保証会社(ほしょうがいしゃ)について詳しく解説

保証会社とは、主たる債務者(お金を借りた人)が債務を返済できなくなった場合に、債権者(お金を貸した金融機関など)に対して返済を肩代わりする会社のことです。保証会社は個人の保証人の代わりに保証を引き受けることで、貸し手のリスクを軽減する役割を果たしています。

住宅ローンやカードローン、奨学金など様々な借入において保証会社が利用されており、個人の保証人を立てることが難しい場合でも融資を受けやすくなる一方、保証料という形で利用者の負担が生じます。債務整理を検討する際には、保証会社の存在とその役割を理解することが重要です。

保証会社の基本的な役割と仕組み

保証会社は、借り手が返済できなくなった場合に金融機関に代わって返済を行う役割を持っています。この仕組みによって金融機関のリスクが軽減され、融資が受けやすくなるメリットがあります。

保証会社の基本的な仕組み
  • 借り手は融資を受ける際に保証会社と保証委託契約を結ぶ
  • 保証会社は金融機関との間で保証契約を結ぶ
  • 借り手が返済できなくなると、保証会社が金融機関に代位弁済を行う
  • 保証会社は借り手に対して求償権を行使し、代位弁済した金額の返済を求める

上記の表は保証会社を利用した融資の基本的な仕組みを示しています。保証会社は借り手と金融機関の間に入り、返済不能時のリスクを引き受ける役割を果たしています。

保証料の仕組み

保証会社の利用には保証料が発生します。保証料の支払い方法には大きく分けて2種類あります。

一括前払い方式 融資実行時に保証料の全額を一括で支払う方式です。住宅ローンなどの長期の融資で多く採用されています。融資額に対して一定率(例:0.2%〜0.5%程度)の保証料が必要となります。
金利上乗せ方式 借入金利に保証料分が上乗せされる方式です。カードローンや消費者ローンで多く採用されています。毎月の返済額に保証料が含まれるため、別途支払う必要はありません。

この表は保証料の主な支払い方式を示しています。どちらの方式かによって借り手の負担感は異なりますが、いずれにしても保証会社を利用するためのコストが発生します。

保証会社の種類と特徴

保証会社にはいくつかの種類があり、その特徴や役割も異なります。主な保証会社の種類と特徴を見ていきましょう。

  • 銀行系保証会社:銀行の子会社や関連会社として設立された保証会社で、主に住宅ローンや銀行カードローンの保証を行います。
  • 信販系保証会社:クレジットカード会社やショッピングクレジット会社が運営する保証会社で、主にカードローンや自動車ローンの保証を行います。
  • 消費者金融系保証会社:消費者金融会社が運営する保証会社で、主に小口の無担保ローンの保証を行います。
  • 公的保証機関:国や地方自治体が関与する保証機関で、事業者向け融資や教育ローンなどの保証を行います。

この分類は保証会社の主な種類と事業領域を示しています。借り入れる金融商品によって、保証を行う会社の種類も異なることが一般的です。

主な保証会社が扱う商品例

住宅ローン 全国保証、住宅金融支援機構、地方銀行系保証会社など
カードローン アコム、プロミス、アイフルなどの消費者金融系、セディナ、ジャックスなどの信販系
奨学金 日本学生支援機構、教育ローン保証基金など
事業者ローン 信用保証協会、農業信用基金協会など

この表は主な金融商品とそれらの保証を行う代表的な保証会社や機関の例を示しています。商品によって適切な保証会社が選ばれます。

保証会社の代位弁済と求償権

借り手が返済不能になった場合、保証会社は「代位弁済」を行い、その後「求償権」を行使します。これらの仕組みと流れを理解しておきましょう。

  1. 返済の延滞:借り手が一定期間(通常3ヶ月程度)返済を延滞すると、金融機関は保証会社に対して代位弁済を請求します。
  2. 代位弁済:保証会社は金融機関に対して、借り手の残債務を一括で支払います(代位弁済)。
  3. 債権の移転:代位弁済により、借り手に対する債権は金融機関から保証会社に移転します。
  4. 求償権の行使:保証会社は借り手に対して求償権を行使し、代位弁済した金額の返済を求めます。
  5. 回収行動:借り手が求償金を支払わない場合、保証会社は裁判や強制執行などの法的手段で回収を図ることがあります。

このリストは保証会社による代位弁済から求償権行使までの一般的な流れを示しています。代位弁済後は金融機関ではなく保証会社が債権者となることが重要なポイントです。

代位弁済後の対応

保証会社が代位弁済を行った後、借り手はどのように対応すべきでしょうか。代位弁済後の主な選択肢を見ていきます。

求償金の分割返済 保証会社と交渉し、求償金を分割で返済する方法です。収入に応じた返済計画を立てることが可能な場合があります。
一括返済による和解 まとまった資金がある場合、一括返済を条件に債務の一部免除を交渉できることがあります。
債務整理による解決 返済が困難な場合、任意整理、民事再生、自己破産などの債務整理手続きを検討することになります。

この表は代位弁済後の主な対応方法を示しています。経済状況に応じた適切な方法を選択することが重要です。

債務整理と保証会社の関係

債務整理をする場合、保証会社が関与する債務はどのように扱われるのでしょうか。各債務整理手続きにおける保証会社債権の扱いを見ていきましょう。

任意整理
  • 代位弁済前:金融機関と交渉しますが、保証会社の同意も必要な場合があります
  • 代位弁済後:保証会社と直接交渉することになります
  • 一般的に3〜5年の分割返済や一部債務の免除などを交渉します
民事再生(個人再生)
  • 保証会社の債権も再生計画に含まれ、大幅な減額が可能です
  • 住宅ローンの保証会社債権は住宅資金特別条項を利用すれば別除権として扱われ、返済を継続できる場合があります
  • 認可決定後は再生計画に基づいて返済します
自己破産
  • 保証会社の債権も免責の対象となります
  • 免責決定後は保証会社への返済義務がなくなります
  • 住宅などの担保財産は原則として処分されます

この表は各債務整理手続きにおける保証会社債権の扱いを示しています。代位弁済の前後で交渉相手が変わることや、債務整理の種類によって保証会社債権の扱いが異なることを理解しておくことが重要です。

保証会社に関する注意点

保証会社を利用する際や保証会社が関与する債務の整理を検討する際には、以下の点に注意が必要です。

  • 保証料は借入コストの一部:保証料は融資を受けるためのコストとして認識し、総返済額に含めて検討しましょう。
  • 代位弁済後の対応が重要:代位弁済を受けると債権者が変わるため、適切な対応が必要です。連絡を無視し続けると法的手続きに発展することがあります。
  • 個人信用情報への影響:代位弁済を受けると個人信用情報に記録され、新たな借入が困難になります。
  • 保証会社によって対応が異なる:保証会社の種類や方針によって、代位弁済後の交渉のしやすさや条件が異なることがあります。
  • 公的機関の保証も債務整理の対象:奨学金の日本学生支援機構や事業融資の信用保証協会なども保証機関であり、債務整理の対象となります。

このリストは保証会社に関する主な注意点を示しています。特に代位弁済後の対応は重要で、放置せずに早めに解決策を模索することが大切です。

保証会社の債権回収部門との交渉のポイント

代位弁済後、保証会社の債権回収部門と交渉する際のポイントをまとめました。

  1. 早期に対応する:連絡を受けたら早めに対応し、状況を説明することが重要です。
  2. 返済能力を正確に伝える:現在の収入や資産状況を正確に伝え、無理のない返済計画を提案しましょう。
  3. 約束は必ず守る:分割返済の約束をした場合は必ず守り、難しい場合は事前に連絡することが大切です。
  4. 書面での確認:合意内容は必ず書面で確認し、保管しておきましょう。
  5. 専門家に相談する:交渉が難しい場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。

上記のリストは保証会社との交渉における重要なポイントを示しています。誠実な対応と現実的な提案が交渉を円滑に進める鍵となります。

まとめ

保証会社とは、主たる債務者が返済できなくなった場合に債権者に対して返済を肩代わりする会社のことです。住宅ローンやカードローン、奨学金など様々な借入において保証会社が利用されています。

保証会社を利用する場合は保証料というコストが発生します。保証料の支払い方法には一括前払い方式と金利上乗せ方式があり、融資の種類によって異なります。

借り手が返済不能になると、保証会社は金融機関に代位弁済を行い、その後借り手に対して求償権を行使します。代位弁済後は債権者が金融機関から保証会社に変わるため、状況に応じた適切な対応が必要です。

債務整理を検討する場合、保証会社債権も対象となります。任意整理では保証会社と直接交渉し、民事再生では再生計画に含め、自己破産では免責の対象となります。特に代位弁済後は連絡を無視せず、早めに解決策を検討することをおすすめします。

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