元金均等返済方式(がんきんきんとうへんさいほうしき)について詳しく解説

元金均等返済方式とは、毎回の返済額のうち元金部分を一定にして返済していく方法です。この方式では、返済が進むにつれて利息分が減少するため、毎回の返済額が徐々に少なくなるという特徴があります。住宅ローンや自動車ローンなどの長期ローンでよく利用される返済方法の一つです。

元金均等返済方式の仕組み

元金均等返済方式では、借入総額を返済回数で割った金額が毎回の元金返済額となります。例えば、100万円を10回で返済する場合、毎回10万円ずつ元金を返済していきます。

これに加えて、その時点での残債に対する利息を支払うため、返済開始時は残債が多く利息も多くなります。返済が進むにつれて残債が減少するため、利息部分も減っていき、毎回の返済額は徐々に少なくなります。

元金部分 借入総額÷返済回数(毎回一定)
利息部分 残債×金利÷12(毎月返済の場合)
返済額の推移
  • 返済開始時:最も高い
  • 返済途中:徐々に減少
  • 返済終了時:最も低い

この表は元金均等返済方式における各返済要素の計算方法と返済額の推移を示しています。元金部分は毎回一定ですが、利息部分は残債に応じて変動するため、返済額全体は徐々に減少していきます。

元金均等返済方式のメリット

元金均等返済方式には以下のようなメリットがあります。

  • 総返済額が元利均等返済方式より少なくなる
  • 早い段階で元金の減りが実感できる
  • 返済が進むにつれて返済負担が軽くなる
  • ボーナス時に臨時返済をすると効果が大きい
  • 将来の家計設計がしやすい

この返済方式では、初期の段階から一定額の元金を返済していくため、借入残高が早く減少します。そのため、支払う利息の総額が抑えられ、長期的に見ると総返済額が少なくなるというメリットがあります。

また、返済が進むにつれて毎月の返済額が減少していくため、将来的に家計の負担が軽くなることが見込めます。これは収入が不安定な方や、将来的に他の出費が増える可能性がある方にとって有利な点です。

元金均等返済方式のデメリット

一方で、元金均等返済方式には以下のようなデメリットも存在します。

  • 返済開始時の負担が大きい
  • 住宅ローンの審査で不利になる可能性がある
  • 返済計画の立て方が複雑になりがち
  • 金融機関によっては選択できない場合がある

この返済方式の最大のデメリットは、返済開始時の負担が大きいことです。特に住宅ローンなど高額の借入れの場合、初期の返済額が家計を圧迫する可能性があります。

また、住宅ローンの審査では、初期の返済額が高いため、審査の際の返済負担率が高くなり、審査に通りにくくなる可能性があります。このため、借入可能額が元利均等返済方式よりも少なくなることがあります。

元利均等返済方式との違い

元金均等返済方式と対比されることが多いのが、元利均等返済方式です。両者の主な違いは以下の通りです。

比較項目 元金均等返済方式 元利均等返済方式
毎回の返済額 徐々に減少 一定
返済開始時の負担 大きい 小さい
返済終了時の負担 小さい 変わらない
総返済額 少ない 多い
元金の減り方 一定 徐々に増加

この表は元金均等返済方式と元利均等返済方式の主な違いを比較したものです。元利均等返済方式では毎回の返済額が一定であるのに対し、元金均等返済方式では返済額が徐々に減少していきます。

元利均等返済方式は返済開始時の負担が小さいため、多くの住宅ローンでは元利均等返済方式が採用されています。一方、総返済額を抑えたい場合や、将来的に返済負担を軽くしたい場合は、元金均等返済方式が有利です。

元金均等返済方式と債務整理の関係

債務整理を検討する際、現在の返済方式がどのようなものかを把握することは重要です。元金均等返済方式で借入れをしている場合、以下の点に注意が必要です。

  1. 任意整理の場合、返済方式の変更交渉も可能
  2. 元金均等返済から元利均等返済への変更で当面の負担を軽減できる可能性
  3. 個人再生では、返済方式に関わらず再生計画に沿った返済になる
  4. 自己破産では、返済方式は関係なく債務が免責される

この一覧は債務整理の種類ごとに元金均等返済方式との関連性を示しています。任意整理では返済方式の変更も交渉可能ですが、個人再生や自己破産ではそれぞれ異なる取り扱いとなります。

特に任意整理の場合、現在元金均等返済で負担が大きい場合は、元利均等返済への変更を求めることで、当面の返済負担を軽減できる可能性があります。債務整理の相談時には、現在の返済方式についても司法書士や弁護士に伝えることが大切です。

よくある質問

元金均等返済方式は途中で元利均等返済方式に変更できますか?

金融機関によっては、途中での返済方式の変更に対応しているところもあります。ただし、変更には手数料がかかる場合や、金利が変わる場合もあるため、事前に金融機関に確認することをおすすめします。

また、債務整理の一環として任意整理を行う場合は、返済方式の変更も交渉の対象となることがあります。返済負担が大きい場合は、専門家に相談してみるとよいでしょう。

元金均等返済方式で借りた場合、借入可能額は少なくなりますか?

一般的に、元金均等返済方式は返済開始時の返済額が大きくなるため、返済負担率の計算上、元利均等返済方式と比べて借入可能額が少なくなる傾向があります。

特に住宅ローンなど高額の借入れでは、この影響が大きく出ることがあります。借入れを検討する際は、両方の返済方式でシミュレーションを行い、自分の返済計画に合った方法を選ぶことが大切です。

債務整理をすると元金均等返済方式は元利均等返済方式に変わりますか?

債務整理の種類によって異なります。任意整理の場合は、交渉次第で返済方式の変更も可能です。元金均等返済方式による負担が大きい場合は、元利均等返済方式への変更を求めることもできます。

個人再生の場合は、再生計画に基づいた返済となるため、元の返済方式はあまり関係なくなります。自己破産では債務が免責されるため、返済方式も問題になりません。

まとめ

元金均等返済方式は、毎回の返済額のうち元金部分を一定にして返済していく方法です。返済が進むにつれて利息分が減少するため、毎回の返済額が徐々に少なくなるという特徴があります。

この返済方式の最大のメリットは、総返済額が元利均等返済方式よりも少なくなることです。また、返済が進むにつれて毎月の負担が軽くなるため、将来的な家計設計がしやすいという利点もあります。

一方、返済開始時の負担が大きいというデメリットもあります。特に住宅ローンなど高額の借入れでは、初期の返済額が家計を圧迫する可能性があります。

債務整理を検討する際は、現在の返済方式も踏まえて専門家に相談することをおすすめします。任意整理では返済方式の変更も交渉可能であり、元金均等返済方式から元利均等返済方式への変更で当面の返済負担を軽減できる可能性もあります。

返済方式の選択は、借入れ時の状況だけでなく、将来の収入見込みや家計の状況も考慮して慎重に行うことが大切です。自分の返済能力に合った返済方式を選ぶことで、無理なく返済を続けることができます。

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