窓口に電話して確認します。
| 連絡先 | カード裏面に印字された問い合わせ番号か、公式サイトに載っているコールセンターのみを使う。SMSに書かれた番号や不明なフリーダイヤルにはかけない。 |
|---|---|
| 伝える内容 | 届いた日時、送信元番号、SMSの文面、リンクを開いたが途中で閉じたことを、そのまま読み上げる。入力してしまった情報も、先ほどのメモを見ながら簡潔に説明する。 |
| 避けたい対応 | オペレーターに言われる前に、こちらからカード番号や暗証番号を長々と話し始めることは避ける。公式窓口を名乗る相手からでも、不自然な情報要求には応じない。 |
この時点で、本物の督促かどうかの目星がつくはずです。どちらにしても、支払いの遅れ自体は遅延損害金につながる可能性があるため、支払い方法をどうするかを続けて決めていきます。
本物の督促だった場合に安全な支払い方法だけを使う
カード会社が「弊社からのSMSです」と確認してくれた場合でも、支払いはSMSに書かれたリンクや振込先を使わなくても済むことが多いです。公式に案内されている方法の中から、今の状況で使いやすいものを選びます。
公式マイページで支払い金額と期日を確認する
まずは会員ページにログインし、今回の請求金額と支払い期日を正確に把握します。
- 今回の請求分と過去の支払い履歴を並べて見て、本当に未払いになっているのかを確認する
- 再振替日や振込入金の締め切りなど、支払いに使える日程をメモする
- 支払額が想定より極端に大きい場合は、リボ残高や他の利用分が含まれていないか明細を詳しく見る
期日までまだ数日あるなら、口座入金での再振替や、コンビニ支払いなど他の手段を案内してもらえるケースもあります。
口座振替が難しいときはコンビニ払いや振込を選ぶ
すでに口座振替日に間に合わない、残高を用意できないといった場合は、コンビニ払いや振込を検討します。
- 会員ページで払込用のコンビニバーコードや振込先口座が表示されるか確認する
- 表示されない場合は、公式窓口に「どのコンビニでいつまで支払えるか」「振込先はどこか」を聞き、メモと照らし合わせる
- SMSに書かれていた口座番号と違う場合は、公式窓口で案内された口座だけを使い、SMSの口座には絶対に振り込まない
お金を用意するのが難しい場合でも、放置すると一括請求や法的手続きに進む可能性があるため、支払いが厳しいこと自体を早めに伝えて、分割や返済計画の相談をした方が結果的に負担が軽くなることが多いです。
偽物の可能性が高い場合に不正利用とスマホの安全を点検する
カード会社が「弊社からのSMSではない」と答えた場合や、会員ページに履歴が全くない場合は、詐欺やフィッシングの可能性が高くなります。この場合は支払いよりも先に、カードとスマホの安全確認を進めます。
カード会社と銀行で利用履歴を確認してもらう
カード番号や氏名などを入力してしまった場合は、第三者による不正利用が起きていないか、早めに確認しておきます。
- カード会社に「怪しいサイトに入力してしまった」ことを伝え、直近の利用履歴を読み上げてもらう
- 身に覚えのない利用があれば、カードを一時停止や再発行にしてもらうよう依頼する
- 引き落とし口座の銀行にも、不審な引き落としや残高の急減がないか確認する
この段階で不正利用が見つからなくても、数日から数週間後に悪用されるケースもあるため、しばらくは明細をこまめにチェックする習慣をつけておくと安心です。
セキュリティアプリでスキャンし必要なら初期化も検討する
サイトを開いただけでウイルスに感染するケースは多くありませんが、アプリのインストールや怪しいプロファイルの追加を求められた場合は注意が必要です。
- 心当たりがあれば、インストール履歴や設定画面から、不審なアプリやプロファイルが追加されていないか確認する
- スマホに入っているセキュリティアプリやウイルス対策アプリでフルスキャンを実行する
- どうしても不安が消えない場合は、重要なデータをバックアップしたうえで、ショップやメーカーの案内に沿って初期化を検討する
夫と共用のスマホであれば、初期化やアプリ削除の前に、写真や連絡先など共用データのバックアップ方法を話し合っておくと、家族とのトラブルも減らせます。
同じSMSを開かないために支払いと通知の仕組みを作る
今回のような不安な経験をきっかけに、そもそも督促SMSに頼らない生活パターンに変えていくことも大切です。支払いの予定と、お知らせの受け取り方を自分なりに整えておくと、怪しいSMSに振り回されにくくなります。
支払い日をカレンダーとアプリで固定しておく
毎月の引き落とし日や支払期日が頭の中だけだと、うっかり忘れて本物の督促SMSが増えてしまいます。
- スマホのカレンダーにカードごとの支払日を登録し、数日前と前日に通知が出るようにする
- 給与日の直後など、自分が管理しやすい日にちに、事前入金やアプリからの支払いをルーティン化する
- 支払額が毎月きつい場合は、利用額を減らすか、返済計画の見直しをカード会社や専門家に相談する
支払いの見通しが立ってくると、本当に対応すべきSMSと、無視してよい怪しいSMSの区別がつけやすくなります。
公式のお知らせだけが分かるように整理する
今後は、公式のお知らせと怪しいSMSが混ざらないように、受け取り方を整理しておきます。
- カード会社からのお知らせを、SMSではなくメールやアプリ通知に切り替えられないか設定画面を確認する
- メールソフトで、カード会社の公式ドメインからのメールにフラグを付け、迷惑メールと区別しやすくする
- SMSに届くものは「基本的に開かない」「開く前に公式アプリ側のメッセージを先に確認する」と自分ルールを決めておく
支払い自体が苦しくなっている場合は、督促SMSへの対処だけでは限界があります。そのときは、任意整理などの債務整理で毎月の返済額を減らす方法も含めて検討すると、根本的な不安の解消につながりやすくなります。
まとめ
督促を名乗るSMSのリンクを開いてしまっても、まずは入力した内容と画面の記録を残し、その日のうちにIDやパスワードを変えたうえで、公式窓口からSMSの真偽を確かめていく流れを踏めば、大きなトラブルになる可能性はかなり下げられます。一方で、支払いが遅れているタイミングだと、本物の督促であっても怖くて動けなくなりやすいことが、この状況ならではの悩みどころです。
この記事で整理したように、支払いの有無とSMSの真偽を切り分けて考えることで、「支払いは進めるが怪しいリンクは使わない」という動き方がしやすくなります。それでも毎月の支払額自体が負担になっている場合は、自分一人では返済計画を立て直しにくく、どこまで減らせるのか、家計と合わせて検討するために専門家の力を借りる選択肢もあります。
債務整理に強いおすすめ事務所ランキングでは、初回無料相談の有無や、督促対応をどこまで任せられるかなども比較できます。督促SMSに振り回されず、自分のペースで返済を立て直すために、今の不安や生活状況に合った次の一歩を検討してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


