借金で司法書士に初めて相談するときに必要な準備と聞かれる内容

司法書士の借金相談で何を持って行けばいいか不安です

クレジットカード2枚と消費者金融1社から、合計約80万円の借入があります。ずっとリボ払いにしていたのですが、ここ2ヶ月は1社の支払いが遅れていて、督促のはがきやSMSが届き始めました。

30代の会社員で、給料日は毎月25日です。給料日の翌週の平日夜に、近所の司法書士事務所の無料相談を予約しましたが、当日に何を準備して行けばいいのか、どんなことを聞かれるのかが分からず不安です。家族には内緒にしたいため、自宅で広げる書類は最小限にしたいのですが、スマホと通帳、カードだけで足りるのか知りたいです。

借入先一覧と家計のメモを準備し素直に答えれば初回相談はきちんと進む

司法書士への初回相談では、完璧な資料一式よりも「どこからいくら借りていて、毎月いくら出入りしているか」がざっくり分かるメモと、手元のカードや請求書があれば対応できます。まずはスマホと通帳の情報をもとに、借入先一覧と家計のメモを作って持って行けば十分です。

当日は、借入の経緯や家計の状況、家族構成や勤務先などを順番に聞かれますが、台本をイメージしておけば落ち着いて話せます。分からないことや記憶があいまいな部分は、そのまま「覚えていない」「後で調べたい」と伝えてかまいません。今の段階からできる範囲で準備しておき、相談当日に一緒に整理してもらう前提で考えると気が楽になります。

この記事でわかること

今から数分でそろえる持ち物を机の上に分けておく

まずは、相談当日にバッグへ入れる物を、今ある範囲で机の上にまとめておきます。家族に見られたくない場合は、仕事用カバンの中や、個人の引き出しなど、目につきにくい場所にまとめておくと安心です。

最初の数分でそろえたい物は次の通りです。

  • 手元にあるクレジットカードとカードローンのカード本体
  • 最近届いた請求書や督促はがきや封筒
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなどの写真付き)
  • メインで使っている銀行口座のキャッシュカード
  • スマホ本体(ネットバンキングや会員ページを開ける状態)

これらはすべて、司法書士が借入先を特定したり、名義や残高を確認したりするのに役立ちます。コピーを取るのは事務所側で行うことも多いので、原本を持って行くだけで足ります。

借入状況と家計のメモで聞かれる内容を先に整理する

次に、相談当日に必ず聞かれやすい内容を、スマホのメモアプリなどに書き出します。紙に書くと家族に見られる心配があるなら、スマホだけで完結させても問題ありません。

聞かれやすい項目と見直す場所の組み合わせは次の通りです。

借入先の名前とおおよその残高
  • クレジットカード会社名や消費者金融名をカードの表面から書き出す
  • 残高はウェブ明細やアプリの「ご利用残高」を見てざっくりでよい
毎月の返済額と引き落とし日 請求書やカードアプリの請求予定金額から金額と支払日を写す
手取り収入と給料日 直近2〜3ヶ月の給与明細やネットバンキングの入金履歴を見て金額を書く
家賃や住宅ローン、光熱費などの固定費 毎月ほぼ一定の出費だけ箇条書きにする
同居家族の人数と収入の有無 配偶者がいるか、子どもは何人か、扶養している家族がいるか

すべて正確でなくても、「3社から合計80万円前後」「2ヶ月遅れている社が1社」など、誤差を含んだ目安で大丈夫です。司法書士は、そのメモをもとに、追加で必要な資料や今後の手順を一緒に組み立ててくれます。

督促状況や延滞期間によって聞かれ方がどう変わるか

同じ80万円の借入でも、延滞の有無や督促の強さによって、司法書士からの質問の深さは変わります。自分がどのパターンに近いかをイメージしておくと、当日の会話がスムーズです。

A 督促はがきやSMSが来ているが電話はまだ少ない場合

今の相談内容のように、2ヶ月程度の遅れで、はがきやSMSが中心の段階では、「これ以上遅れるとどうなるか」を確認しながら、早めに手を打てるかが焦点になります。

早い段階なら分割の組み直しや債務整理の選択肢が広がる一方で、「もう少し様子を見る」と先延ばしにすると、電話の回数や一括請求の可能性が高まります。

B すでに電話が頻繁にかかってきている場合

平日も休日も電話が鳴り続けている状態では、「どの会社から、1日にどれくらいかかってきているか」「勤務先にかかってきたことはあるか」を詳しく聞かれます。

この段階では、放置を続けると一括請求や法的手続きの準備に入られるリスクが高くなるため、司法書士としても早めに受任して介入できるかどうかを判断します。

C 裁判所からの書類や一括請求書が届いている場合

すでに「一括で払ってほしい」という書面や、裁判所からの封筒が届いている場合は、その書類の現物を必ず持って行きます。その上で、「届いた日付」「開封したかどうか」「返事をしていない期間」などを細かく聞かれることが多いです。

このケースでは、今からの対応で差押えなどを避けられる余地があるかを見極められる一方で、時間をかけ過ぎると給与や口座への影響が現実的になるため、相談の場でそのまま次の手続きに進む提案を受けることもあります。

相談日までの1日の動きと時間帯ごとの段取り

給料日の翌週の平日夜に相談予約をしている前提で、その日までにやっておきたい動きを時間帯ごとに並べます。

  1. 出勤前や通勤時間帯に、スマホのメモへ借入先と残高を書き出す

    電車の中でもできる作業です。アプリの残高画面や請求メールを見ながら、社名と金額だけ打ち込んでおきます。

  2. 昼休みにネットバンキングでここ3ヶ月の入出金をチェックする

    手取り収入と毎月固定で出ている金額をざっくり拾い、メモに足します。給料日が25日の場合は、その前後の入金と引き落としの流れを重点的に見ると把握しやすくなります。

  3. 退勤後に自宅のポストと机周りを見て督促はがきや封筒をまとめる

    自宅に届いている請求書や督促状を探し、ほかの郵便物と分けて封筒ごと1つのファイルにまとめます。家族の目が気になる場合は、自分の部屋か仕事カバンの中にそのまま入れておきます。

  4. 相談当日の午後に、持ち物をカバンに入れておく

    仕事終わりの直前に急いで詰め込むと忘れ物が出やすいため、当日の昼休みや出社前の時間に、カードや請求書、本人確認書類、通帳やキャッシュカードをカバンに移しておきます。

  5. 事務所に向かう前に、聞きたいことを3つだけ箇条書きする

    「毎月いくらまでなら払えるか」「家族に知られずに進められるか」「勤務先への連絡があるか」など、特に気になる点を3つに絞ってメモすると、面談の終盤で聞きそびれにくくなります。

司法書士事務所に電話やメールをするときの伝え方の例

すでに予約を取っている場合でも、時間変更やオンライン相談への切り替えなどで連絡が必要になることがあります。ここでは、電話とメールそれぞれの短い台本を用意します。

電話で初回相談を予約するときの例

司法書士事務所に電話をかけるときは、次のような流れをイメージするとスムーズです。

「ホームページを見てお電話しました。クレジットカードと消費者金融から合計80万円ほどの借入があり、1社の支払いが2ヶ月遅れている状態で、返済の相談をしたいと思っています。」

「平日は仕事で日中は出られないのですが、平日の夜か土日のどこかで、30分から1時間ほどお時間を取っていただくことはできますか。」

「当日は、借入先のカードと督促のはがき、通帳と本人確認書類を持参する予定ですが、ほかに必要な物があれば教えてください。」

メールや問い合わせフォームを使うときの例

家族の前で電話をしにくい場合は、事務所の問い合わせフォームやメールを使う方法もあります。その際に書く内容の例です。

「クレジットカード2社と消費者金融1社から借入があり、現在の残高はおおよそ合計80万円前後です。このうち1社に2ヶ月分の遅れがあり、督促はがきとSMSが届いている状況です。」

「30代の会社員で、給料日は毎月25日です。平日夜の時間帯で初回の無料相談をお願いしたく、ご都合の良い日時をいくつか教えていただけますでしょうか。」

「家族には内緒にしたいため、電話よりもメールでのご連絡を希望しています。相談時に必要な書類がありましたら、事前に教えていただけると助かります。」

司法書士相談の前後にやってはいけないNG行動

不安な気持ちのままだと、短期間で状況を悪化させてしまう行動を取りがちです。ここでは、今のような状況で特に避けたい行動だけを絞って挙げます。

  • 相談前に新たな借入で穴埋めをする

    一時的に支払えても、借入総額が増えて、後からの整理が難しくなります。

  • 督促の電話やはがきを完全に無視し続ける

    貸金業者側の社内手続きが進み、一括請求や法的手続きにステップが進む可能性が高まります。

  • 司法書士に伝える内容をごまかす

    借入先や金額を少なく申告すると、後から別の債権者が判明したときに対応がやり直しになり、結果的に自分が困ることになります。

  • 相談しただけで安心して支払いを完全に止めてしまう

    正式に受任してもらう前に支払いを止めると、遅延損害金が増えたり、相手先との関係がこじれたりするおそれがあります。

  • 闇金や無登録業者に手を出す

    一時的に現金が手に入っても、違法な取立てや高金利で生活そのものが壊れるリスクがあります。

借金のことを人に話すのは勇気がいりますが、「何を聞かれるのか」「何を持って行けばいいのか」が分かるだけでも、不安はかなり軽くなります。今日できる範囲の準備だけ整えて、残りは司法書士と一緒に整理していくくらいの気持ちで大丈夫です。

借入先が複数に増えてくると、司法書士だけでなく、弁護士を含めた選択肢を比較したくなる場面もあります。いきなり結論を決める前に、「どこまで返済を続けたいか」「家族や仕事にどこまで影響を出したくないか」といった条件を整理しながら、専門家の候補を見比べると、自分に合った進め方を選びやすくなります。

債務整理に強いおすすめ事務所ランキングを参考に、今回のように司法書士への相談を検討している段階でも、無理のない次の一歩を検討してみてください。

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日本リーガル司法書士事務所の代表司法書士 計良宏之

日本リーガル司法書士事務所

監修者:代表司法書士 計良 宏之

東京都荒川区東日暮里5-17-7 秋山ビル1階

東京司法書士会所属 第8484号
簡裁訴訟代理等関係業務認定会員 第1201114号

借金問題・債務整理に関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えしています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。

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