短縮URL付きの督促SMSが本物かどうか迷った時の見分け方
短縮URL付きの督促SMSが本物か不安です
クレジットカードの支払いを今月の引き落とし日に少しだけ残高不足にしてしまい、その3日後くらいにスマホに督促らしきSMSが届きました。「ご入金の確認ができていません」などと書かれていて、最後に短縮URLが1つ付いています。
メッセージには会社名らしきものが書いてありますが、本当に自分が契約しているカード会社なのか自信がありません。電話番号も3桁と4桁の数字が並んだ見慣れない番号で、家族に借金のことは知られたくない一方で、詐欺SMSだったら怖くてURLを押せません。本物かどうか、今どのように見分ければ良いでしょうか。
督促SMSは公式アプリと請求内容で本物か見極め怪しいURLは開かず公式窓口から対応する
短縮URL付きの督促SMSは、内容だけを信じてURLを押すのではなく、必ず公式アプリや会員ページ側の請求情報と照らして本物かを判断し、少しでも不自然ならURLを開かずにカード裏面など公式窓口から支払い手続を進める流れに切り替えると安全です。
今月の引き落としができていない心当たりがあっても、短縮URLからログイン画面に誘導してくるSMSの中には偽サイトもあります。本物の督促だった場合も、SMSのURLを使わなくても公式サイトやアプリから支払いはできます。今日はスマホだけでできる確認と、カード会社に電話で問い合わせる時の話し方を整理しておくと安心です。
この記事でわかること
今届いた督促SMSで最初にやる画面チェック
まずは深呼吸して、手元のスマホ画面の状態を落ち着いて整えます。通知欄からメッセージの一部分は見えていても、すぐに短縮URLを押さないことが大切です。
短縮URLには絶対に今は触れないと決めておき、タップしてしまわないように注意しながら本文全体を一度だけ読みます。本文に書かれている会社名や支払期日、請求金額が自分の心当たりと近いかをざっくり頭に入れておきます。
家族にスマホを触られやすい環境なら、ロック画面にSMS内容が出ない設定に変えておくと安心です。設定変更の操作だけなら1分ほどで終わるので、先に通知の表示方法を見直してから内容の確認に進むと、後で見られる心配を減らせます。
その上で、スクリーンショットを1枚だけ保存しておきます。差出人番号、本文の文章、短縮URLが写っていれば十分です。後からカード会社に電話で問い合わせる時に、この画像を見ながら説明できるので、言い間違いを防ぎやすくなります。
督促SMSが本物か判断するための具体的な確認項目
契約している会社かどうかを切り分ける
本文の会社名やサービス名を見て、自分が実際に使っているクレジットカードやカードローン、通販サイトと一致するかを考えます。一文字違いの似た名前や、聞いたことのない会社名であればその時点で怪しい候補です。
カード明細や利用中のアプリを開き、同じ会社名のアイコンやロゴがあるかを比べます。日頃使っていないカード名が突然出てきている場合は、本物の督促よりも詐欺メッセージの可能性が高くなります。
請求内容と時期の整合性を確認する
「今月分のご入金」「先月分のご利用」など、SMSに書かれている期間と、自分が支払いを落としている期間が合っているかを見ます。支払い期日から数日だけ遅れている程度であれば、本物のカード会社から督促SMSが届くことは珍しくありません。
一方で、ここ数年まったく使っていないカード名で「高額な利用がありました」などと書かれている場合や、利用額が普段の10倍以上など不自然に大きい場合はなりすましの可能性があります。
差出人番号とURLの特徴を見る
差出人の番号が、自分が以前から明細やキャンペーンで受け取っているSMSと同じ桁数やパターンかも参考になります。ただし番号は偽装されることもあるため、「番号がそれらしいから安全」と決めつけないようにします。
URL部分は、カード会社の公式サイト名がそのまま入っていない短縮URLになっていると、見た目だけでは本物かどうか判断できません。特に英数字だけの短縮URLが1行だけ付いている場合は、URLを根拠に真偽を決めないようにして、別の方法で請求情報を確かめる流れに切り替えます。
本物のSMSかどうかで分かれる次の動き
A 自分の利用と請求内容に心当たりがある場合
カード名や請求金額、支払期日に心当たりがあるなら、SMSのURLは使わず、公式アプリや会員ページからログインして請求金額を確認します。その画面でも同じ金額の未払いが表示されていれば、本物の督促である可能性が高いので、そのまま公式側の支払いメニューから入金方法を選びます。
B 利用した覚えがなく明らかにおかしい場合
利用した覚えがない、会社名に見覚えがない、金額が極端に大きいといった場合は、SMSは開いてもURLには触れず、受信した日付と本文だけを控えておきます。その上でカード情報や個人情報は一切入力しないことを徹底し、公式サイトを検索して自分で電話番号を調べます。
C 内容に少し心当たりがあるが確信が持てない場合
支払い遅れの心当たりはあるものの、カード会社名や金額がうろ覚えで迷うケースもあります。この場合は、公式アプリやネット明細で確認してもはっきりしないことが多いので、今日のうちにカード裏面の番号など公式に掲載されている窓口に自分から電話をかける方が安全です。
オペレーターに、督促らしきSMSが届いていること、短縮URLが付いていること、受信日時をそのまま伝え「このSMSは御社から送ったものか」を確認し、本物と判定された場合だけ支払い方法の案内に進んでもらう流れが安心です。
今日中に進める支払いと安全対策の流れ
午前から昼にかけてやること
- 午前のうちに、スマホでカード会社の公式アプリや会員ページを開き、ログインして支払い状況の画面を表示します。
- 未払いが表示されている場合は、その画面からコンビニ払いなどの方法を選び、今日中に支払える金額かを冷静に計算します。
- 支払える範囲の金額であれば、公式アプリ側の支払い案内だけを使って入金し、SMSに載っている短縮URLは最後まで開かないでおきます。
午後に電話で確かめる流れ
- 昼休みや仕事の合間に、カード裏面や公式サイトに載っている問い合わせ先をメモします。
- 自分の会員番号、生年月日、未払いと思われる金額などをメモ帳に書き出し、スマホのスクリーンショットも見られるように準備します。
- SMS本文に載っている番号には発信せず、公式に掲載されている番号にだけ電話をかけます。
- オペレーターに、督促SMSの受信日時と本文の一部、短縮URLが付いていることをそのまま伝え、本物かどうか判断してもらいます。
夜までに終えておきたいこと
その日のうちに本物と判定された場合、入金の期限がいつなのか、分割やリボ変更など返済方法を調整できる余地があるかも聞いておきます。支払方法を変えることで今月の負担を軽くできる可能性もあります。
一方で、偽物や不審なSMSと判定された場合は、同じ差出人から今後届くメッセージを開かないようにし、受信拒否設定をしておきます。フィッシング詐欺の報告窓口が案内された場合は、指示された方法でスクリーンショットを共有しておくと、同じ被害を防ぐ助けになります。
カード会社や回収会社に電話する時の伝え方
カード会社に状況を伝える場合の言い方
カード会社に電話する時は、最初に本人確認に必要な情報を用意したうえで、次のように落ち着いて伝えます。
「〇〇カードを利用している〇〇と申します。登録の電話番号は〇〇番です。きょうの午前に携帯に督促のようなSMSが届きましたが、最後に短縮URLが付いているので本物かどうか不安です。このSMSが御社から送られたものか確認していただけますか。」
オペレーターから内容を確認してもらったうえで、本物であれば「いつまでにいくら支払えば延滞扱いが解消されるのか」「アプリから支払う方法はあるか」など、次の手続きに関する案内を受けます。
債権回収会社からの督促が疑われる場合
既に長期間滞納していて、債権回収会社の名前でSMSが届いている場合もあります。このときは、最初に元のカード会社に連絡が付くかを試し、それでも「現在は〇〇という会社にお支払いをお願いしています」と案内された場合に、回収会社側にも電話します。
「〇〇カードでの支払いが遅れている〇〇と申します。本日〇〇という会社名で入金を促すSMSが届き、短縮URLが付いていました。そちらが実際に債権の管理をしている会社かどうかと、支払い方法を教えていただきたいです。」と伝えます。
本物の回収会社であれば、支払先口座やコンビニ払いの方法などを具体的に案内してくれます。ここでもSMSのURLからではなく、教えてもらった正式な方法で支払いを進める方が安全です。
督促SMSを受け取った時にやってはいけない対応
URLをそのまま押して個人情報を入力する
届いた短縮URLをそのまま押し、表示された画面にカード番号や暗証番号を入力する行動は絶対に避けます。フィッシングサイトだった場合、入力した情報が盗まれ、不正利用など大きな金銭被害につながるおそれがあります。
SMSに記載された番号に折り返す
SMS本文に「こちらの番号に連絡をお願いします」と書かれていても、その番号が本当にカード会社のものかは分かりません。SMSに書かれた番号に直接かけると、詐欺グループにつながる可能性があります。電話は必ずカード裏面や公式サイトの番号だけにかけるようにします。
怖くなって本物の督促まで完全に無視する
詐欺が怖いあまり、公式アプリや明細を見ることまで避けてしまうと、本物の延滞が長引いてしまいます。本物の督促を無視して数週間放置すると、一括請求や法的手続きに進むリスクが高まります。
怪しいSMSは無視しても、公式アプリや会員ページ、カード裏面の番号から支払い状況を確認し、自分から支払い方法を整えていくことが、被害と延滞の両方を小さくする近道です。
督促SMSが本物か見分けられない状態が続くと、「詐欺だったらどうしよう」「でも払わないままでは怖い」という気持ちの板挟みになり、動き出しづらくなりがちです。
支払い方法の見直しや毎月の返済額の調整などは、いきなり結論を急がずに、今の収入と他の借入状況を整理してから進めた方が、後で後悔しにくくなります。
債務整理に強いおすすめ事務所ランキングを参考に、督促SMSに不安を感じた時も含め、今の暮らしを壊さない範囲で取れる次の一歩を検討してみてください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。状況により最適な対応は変わるため、不安が強い場合は早めに専門家へ相談してください。


